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名鉄蒲郡線の苦戦と白帯復刻 - 野球鉄旅、ナゴヤリベンジ編(5)

2022年3月19日、3年前"雨天中止"のナゴヤ球場リベンジ鉄道旅。野球観戦後の名鉄蒲郡線乗車記の続きです。こどもの国駅から蒲郡行きに乗車します。

こどもの国からの乗車のほとんどは白帯撮影の方々

次の下車駅は蒲郡競艇場前。その名の通り競艇場の最寄り駅なわけですが、この駅は隣接するJRの三河塩津駅の存在に苦戦を強いられています。岡崎、名古屋方面からのアクセスでは名鉄は敵いません。

無人駅でかつ自動改札はありません

JR駅が開業するまでの昭和の時代は、競艇場輸送では独占状態だったことでしょう。

名鉄駅は蒲郡競艇側のロータリーに面する

駅周辺には住宅あるものの、やはり何処へ行くにもJRの方が利便性は高い。吉良吉田方の隣駅、三河鹿島には駅周辺に大型商業施設があるものの、買い物には自転車で行ける距離。もっとも運転できる方であればクルマが便利なわけですが。

北側は三河塩津駅橋上駅舎

蒲郡競艇場前から蒲郡へあと一駅、ラストは白帯復刻編成です。正直、3ドアの6000系に白帯は言ってみればコスプレなわけで、特に感慨はありませんが、車内は白帯の歴史に彩られており楽しめる列車でした。

白帯復刻の車内

久々の名鉄蒲郡線乗車。白帯復刻列車運行開始というイレギュラーなイベントがあったために、日常とは少し違う利用状況だったと思いますが、それでも厳しさを感じる片道乗車でした。

名鉄も立派な高架駅

北海道や山陰などの、いわゆるローカル鉄道とは状況が違いますが、民間事業者として支えることが厳しくなった路線。地域が支援することも、沿線住民の利用があってこそ。人口減、少子高齢に歯止めはかからないでしょうが、現時点で駅勢圏に人が住んでいないわけではありません。公共交通が使われるような「まち」の再設計が急務です。駅に人が来る必然性と近隣市街地を往来する必然性はまちづくりの問題です。鉄道を維持するだけのための公的資金投入は将来に何も残りません。単なる延命措置なのであれば、早期にバス転換して街の回遊性を高める方が利に叶ってると考えます。

2022年3月19日乗車・2022年9月23日記

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