見出し画像

皐月賞2024答え合わせ

中山最終週、なおかつ前開催は重馬場で
右回りBコース使用も芝はボコボコ
金曜の雨もあり馬場状態の見定めが重要
今週の春の陽気でどこまで乾いてくるか

中山ラスト週にもかかわらず高速馬場
8R 野島崎特別2000m 1:58.2
正直ここまでタイムが出るかという印象
結果6着までレコード更新で想定していた馬場とは大きくかけ離れた結果に

[1] ⑬ジャスティンミラノ 1:57.1(R) 34.7
[2] ⑫コスモキュランダ  1:57.1(クビ) 34.2
[3] ⑧ジャンタルマンタル 1:57.2(1/2) 34.9

スタートから②メイショウタバルが先手取りきる
1000m57.5のハイペースで向正面
4コーナーで⑧ジャンタルマンタルが早め仕掛け
その背後外目から⑬ジャスティンミラノ
インサイドアウトの⑫コスモキュランダ
直線⑧が抜け出し押し切りはかるも
坂越えてからの加速目立つ⑬⑫が抜き去り
僅差ながら⑬が先着
父がなし得なかった皐月賞の栄冠に輝く
攻め馬した藤岡康の一押しもあったような

自己分析と結果を照らし合わせて
採点A〜Eでチェック
(高A………E低)
Aなら分析の誤差が少ない(ニンマリ)
Eなら分析の誤差が大きい(出直してきなさい)


①サンライズジパング菅原明57.0❾

○中山経験
△弥生賞の一頓挫・最内枠・関東輸送・右回り

スタートから控えて中団の内から
4コーナーから徐々に追い出し
直線懸命に坂駆け上がるも上がり勝負では分が悪くバテず伸びずで入線

[A]
2走前、前走と大外に持ち出しての末脚
今回の最内枠+フルゲートで難しい競馬を
強いられるのは確実
右回りで見せる外に大きく膨れる癖と
未だ馬群を割っての競馬が出来てないだけに
前受けするにも後方待機するにも
外のプレッシャーが少ない展開が欲しいところ

最内枠で出せず下げれずの競馬
今回は外に膨れる事なく良いコーナリングも
回転の良いフットワークは見られず
持ち味の活かせない競馬になった

②メイショウタバル浜中57.0⓱

○道悪・後傾ラップ・鬼スタミナ
△中山未経験・中2週ローテ・ミドル未経験
  関東輸送

積極的にハナを奪い前へ
道中は鞍上抑えに抑えても1000m57.5
4コーナーから直線で後続に捕まりジエンド
戦略面もあるかもしれないがテンションの分か

[A]
前走が鮮やかすぎるほどの圧勝
無理やり逃げての競馬でないだけに
荒馬場への適正は相当に高い
過去レース毎回鞍上抑える場面がありながらの
ロンスパ追い出しでこの馬が直線垂れる場面は
考えづらい
唯一の懸念は中2週のローテーション
前走圧勝での疲労度は測りかねるが
当日のパドックや過度な発汗には注視
ポテンシャルだけなら上位

もう少し抑えられれば、というのは結果論
前走があまりにも良すぎる分今回は
競馬にならなかった印象
まずは折り合い面の課題をクリアしての立て直しから
自己条件クラスでもう一度見直したいところ

③エコロヴァルツ武豊57.0❼

○継続騎乗
△距離1F延長・関東輸送・気性・ゲート

スタートやや後手から一気に最後方のポジション
内でじっと構えて追走
4コーナーから直線でインアウトで外目運ぶ
末脚にかけるも伸びはほどほどで入線

[A]
前走の気の強さを見ても距離延長はマイナスか
馬群で我慢出来た経験がないのも
フルゲートのGⅠでは不安材料
朝日杯FSでは鞍上の後方決め打ちがハマっての
2着とも捉えられる大味な競馬
内枠3番でより小回りの中山で再現するには
なかなか難しい条件か

小回りの中山に加えて高速決着
位置取り最後方では見せ場は作れず
今回は競馬に参加させてもらえなかった

④シリウスコルト三浦57.0⓮

○中山経験
△相手関係

好スタートから先行番手で追走
前から離れたポジションでの向正面
残り600mから追い出しも直線前で交わされ
余力なく後退

[A]
中山での経験値は十分も締めの一脚が
ワンパンチ足らない印象の近2走
前走トライアル戦での先行でGⅠ挑戦権は得たが
今回の相手関係では厳しい競馬にはなりそう
ホープフルSのような内々進路で活路を見出したい

超ハイペースに誘われず番手も
捕まえにいく競馬をせざるを得ない分
終いの脚にも響いたか

⑤ミスタージーティー藤岡佑57.0➓

○矢作厩舎の3頭出し・中山経験
△中3週のローテ・関東輸送
初ブリンカー

スタートから控えて先行集団形成
向正面勝ち馬を内から見る形で追走
4コーナーから手応え鈍く
直線喰らいつくも外からの加速についていけず

[A]
前走はガラリ一変の優等生な競馬
折り合いビッタリで鞍上とのコンタクト良さげも
ホープフルSでの末脚発揮ではない競馬
トライアル戦で勝ち切り挑戦権は獲得したが
課題は能力よりかはローテーションと関東輸送
どこまで状態を維持出来るか

勝ち馬マークも4コーナーでの差は大きく
上がりも35.6で完全に力負け
今後の競馬スタイルは気になるところ

⑥アレグロブリランテ横山和57.0⓯

○中山経験・道悪巧者の可能性
△中3週ローテ・気性・持ちタイム

好スタートからラチ沿いのインでピッタリ
残り600mから反応鈍く鞍上追い出し
直線余力なく馬群に沈む

[A]
前走は積極策が功を奏し2着確保でGⅠ挑戦権
ただしこれぞトライアル戦という1000m1:03.0
のスローペースの競馬
本番は他馬の仕掛けところも1段速くなる想定としてどこまで自分の競馬が出来るか

今回は真逆の超ハイペース
相手も1段どころか2.3段上の競馬では

⑦ルカランフィースト松山57.0❽

○中山経験
△気性面・キレ脚勝負・テン乗り・中3週ローテ

スタートから徐々にポジション下げて中団
向正面じっと構えて4コーナー前からムチ入れ
直線ではさらに加速とはいかずそのまま入線

[A]
前走は4角から勝ち馬の真後ろマーク追走も
坂を上る時の減速が気になった
脚の使い所が難しい面がある印象で
フルゲートでどんな競馬が出来るか
中3週ローテは若駒には懸念材料

坂の前で一杯の動き
フルゲートで外に出しきれなかった所もあるが
現状ここが精一杯か

⑧ジャンタルマンタル川田57.0❸

○実績上位・後傾ラップ・継続騎乗
△関東輸送・中山未経験

好スタートから他馬伺い行かせてから内の番手
向正面番手で収まっての追走
前が垂れるのを待って待って400mで追い出し
馬場の真ん中押し切り狙うも残り100mでの
後続猛追に屈して3着

[A]
前走の折り合いは久々の分と捉えるならば
叩き2戦目の今回で良化期待
現状2000mも、という所もあるが個人的には
マイル〜2000mな印象
朝日杯FSは鞍上支配しての完勝も
デイリー杯や共同通信杯は口向きの悪さも混在
早仕掛けの追い出し見ても脚溜めるよりは
流れ乗るワンペースタイプなのかも

超ハイペースで追い出しは結構待った印象
現に残り100mまでは先頭なだけに
距離と上がりの差が最後に出た印象
やはり競馬は上手

⑨アーバンシック横山武57.0❹

○中山経験・継続騎乗・ストライド大
△厩舎力・出遅れ・ミドルペース未経験

スタート後手から後方のポジション
向正面でやや掛かりながらの追走
残り600m過ぎたあたりから追い出し
インアウトからモレイラ⑫の真後ろ猛追
坂越えてからの一脚は比べて鈍く4着

[A]よく言うと豪快、悪く言うと大雑把
長く使えて減速ない中山のラストはいかにも
中山巧者のイメージ
前々のペースやポジションへの対応は課題も
スケールの大きな競馬で期待値は高い
小細工なしのパワータイプで一角崩し

道中も掛かり通しでの直線追い込みは
ポテンシャルの高さの証明
ただし能力全開するにはまだまだ荒削り
よりスピードの必要なコースで対応出来るか

⑩レガレイラ北村宏55.0❻

○対牡馬3戦3勝・中山経験・斤量55.0
△乗り替わり・スタート

やわフワッとしたスタートで後方3番手待機
向正面は馬なり追走で4コーナー
残り500mあたりでじわっと押し上げ
コーナリングで外馬に遮られる所あり直線
内に入る所を鞍上外持ち出して追走も伸び欠く

[C]
ハイレベルな牝馬で実力は折り紙付き
前走は上手く流れに乗れたと捉えても
直線の伸びは鮮やかの一言
特殊な中山コースでロンスパの追い出しでなく
しかも他馬に競らせる間もなくの加速
久々の競馬+テン乗りにはなるが実力確信

紅一点の皐月賞トライも6着
歴史の分厚い壁は乗り越えられなかったものの
レコード更新できるのは地力
牝馬路線で改めて
「調教から間違っていた」のコメントはびっくり

⑪ホウオウプロサンゲ菱田裕57.0⓫

○矢作厩舎3頭出し
△中山未経験・関東輸送

スタートまずまずから中団追走
向正面馬群中団の空いたポジション確保
4コーナー手前から進出開始で直線
追い出すも伸びはイマイチでそのまま入線

[C]
前走はトライアルレースらしい競馬での前々決着
今回は初中山に加え間隔詰まる中3週
連投策で勝たせている厩舎だが今回は3頭出しの
援護射撃の競馬になる可能性
先行する競馬でなかなか他陣営は逃してはくれないはずで

スタートから前にいけずのポジション
3頭出しもぽっかりノーマーク
援護射撃の形にもならなかった競馬

⑫コスモキュランダモレイラ57.0❷

○中山経験・鞍上強化
△ゲート

スタートはまずまずやや掛かる馬を制して中団
1コーナーですぐに内ラチ沿い確保で脚溜める
向正面馬群前後に分かれる前々の後方から
残り800mあたりで外目進路持ち出して
⑭の追い出しとほぼ同時にスパート
直線坂越えて更にムチ入れ加速も僅差2着

[A]
前走は鞍上の判断光る騎乗でトライアル1着通過
急坂越えてからのもう一伸びがあり
中山の適正はありそうも課題はゲート
ここ3戦振り返ってもワンテンポ遅れるスタート
自ら競馬を作れないタイプでどうしても展開の利は必要になってくる
1週前の追い切りタイムは迫力あり
美浦W・併(内)
80.2-63.9-49.3-35.5-11.7の好時計

ゲートはやはり遅かったが
掛かる馬を支配する鞍上の力は本物
インアウトワークも冴えて決め手鋭い脚も
わずかな位置取りの差が勝敗分けた

⑬ジャスティンミラノ戸崎57.0❶

○上がり上位(東京)・厩舎力
△キャリア2戦・ミドル未経験

スタート決めて⑧の後方徹底マーク
向正面射程圏に捉えつつじっと追走
残り600mから鞍上仕掛け直線
前抜け出した所で坂越えての鬼脚でまずは1冠

[A]
栗東所属ながらもデビューから2戦は東京
陣営の思惑はやはり日本ダービーにむけてのもの
ここを勝って皐月賞馬として臨むというコメントもこの馬に対する期待の大きさ
前々の競馬で勝ち上がってきてはきたが
初中山コースでどんな競馬が出来るか
当日のテンションは注視したい
上がりの使えるキズナ産駒で父がなし得なかった1冠目を狙う

返し馬やテンションは高かった印象
馬体重も+10kgでやや太めに思えたが
初中山も1発回答で文句なし
牡馬路線では最有力に

⑭シンエンペラー坂井瑠57.0❺

○矢作厩舎3頭出し・中山経験・実績上位
△テン乗り・気性の幼さ

スタート決めて中団⑬を見ながら追走
向正面馬なりでじっくり構えて射程圏
直線上位と同じポジションで脚色比べも
坂越えての一伸びは足らず5着まで

[C]
まだまだ本気で競馬をしていない印象
ただポテンシャルは世代上位に思える
今回5人目の鞍上迎えてコントロール出来るかがカギになりそうも4戦2-2-0-0実績は揺るぎなし
海外血統なこともあり年明け叩き2戦目での良化に大きな期待をしたい

コントロールは出来たが
高速馬場の末脚勝負でキレ負け
やや前の出も浅い印象の直線なだけに
ダービーでどこまで巻き返せるかと言われれば
若干疑問は残る着順

⑮サンライズアースデムーロ57.0⓬

○継続騎乗・スタミナ豊富
△キャリア2戦・ゲート

スタートフワッと出て後方から
向正面馬なりで追走から残り600mで追い出し
コーナリングで⑩と重なり直線前で外に膨れる
最後はそのまま入線

[A]
母父マンハッタンカフェで前走はスタミナを活かしての大捲りがハマっての勝利
ただしゲートでの課題はここ2戦垣間みえて
まだまだ改善の余地あり
今回も同じような後半勝負の競馬にはなる確率は高そう
初G Iの今回が近2走のスローペースになるかは疑問でどこまで付いていけるか

前半も後半も競馬にならなかった印象

⑯ダノンデサイル横山典57.0中止

○中山経験・外枠
△関東輸送

中山の坂越えてからの加速で勝ち切った前走も
4コーナーの膨らみとエンジンのかかりが若干遅め印象で直線の長いコースで距離もあった方が
というタイプに映る
鞍上は典さんで長所が出るか短所が出るかやってみないと分からない不気味さはあるが
中山は向いていないのコメントが更に惑わせる


⑰ビザンチンドリームムルザバエフ57.0⓭

○手戻り・外枠
△スタート・キャリア2戦・中山未経験
 関東輸送
ハミ変更

煽って最後方から
向正面後方じっと追走から直線で他馬の前カット
直線はそのまま入線

[A]
スタートの課題ははらんではいるものの
直線だけの競馬で2連勝は素直に評価
若駒で差して勝てる馬はそうはいない
デビュー2戦の経験値のトリッキーな初中山と
クリアする課題は多いが前走も鞍上の判断では
仕掛けが少し遅かった中での勝利
この馬のポテンシャルは認めるところ

課題のスタートで大出遅れ
前々は大逃げで隊列は縦長も番手のペースメイク上手く
流れての展開利はほぼなし
荒削りな分今回は裏目が出た

⑱ウォーターリヒト幸57.0⓰

○重賞2連対の安定感・柔馬場・大外枠
△連戦の疲れ・関東初輸送

大外枠でゆったりスタート後方から
向正面後方待機で直線内から追い上げるも
伸び脚なく②をかわすので精一杯

[A]
柔らかい馬場で上がりを出せるのは魅力も
デビューから使い詰めなのが最大の懸念
この間隔で馬体グンと良化しているとは…

見せ場なしの競馬に
自己条件で見直したい

自己採点で明暗分けたのが
⑩レガレイラと
⑬ジャスティンミラノ

ホープフルでの末脚を期待した⑩レガレイラは
馬場と位置取りもあって伸びきらず
(もう少しやれると思っていた)

対して⑬ジャスティンミラノは好位キープ
前の番手展開作る⑧ジャンタルマンタルを
ピッタリマークでロスない競馬

さらに驚いたのは坂を越えてからの決め手
初中山+キャリア2戦でこのパフォーマンス
ここまで能力を隠していたか!と思わせる内容

牡馬クラシック路線で2〜3歩抜け出したかな
とも思える鮮やかな勝利
(懸念された課題を一気にクリアするとは)

2着はさすがのマジックマン
TR組で直結しやすい弥生賞の結果は証明された
インアウトワークはやはり一級品
先約多くこの馬に落ち着いた経過がある中での2着確保で日本ダービーではどの馬に乗るのやら

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?