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従業員がコロナに感染した際の注意点と課題

どーも、中小企業診断の「どばしんだんし」です。

本日は従業員がコロナに感染した経営者の体験談をもとに、個人的に感じた中小企業における従業員にコロナ感染者が出た場合の注意点や課題をお伝えしたいと思います。

はじめに

この度、実際に従業員にコロナ感染者が出てしまい対応を経験した経営者から貴重な体験談を伺わせて頂きました。

先ず多くの中小企業が

・業務が属人的で代替が効かない

・ヒト、モノ、カネ等の経営資源が1拠点に集中し過ぎて分散できていない

という状況や環境に置かれており従業員にコロナ感染者が出た場合

経営上のダメージが非常に甚大です。

今回お話を伺えた企業は国内に複数の拠点があり、かつ人数も少ない拠点な上感染対策もしっかり行っていたおかげで感染拡大せず、感染者は1人だけで済んだのは不幸中の幸いです。

ちなみに従業員に感染者が出た場合の流れをまとめたものを鳥取県のHPで見つけましたので参考までに掲載致します。(※念のため、今回の企業と鳥取県は関係ございません)

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注意点①濃厚接触者の定義

先ず従業員がコロナに罹った場合、当然生命と治療が最優先になります。

その上で感染を拡大しない為に保健所の指導の下

・本人の隔離

・濃厚接触者の有無の確認

が行われます。

この時に気をつけなければいけないのが

「濃厚接触者の定義」です。

厚労省のサイトから引用しますと

「濃厚接触者の定義」は

・1メートル以内
・15分以上の接触

の2つの条件が揃った状態を指します。

ただし、これに加えてマスクの有無や換気、感染対策の有無などを総合的に鑑み保健所が最終的に濃厚接触者に該当するかどうかが判断されます。

今回の場合、職場ではマスク着用を徹底させていた為

2つの条件が揃っている人は10名近くおりましたが、結局

「濃厚接触者」の該当は無し

と保健所から判断されました。

とは言っても同じ職場のフロアで感染者が出たのですから周囲の従業員が感染していないとも限りませんので安心・安全の為にも

・同僚社員のPCR検査

・職場の除菌作業

が必要でした。

ここで困ったのが

「農耕接触者」がいなかった場合、
保健所がそれ以上してくれることはない

ということです。

つまり「農耕接触者」と認定されていなければこれらの費用は全て個人もしくは会社の実費負担になります。

実際にその会社でもそれらの費用で100万円近い出費になったとのことです。

さらには

社員の出社や社内フロアの使用を一定期間制限しなければならず、

売上にも影響します。

結局

国(保健所)が提供、証明できる「安心・安全」と

企業が求める「安心・安全」には

かなりのギャップがある

ということがわかりました。

注意点②職種や業種による注意点

今回の場合、コロナに感染した従業員が事務系のお仕事だったので会社や業務における感染拡大は限定的でしたが、

例えば

お客さんと直接接する営業職、

不特定多数の人と接する飲食業

の場合その影響は社外へと及び、その対応や確認作業を含め企業側の負担はかなりのものになることが予想できます。

また、

設備が集中している製造業

拠点が集中する運送業

現場が三密になりやすい建設業

などの場合売上や利益を生み出す生産活動自体がストップしてしまう恐れがあります。

その上中小企業の場合余剰な人員、資産、資金が少なくギリギリで回しているところも多く、従業員さんが1人でも長期の休養が必要となると変わりの人がいなかったり、業務が滞ることも起こり得ます。

今回のことから、職種や業種によって注意すべき点が違ってくるということに気づけました。

課題①コロナへの対応を含めたBCP

これまでの注意点から、

コロナ対応を含めた新たにBCP(事業継続計画)の重要性を感じました。

拠点の分散など大掛かりなものもあありますが、

それよりも先ずやるべきことは

自分がいなくても仕事が回る状況を作り出すことが必要です。

その為には全員の業務内容を確認し共有することが必要ですが、

そうすることで業務のムダを省け生産性が向上する効果も見込めます。

何より誰がどんな仕事をしているかがはっきりすることでお互いの仕事に興味関心を持てる様になるので組織の一体感も向上します。

コロナ対策を含めたBCPをできるところから改善していくことが今後の課題になると感じました。

課題②従業員の心のケア

今回体験談をお伺いした経営者が一番心配してたのが

コロナに感染した従業員の心のケア

です。

というのもその従業員さんに連絡を取ったところ

『すみません、すみません』

と何度も謝っていたそうです。

その経営者は「誰でもかかる可能性があるんだからしょうがない。今は身体を大事にしてまた出社できる様になったら頼むよ」と声を掛けたそうですが、その従業員さんからすればいろんなところに迷惑をかけたと申し訳なく思う気持ちもわかります。

経営者がおっしゃった様にその気持ちをプラスに変えて復帰したら頑張ってもらえれば良いのですが、病気で弱っていると気持ちまで弱ってしまうらしくコロナ発症から2週間経った今も元気がなくコロナも陰性にならないので出社の目処が立たないそうです。

コロナにかかった従業員さんと同時にそれを受け入れる側の同僚の方も様々なストレスが掛かっていますので受け入れる側の同僚の心のケアも必要なります。

コロナに感染した従業員がスムーズに職場復帰する為にも感染した本人はもちろんのこと、受け入れる側の従業員の心のケアも課題になると感じました。

最後に

従業員がコロナに感染した経営者の体験談を伺うことが出来たのは私自身今回が初めてです。

率直に対応が難しいこと、経営への影響が大きいことが改めてわかったのと同時に、実際に経験したことがないとわからない注意点や課題に気づけました。

また、今回幸いにも他の車内で感染者が出なかったということは

・1メートル以内
・15分以上の接触

以上にマスクやうがい手洗いという感染対策がコロナの感染に影響が大きそうだということも肌で感じています。

いくら対策してもコロナに感染するリスクは0ではありません。

だからこそ万が一感染してしまった際に影響を最小限に食い止めるための準備や対策が今後さらに重要度が増すはずです。

その意味で実際に従業員の中からコロナ感染者が出た企業の貴重な経験談が今後何かしらの役に立つかと思いnoteの場を借りて共有させて頂きました。

最後までお読み頂きありがとうございます。(了)







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