特急消滅の衝撃。富山地方鉄道2004年改正ダイヤの優等列車を振り返る
続いて2004年3月改正ダイヤです。このダイヤ改正では特急のワンマン化が実施されました。よってこの改正以降、多客期に一部例外はあるとしても、通常は特急は2連で運行されています。
また、本線普通列車では日中に増発が実施され、電鉄富山~上市間で毎時3本、上市~滑川間でも毎時2本が設定される"攻め"の改正でした。
さて、特急・急行の運行を見ていきましょう。これまでのダイヤと違って、明確に平日ダイヤ・土休日ダイヤが分かれています。結果として全体として平日は減便となっています。その代わりといってよいか分かりませんが、7月20日~8月31日までの夏休み期間のみに設定される本線特急が誕生しているのも特徴です。
そして、先述の通り原則2両編成での運転ということで、「うなづき」と「アルペン」の併結運転はなくなりました。
朝の快急が増発
上りについて、まず平日を見ると特筆すべきは観光輸送ではなく、朝方の快速急行・急行かもしれません。1本目の急行が快速急行へ昇格。そしてその快急の続行で上市始発の急行が誕生。通勤通学にはやや遅めとなりますが、電鉄富山9時17分着の快速急行も新設されました。普通列車の追い越しはありませんが(寺田での立山線からの普通との接続はある)、都市型輸送を感じられる設定です。
一方で土休日についてはこれまで通り快急の設定はありません。夕方にかけて設定されていた上り急行は、平日・土休日ともに2本削減されました。
立山線に早朝急行誕生
最新のダイヤでも立山線には快速急行が早朝に設定されていますが、その始祖となる急行の誕生です。平日と土休日で20分以上設定時間がことなりますが、どちらも5時台に電鉄富山を発ちます。また、通年運行される急行が平日・土休日ともに設定されたのが特徴的でしょうか。
上りは急行の設定はなくなりました。その代わり、夏休み期間に限りますがアルペンと立山の併結特急が設定されています。土休日については夏休み期間以外のシーズンダイヤではアルペンの単独列車となります。オフシーズンについてはすべての優等が運行と取りやめます。
以上が2004年3月改正のダイヤです。特に本線では特急列車がまだまだたくさん設定され、14760形を中心に縦横無尽に爆走していたことでしょう。次回は2007年のダイヤ改正です。
アイキャッチ画像
2013年8月5日 寺田駅にて
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?