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NHKマイルカップの答え合わせ
NZT組やアーリントンC組、毎日杯や
ファルコンS、クイーンCなど臨戦過程は様々
多様性が求められる昨今NHKマイルカップも
今年は多様性のメンバーでの春のマイル戦
何といっても注目は
最優秀2歳牡馬vs最優秀2歳牝馬の激突
怪我明けのルメール騎手が復帰で
役者の揃った好メンバー
短評満足度は(低🥹😅🙂😊🤩高)
🥇⑯ジャンタルマンタル 1:32.4
🥈⑭アスコリピチェーノ 1:32.8(2.1/2)
🥉⑥ロジリオン 1:32.9(クビ)
馬場良好で前々、内有利のTB
直線突き抜けたジャンタルマンタルが勝利
外から壁を作られて苦しい立ち回りだった
アスコリピチェーノが巻き返しでの2着
勝ち馬の背後ぴったりマークのロジリオン3着
後方待機の馬にとっては物理的に厳しい結果
上がり33.9のアルセナールはスタートの
ポジショニング
内々選択のボンドガールとキャプテンシーは
直線の不利が響いて着順を大幅に下げた
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出走馬
①ダノンマッキンリー牡・北村友57.0⓭
○継続騎乗
△気性面・関東輸送・最内枠
前走はコーナー手前で頭上げる仕草も
鞍上すぐに軌道修正して内容ある競馬
朝日杯FSはスタート後の接触でエキサイト
した分で1600mの距離自体は問題なしの印象
ルメールでも手を焼く気性があらわに
ならなければやれてもおかしくない1頭だが
極端な戦法を取らざるを得ない最内枠は試練
スタートまずまずから中団馬群のインやや掛かり
直線外目伺うも進路なく残り400mで内に
脚色そこそこで垂れる馬を交わすまで
馬自身の能力よりは隊列やバイアスで終始競馬に参加できずだった印象
②ノーブルロジャー牡・松山57.0⓬
○走法大箱向き
△テン乗り・関東輸送
ここ2戦は馬場状態の悪い中
上手くまとめた競馬は出来ている印象
キレる脚よりワンペースタイプに思える
ジャンタルマンタルと同じパレスマリス産駒で
1F短縮のマイル戦は歓迎か
松山騎手の状態は気になるところ
スタートまずまず中団馬群のイン前目
直線鞍上外目運び追い出しも反応鈍く
加速も見た目以上に足りずそのまま入線
想定よりも後ろのポジションで
メリハリない競馬になってしまった
勝ち馬と同じパレスマリス産駒もこちらは
見せ場なく
③ディスペランツァ牡・鮫島駿57.0❼
○溜めて末脚急加速
△テン乗り・中2週・関東輸送
直線では届かないようなポジションからの
溜めて急加速の連勝は鮮やか
脚の使い所が難しいと思わせる反面
末脚の爆発力は引けを取らない
なんとか権利を奪っての中2週でどこまで
状態持続出来ているかはポイントになりそう
スタート控えて中団馬群後ろの間外を伺いながら
向正面⑩の内側併せの形で追走
直線外目追い出すも外に⑩前に斜行の⑫で
大きくスムーズさを欠いて不発の競馬
TBを加味してもオッズには見合わない競馬
マイナスポイントが多かった今回で見限らず
関西滞在のゆったりローテでおかわり1戦
④イフェイオン牝・西村淳55.0❺
○内枠・スタミナ
△初左回り・初東京・気性面・中3週
前走は道中から気性面の幼さが出て大幅ロス
進路も内→内で窮屈な競馬
大箱東京で馬場を広くは使えるものの
前走のキレ勝負になると分の悪さは懸念材料
好スタートから前々のイン確保の4番手追走
コーナリング前行きたがるのを抑えつつ
直線やや離される中で前々の不利を外に交わして
懸命な追い出しもキレ不足ながら掲示板5着
直線の脚をみても今回は相手が悪かった印象
フェアリーSのようなよどみない流れの競馬で
⑤ボンドガール牝・武豊55.0⓱
○実績上位・鞍上信頼
△気性面・中3週
折り合い面で苦労しながらの近2走だったが
いずれも連対出来たのは地力があってこそ
中3週のローテーションで当日のテンションは注視も牡馬相手にも十分やれるはず
鞍上のコンタクトが楽しみ
スタートから積極的にハナへ押し出し
コーナリングで掛かりポジ下げて番手追走
直線最内のラチ沿いから追い上げも残り400m
過ぎて内から大きな不利で戦意喪失
鞍上のコンタクトは見事で致命的なロスない
立ち回りだったが直線ではアンラッキーだったとコメントのレジェンド武豊
大事に至らず一安心
⑥ロジリオン牡・戸崎57.0❸
○キャリア6戦中で新潟2戦.東京3戦
△距離延長・スタート
スタートで後手を踏む競馬が多い印象
大箱コースの新潟、東京では大きく崩れてはいないがやや気の強い面を出すパドックをみると
適正は1400mが現状では良いのかも
広い直線コースの経験値を活かせれば
スタートまずまずから押し上げて先行馬群7番手
やや掛かる所見せるも折り合って④の外併せ
直線勝ち馬の真後ろのベスポジから追い出しも
決勝線手前で内から⑭の猛追で惜しい3着
鞍上判断で位置を取りに行ったのが功を奏した
直線では文句なしの運びも上位2頭とは地力の差
⑦チャンネルトンネル牡・岩田望57.0❻
○福永厩舎の複勝率
△中2週・テンション・乗り替わり
右回りだと追い出してからの外張りがネック
左回りに変わって見直し可能
前走はパドックからテンションが高く終いに
影響したとの事で引き続き当日の気配は
チェックしたい
スタートまずまずから中団馬群の真ん中あたり
外目に⑫置いてじっと待機から直線
内のスペースに進路も伸び脚ジリジリでの入線
競馬自体はロスない運びも
パドックでの入れ込みは改善されずで
まだまだ途上段階
⑧エンヤラヴフェイス牡・菱田57.0➓
○
△関東輸送・持ち時計・スタート
新馬、2戦目以来の手戻りも
同世代との勝負つけは流石に済みか
展開待ちの競馬が多いだけに前々の運び次第では流れ込みも考えられなくはないが
キレ脚勝負となるともの足りなさもあり
スタートから押し上げて勝ち馬徹底マーク
コーナリングから追い出し開始で直線
外目運び促すも加速しきれずそのまま入線
最後の直線は完全に力負け
速い時計勝負では分が悪かった印象
⑨キャプテンシー牡・デムーロ57.0⓲
○継続騎乗・前走大敗の馬券妙味
△折り合い
前走は久々の分+不利が重なり競馬にならず
気になるのはスタートでの出遅れ
折り合い面で難しい所ある馬で馬群に入れない競馬で結果が出ている分、前走を踏まえて修正出来れば良いが前受けの競馬になっての
東京長い直線での凌ぎ方は簡単ではなさそう
スタート決めて押し上げてコーナー手前でハナ
直線やや行き脚鈍る所で大きな不利で
折り合いもついて前々積極策から長い直線どう凌ぐのかと思っていた矢先のアクシデントで
最後まで競馬が出来ず消化不良のGⅠに
⑩ウォーターリヒト牡・菅原明57.0❽
○柔らかい馬場・大外枠
△連戦の疲労・展開待ち・中2週
スタートからポジション取れない競馬は想定内も高速馬場すぎたのは誤算か
終始厳しい位置取りで競馬に参加出来ず
レースでの消耗は最小限にも思えるが
8戦使っての臨戦過程はなかなかハード
スタートまずまずから置かれる形で後方5.6番手
直線③の外目蓋をするような位置取りで
懸命に追うも前々とは差が開くばかりの結果に
しっかり自分の競馬は出来ているが
直線の伸びをみると現状ではこれがいっぱいか
⑪アレンジャー牡・横山和57.0⓮
○立ち回り・折り合い
△キャリア9戦・ワンペース・関東輸送・
初右回り・中2週
操縦性の高い馬で折り合い面は問題なし
ワンパンチに欠ける印象でポジション取りと
仕掛け所の見極めが難しいタイプ
初の右回りがどうでるかは未知も長い直線を
どうまとめるかかカギ
勝ち馬の作る流れに乗っていければ
スタート控えて後方3番手からやや掛かる
直線外目運び追い上げるも
追い出し前の距離差がそのままの結果に
スタートからのポジション取りに尽きる結果
としても高速決着での決め手勝負では
⑫ゴンバデガーブース牡・モレイラ57.0❹
○鞍上信頼・東京2戦2勝
△長期明け(感冒・喉なり・ザ石等)・斤量+1.0
ポテンシャルは上位で新馬ではハナ、2戦目は最後方と競馬に行っての折り合いは問題ないとは思うが懸念はコンディション面
競馬を教えながら鍛える事が出来ずのぶっつけ本番はやはり不安材料
当日の馬体の張りやテンションは注視
スタート決めて中団馬群の外目追走
直線残り400m過ぎての左ムチで外寄れる斜行
残り200mから伸びてはいるが僅差4着
久々の競馬ながらもしっかりまとめた内容
鞍上もさる事ながらこの馬のポテンシャルを
十分確認出来た
疲労度や反動を確認してにはなりそうだが
一度使えた分次走では巻き返しに期待
⑬シュトラウス牡・北村宏57.0⓰
○継続騎乗・東京2-0-1-0
△気性面・厩舎力
前走は直線外から回さずで
個人的に折り合い教育の競馬をしたと判断
ポテンシャルは秘めている1頭で
楽しみな反面脆さもある
極端な内枠よら大外枠の方がベターか
大箱の東京コースも十分見直し可能
スタート控えて後方から掛かり追走
向正面でも単走で掛かり通し鞍上苦労
直線大外持ち出し追うも物理的に無理な位置取り
終始競馬に参加出来ないコントロール
3歳では抜けていると思えるポテンシャルなだけに残念、というかやっぱりな、の印象
⑭アスコリピチェーノ牝・ルメール55.0❷
○桜花賞2着・持ちタイム上位・折り合い
△中3週
多頭数での折り合い証明済みで実績は上位
軽い熱発あっての前走でも高レベルの2着
叩き2戦目で臨む中3週のローテがどう出るか
当日の馬体重、テンションには注目
右回り→左回り、阪神→東京で
もう一段階の良化があればここも上位争い
スタートから勝ち馬の流れに乗って先行マーク
内々ぴったりで相手に外を回らせるポジション
直線外目伺うも逆に相手から鉄壁マークで
痺れ切らして内の狭いスペースに飛び込み
結果加害馬になる不利作る形も
脅威の猛追で勝負根性光る2着
ここまでルメールが慌てる騎乗は久しぶり
内容ともかく結果は2着差
さすがの最優秀2歳牝馬
⑮マスクオールウィン牝・岩田康55.0⓯
○
△テン乗り・ダート血統
ワンパンチ不足・中3週
2走前は展開がハマった印象で前走は力負け
久々の分を叩いての良化はありそうだが
相手強化の1戦でどこまで
スタート積極的から出して行って番手収める形
直線余力僅かの印象で⑭の仕掛けと同時くらいで
内寄れして不利が拡大の結果
最後は完全に脚が止まった
裁決には賛否あるが個人的には半々かな、と
前々積極策は理解出来るし終いの余力も感じられずで進路を塞ぐ騎乗とは思えず
⑯ジャンタルマンタル牡・川田57.0❶
○実績上位・継続騎乗・距離短縮
△中2週・関東輸送
相変わらず操縦性の高い競馬
前走はいかにも距離負けの内容で今回はマイルで見直しも気になるのはローテーション
当日の馬体重やテンションは注視
前走のようなペースメイクでギリギリまで
追い出し我慢出来る競馬が再現出来れば
絶好のスタート決めて他馬行かせての番手
コーナリングスムーズで直線
鉄壁のガードで内に競馬させずの運び
相手に先仕掛けさせてからの追い出し
加速してからは独壇場での完封劇
中2週でのこの内容は見事としか言えない
皐月賞の反動を危惧したがここでも高速決着
関係者の方々の尽力に頭が下がる
早めの夏休みという事で秋に向けて視界良好
⑰ユキノロイヤル牡・石橋脩57.0⓫
○継続騎乗
△中3週・逃げ一手
番手でも問題ないが自分の競馬は先手主張か
キャリア6戦で東京での勝ち鞍が無い分
相手強化でどこまで抵抗出来るか
スタートから躓き後方4番手あたり
直線外目から追うも見せ場なく
今回控えての競馬は内容さえ伴わなかったが
競馬の幅を広げる意味では納得
⑱アルセナール牝・横山武55.0❾
○瞬発力
△加速までの反応・キャリア2戦
脚元不安からローテーションは緩やかに使われている牝馬ながらレースっぷりは圧巻
加速までの時間はかかるものの末脚は群を抜いて素晴らしい印象で楽しみが膨らむ内容
新馬戦からのクイーンC、しかも不利がありながらの競馬でおよそ3.0秒のタイム短縮
ポテンシャルだけなら上位争いも
経験値の無さをカバー出来るか
出遅れスタートでやや力みのある追走
直線外持ち出して追うも前々捉え切るまでは
上がりタイムは最速33.8も前々の勝ち馬が33.9
なら計算上無理なポジショニングだった
手前を替えておらずまだまだ競馬は不安定も
ここで見限る馬でもない内容
蓋を開ければ最優秀2歳馬同士のワンツー
スムーズさの面では明暗はっきりも
改めて競走馬能力の高さを見せられた
結果こそ結びつかなかったが今後楽しみなのは
ゴンバデカーブースとアルセナール
浅いキャリアながらも良い長所を持っているので
まだまだ競馬を教えながら勝たなくてはいけないが能力さえ出せれば
今週も皆様ナイスファイトでした👏👏👏
おめでとう、ジャンタルマンタル
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