存在について

存在は自明。

と聞いたことがある。

自明でなければ証明が必要となるが、存在は「存在」すると言ってしまうと、後者の「存在」の存在を証明しなければならず、これが延々と繋がってしまう。

哲学用語で何というのか知らないが、これだと堂々巡りというか終わりがない。

ということで、存在は自明。

これが何だかもの凄いことだと思う。

存在する。

在る。

今ここがあり、自分がおり、空間があり、モノがある。

自分がいなくなったとしても、たぶん今ここはあり空間もモノもあるんだろうと思う。

しかし自分がいなかったら、今ここはあり空間もモノもあるんだろうか。

どうしてなんだろう、どうなんだろうと思う。

死ぬとどうなるということにも興味はあるが、それ以上に存在に興味が出て来たのは人生も後半に差し掛かってからだろうか。

死の前に生があり、存在がある。


意識はどうだ。

自分の死の後に今ここの世界はあるのか。

あったところで自分にとっては自分がないんだから世界もない。

と言えるのか。


時間はどうだろう。

時間は存在の横顔のようにイメージされる。

存在が存在するのは時間という視点からでしかないような気がする。

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