支店長の正体が「善意の押し売りモンスター」かと思ったら素晴らしいメンターだった件(私の家政夫ナギサさん#8より)
「あなたは出来る」「期待している」という言葉をかける古藤支店長をずっと「善意の押し売りモンスター」かと誤解してましたが8/25放送の「わたナギ#8」でモンスターどころか素晴らしいメンターであることが判明しました。
なぜそう思ったか、ドラマの内容と合わせてご紹介致します。
今週の「私の家政夫ナギサさん」(8月25日放送)
あらすじ<公式サイトより>
メイ(多部未華子)とナギサさん(大森南朋)の親密な様子を目撃した田所(瀬戸康史)は、二人が親子ではないと確信。
ナギサさんに核心を突く問いを投げかける。すると、ナギサさんは田所を伴い、メイの部屋へ...。
ナギサさんの表情から状況を察したメイも観念して、田所にこれまで隠し続けていたヒミツを告白することに。
そんな中、天保山製薬ではこれまで経験したことのない症例の問題が発生。メイは田所に相談を持ち掛ける。
一方、ナギサさんは唯(趣里)から「ナギサさんに本社への異動の話が出ている」と聞かされ、思わず動揺してしまい...。
※以下ネタバレあり
いよいよ「わたナギ」も今回を含めて残すところあと2回。
今週はいつも以上に内容が濃すぎてうまく文章にまとめられないので箇条書きにしますと
・田所にナギサさんが家政婦だとバレる
・田所に告白される
・肥後先生を振る
・仕事上で田所と協力しうまくいく
・田所がこれまで隠していた秘密(部屋が汚い)がバレる
・田所の部屋もナギサさんがキレイにする
・メイ、恋愛について悩む
・ナギサさんが本部に行く事になりメイの家政夫を続けられない事に
・ナギサさんを失いたくないメイは「結婚しましょう」と口にする←今回はココまで、次回の最終回に続きます。
前回もお話しした「モチベーションの3タイプ」の特徴がとってもよく出ていました。
例えばメイも田所も「部屋が汚い」ことを相手に隠していていましたがその理由は
ドーパミン(目標達成追求)タイプのメイ
「敵に弱みは見せられない」という理由
オキシトシン(人間関係重視)タイプの田所
「メイに嫌われたくない」という理由
でそれぞれ弱み(汚部屋)を隠していました。
※モチベーションの3タイプについての記事はコチラをお読みください↓↓↓
支店長の正体
メイとナギサさん、田所の3タイプがどうなるかは最終回も見てからの方が良いと思うので今回はこれまでずっと気になっていた富田靖子さん演じる古藤深雪(コトウミユキ)支店長について触れていきたいと思います。
今回の放送を見るまで私は古藤支店長を素晴らしい上司なのかはたまた「善意の押し売りモンスター」なのかずっと迷っていました。
というのも支店長着任早々からメイを「相原さんには期待している」とチームのリーダーに推挙します。
「あなたはやれば出来る子」という母親、美登里の呪いを聞いて育ってきたメイからすれば期待されたら裏切れません。
結局リーダーは引き受けましたが無理をしすぎて倒れてしまいます。
この時はメイの母親と同じように古藤支店長も「あなたは出来る」「期待している」という善意の言葉で無理を強いる「善意の押し売りモンスター」ではないかと疑っていました。
その後も古藤支店長は「社運を賭けたプロジェクトだから負担は増えるけどメンバーの成長につながる」とメイのチームが社内でも専門性の高いオンコロジーチームと合同のプロジェクトに参加するよう促しますが、慣れない業務や増えた仕事量にチーム全体が意気消沈。
その一方で支店長はメイにチーム内での1on1ミーティングや傾聴を促すことで結果的にチーム力が向上し、最初はうまくいかなかった合同プロジェクトもチーム力でカバーし合い成約に繋がります。
そして今回の放送で古藤支店長は、自社製品では対応できない症状の患者さんをその症状に対抗できる薬がある他社(田所のアーノルド製薬)に相談しようと迷っているメイに対し
「利益も大事だけどそれ以上に大事なことは患者さんに寄り添うこと」
と背中を押してくれたのです。
さらに支店長に「なんでも1人で抱え込もうとしていたのがここ最近は雰囲気が柔らかくなった」、「自分も過去に全て1人で抱え込んで周りが全て敵だと思っていた時期があったがとある人と出会って肩肘はらず笑顔でいられるようになった。その人が今の旦那さん」と伝えられたメイは自分を良い方向に変えてくれた人、自分にとって本当に必要な人が誰なのか気付くのでした。
最初は「善意の押し売りモンスター」と思っていましたが、実は優秀な上司、、、それどころか素晴らしいメンターでした、、、
古藤支店長、疑っていてスミマセンっ!!
善意の押し売りモンスターとメンターは紙一重
完全なる言い訳ですが、善意の押し売りモンスターとメンターは見分けが非常に難しいです。
パワハラやセクハラに比べて「善意の押し売りモンスター」は相手のことを思っての行為に加え、世間一般的には「常識的、まともなこと」を言っているので周囲にもそれが気づきにくいからです。
例えば
「あなたなら出来る」
「期待している」
「大変かもしれないけど今後のキャリアを考えるとこのプロジェクトに参加しておいて損はない」
などはその典型的な例です。
言葉だけでは善意の押し売りなのか、メンターのアドバイスなのか全く見分けがつきません。
それもそのはず、それがどちらか決まるのはその後の行動によるからです。
「善意の押し売りモンスター」が見ているのは「今」と「自分」
結果まで責任を負うつもりはないので言われた相手が実現可能かどうか関係なく基本言いぱなし、やりっぱなし。
それに対し
メンターが見ているのは「未来」と「あなた」
最後まで寄り添う覚悟があるので、言われた相手が実現可能かどうかをしっかり考えた上で言葉を発します。逆に信頼関係を損ねるような無責任なアドバイスは控えます。
もし皆様の周りにどちらか迷う人がいた場合は「今」だけではではなく「その後」も見てみると本当はどちらなのかがハッキリすると思います。
最後に
ドラマ「私の家政夫ナギサさん」も次回が最終回となりました。
メイとナギサさん、田所の関係性がどうなるか、タイプの違う3人がいう行動に出るのか非常に興味深いです。
これだけ楽しくかつ気付きがあるドラマも珍しいので寂しいですが、最後までしっかり見守りたいと思います。
最後までお読みいただき有り難うございました。(了)