RedStone 解説

RedStone 解説

目次

  1. オラクルとは

  2. オラクルの仕組み

  3. オラクルの問題

  4. RedStone

  5. RedStoneとは?

  6. RedStoneの仕組み

  7. RedStoneの強み

  8. 3つのプロダクト

  9. まとめ

  10. リンク

オラクルとは

ブロックチェーンの世界では様々なデータが利用されDEXやNFTマーケットなど沢山のdAppsが稼働しています。ですがDeFiを動かすためのデータ、例えば現在のBTCの価格などはブロックチェーン上にはありません。

ブロックチェーン上に現実世界のデータを送り届けるのが「オラクル」の役割であり情報提供者とブロックチェーンの間で情報の橋渡しを行います。

オラクルの仕組み

オラクルの主な役割は情報の取得・検証・送信の3つ。

【取得と検証】
情報源の数に応じてオラクルの性質が異なり
・1つの組織であれば中央集権的
・複数の情報源を利用し複数ノードによるデータの検証を行っていれば非中央集権的

【送信】
一般的なオラクルはオンチェーン上に保存した情報をdAppsからのリクエストに応じて提供しています。

オラクルの問題

外部データをブロックチェーン上に提供しているオラクルですが、その性能や信頼性に関して課題が残っています。

・スケーラビリティ:情報提供は無料ではありません。沢山の情報を低コストで提供できるのか、また継続的に情報提供は可能なのか。
・インセンティブ構造:情報提供者へ適切な報酬が払われているか。報酬が適正でない場合、情報提供者買収の危険性が高まります。
・非中央集権化:オラクルが人為的に操作されてしまうとdAppsの運用に重大な支障をきたすためブロックチェーンの単一障害点となっています。

また一般的なオラクルの仕様では以下の問題点が挙げられます

・多くのデータをオンチェーンで保存するためデータの維持費用が高い
・dAppsからのリクエストに応じて情報提供を行うとトランザクションが2つとなり情報提供に遅延が生じる
・複数チェーンでのデプロイに時間がかかる

RedStone

RedStoneとは?

ずばりオラクルですがモジュラー形式をとっています。
基本的にデータをオフチェーンで扱うことでブロックチェーンに特化しない情報提供が可能になります。

RedStoneの仕組み

・情報源⇨RedStoneオラクルノード⇨Data Distribution Layer
Data Distribution Layerでは一般ユーザーからRedStoneチームまで多くの人が関わることでデータの整合性、永続的なデータ提供を担保しています

・Streamrによるオフチェーンでのデータ一時保存
・Arweaveによるオンチェーンへのデータ保存
これらを平行して行うことでコストの大幅削減も実現しています

RedStoneの強み

・Streamr/Arweave利用でコスト削減
例)1GBのデータ保存コスト:
$1M - Ethereum / $500k - Solana / $5 - Arweave
・マルチチェーン展開:EVM/nonEVM
・高速、高頻度での情報提供(従来のオラクルは情報提供速度が遅い)

3つのプロダクト

RedStone Core:リクエストに応じて情報提供
RedStone Classic:オンチェーンにデータを提供し続ける。既存のオラクルシステムを利用したいdApps向け
RedStone X:高速、高頻度で情報提供(ほぼリアルタイム)することで価格操作などを防げる。Perps/OptionのようなdApps向け

まとめ

ブロックチェーンは今後というより既にマルチチェーンが当たり前となりL2エコシステムの拡大が進んでいます。ブロックチェーン運営の要となるオラクルの進化は必要不可欠であり、RedStoneの存在感は日に日に増していくでしょう。

リンク

Website:redstone.finance
Twitter:@redstone_defi
Discord:RedStone


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