「復活のK」と「Nのために」(TBSドラマ「半沢直樹」第9話より)
どーも、中小企業診断士の「どばしんだんし」です。
今週のTBSドラマ「半沢直樹」は前週にも増してジャンプ感が強かったですね!!
「人生上り坂、下り坂、まさか」とはよく言ったもので今週は特に「まさかっ!?」が多い内容でした。
今週のあらすじとなどを振り返りたいと思います。
(参考;先週のドラマ「半沢直樹」について書いた記事はコチラ↓↓↓になります。併せてお読みいただければ幸いです。)
今回のあらすじ(9月20日放送第9話)
<公式サイトより>
半沢(堺雅人)は、合併前の旧東京第一銀行が箕部幹事長(柄本明)に貸し出した20億円もの融資の実態を探ろうとするが、亡くなった牧野元副頭取(山本亨)が不正な金を受け取っていた証拠を突きつけられ、手を引くことを余儀なくされる。
同じように箕部を追っていた金融庁の黒崎(片岡愛之助)にも箕部の魔の手が伸び、再び国税庁に異動させられてしまう。黒崎が最後に残した「伊勢志摩ステート」というヒントを手がかりに、半沢は伊勢志摩へと飛ぶ。空港で彼を待っていた人物とは…。
伊勢志摩支店の同期の協力を仰ぎ、伊勢志摩ステートの15年前の財務資料を徹底的に調べる半沢。
さらに、思わぬの人物の姿を目撃するのだった。
半沢の疑惑は確信へと変わっていき…。
半沢は伊勢志摩ステートに隠された秘密を暴き出し、倍返しすることはできるのか…!?
※以下ネタバレあり
今週の放送は過去に類を見ないほど「まさか」が多い回でした。
具体的には
①復活のK!!
②Nのために
です。
①復活のK!!
先週のラストで箕部の圧力により金融庁を追われた黒崎でしたがまさかの復活。
いずれは復活して半沢と協力するのだろうとは思っていましたが、こんなにも早く復活するとは!!
ジャンプ黄金期のドラゴンボールや魁!!男塾、聖闘士星矢でも消えて翌週復活なんて見たことない早技です。
フリーザなんて復活して映画化されるまで何年経っていることか・・・
話はそれてしましましたが黒崎の復活は視聴者には嬉しいサプライズだったと思います。
②Nのために
その一方で落胆も入り混じった「まさか」だったのがN、中野渡頭取の闇堕ちです。
半沢たちが苦労して手に入れる寸前だった箕部と銀行との黒い繋がりを示す証拠が大和田によって先に隠し場所から持ち出され、大和田の跡を追っていくとそこに居たのは箕部と中野渡頭取でした。
そいて箕部の手には証拠の書類が、、、
中野渡が箕部にその書類を渡したことを知り茫然自失の半沢。
さらに追い討ちをかける半沢は「帝国航空の担当を外す」ことを中野渡から告げられるのでした。
これまで中野渡のために頑張ってきた半沢たちは一体どうなってしまうのでしょう。
中野渡はパズーかムスカか
この中野渡の一連の行動は「牧野元副頭取の無念を晴らすためにあえて箕部と仲間の振りをしている」のか、「自分の理想とする銀行を作り上げるために箕部と手を組んだ」のか、予想が分かれるところです。
例えるならば『天空の城ラピュタ』におけるパズーとムスカがこれに近いかと思います。
シータを助けるためにあえて空賊の仲間になったパズー
自分が王となるために軍をも利用したムスカ
個人的にはパズーであって欲しいのですが、どちらに転んでも「バルス」(滅びの呪文)で箕部もろとも中野渡まで破滅しないか戦々恐々です。
忠臣蔵の構図に当てはめると
以前にドラマ「半沢直樹」を忠臣蔵に例えたことがありましたが、その時は君主浅野内匠頭が中野渡で半沢が大石内蔵助だと語っておりました。(その記事はコチラ↓↓↓)
その当時は箕部もそこまで矢面に立っていなかったので「タスクフォース」という国家権力によって東京中央銀行が業務改善命令を出され中野渡頭取が謝罪をすることが、吉良上野介と浅野内匠頭に重なって見えた為です。
しかしながら話数が進みさらに大きな敵と大きな代償を払っていることがわかります。
日本の政界のドンと言われる箕部、そしてその策略により自死に追い込まれた牧野元副頭取、この2人の存在により
箕部が吉良上野介
牧野元副頭取が浅野内匠頭
中野渡が大石内蔵助
という構図が描ける様に思えてきました。
もし中野渡が大石内蔵助であるならば今回の一連の行動も腑に落ちます。
というのも大石内蔵助は君主である浅野内匠頭が切腹に追いやられてから仇討ちを果たすまで1年9ヶ月時間が空いているのですが、その間彼は昼行灯よろしく仕事もせずに昼から酒を飲み女性と遊び回るような放蕩生活、、、
しまいには妾を嫁にすると奥さんを離縁してしまう始末。
しかしこれは仇討ちを恐れて警戒する吉良陣営の目を晦ますと同時に、本当に仇討ちをする忠義ある人物を見定めるためだったとも言われていおります。
今回の中野渡の箕部に近付いたり、半沢を切ったりという行動がこの大石内蔵助にならったものであればという個人的な希望も込めて今回のドラマの内容を考察しました。
予想はどうあれ、次週の最終回も楽しみたいと思います。
それでは、失礼いたします。(了)