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地鉄分補給旅、特急なきアルペンルート(2)朝の快速急行
前日夜に富山入り。地鉄の平日夜間の利用状況を確認しました。
2022年4月29日(祝)、3年ぶりとなる外出制限なしのゴールデンウィーク突入。今回の旅の本命である、早朝の立山線「快速急行」に乗車します。
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午前5時過ぎ、電鉄富山駅改札へ向かうと、有人改札の手前には改札を待つ列が作られていました。その時点で10名程度だったでしょうか。初発の宇奈月温泉行きが出発し、改札が始まる直前には列は15人くらいまで増えていました。
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この日、快速急行・立山行き(KB301列車)に充当されたのは14765編成(立山あーとれいん仕様)。最近はこの編成で固定されているという情報もありましたが、真偽はわかりません。
種別幕は「快速急行」が用意されていないため、「急行」が表示されます。列車によっては手作りのプレートが掲示されたり、運行標識板が掲げられたりすることもあるようです。(10030形の一部には種別幕があるようですがネット上でしか見たことはありません。)
ほぼ座席が埋まって定刻に発車です。最初の停車駅は寺田。特急なき今、電鉄富山~寺田間で通過運転するのはこの列車だけとなりました。
寺田からは快調に立山線を走行します。時々怖いくらいの縦揺れを感じながら、立山町の中心地・五百石、そして岩峅寺と停車して、いよいよ常願寺川沿いの勾配を登っていきます。
今回私は終点立山までは行かずに、本宮で降りることにしました。
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地鉄各編成の方向幕を見ると、この本宮や有峰口が収録されています。かつては立山手前の集落のある両駅止まりの列車が設定されていました。本宮については2000年12月改正前まで設定されていました。(立山線の最終が普通・本宮行き)
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本宮駅は富山市本宮にあります。常願寺川の南側の県道67号沿いに集落があります。立山町となる常願寺川の北側にも集落や観光施設がありますが、結ぶ橋が付近にないため、本宮駅利用者は富山市側エリアのみとなりそうです。
本宮駅のひと駅手前、有峰口駅とはそれほど距離がありません。折返しの列車は有峰口駅で待つことにします。
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早朝ということもあってでしょうが、人はもちろん車の通りもほとんどありません。静かな集落に響くのは水路を流れる水の音。立山連峰から富山湾に流れる水量の多さを感じます。
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西へ600mくらい進んだところにある踏切で道路が二股に分かれます。どちらからも有峰口駅に行くことはできますが、今回は県道側を選択。
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徐々に民家が多くなってくると小見という交差点に出ます。小見とはこの辺りの地名で、有峰口駅もかつては小見駅と名乗っていました。左へ曲がると山道を登っていくことになるのですが、先には亀谷温泉、さらに進むと有峰湖へ行けるようです。まさにここが有峰”口”ということなのですね。
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小見の交差点を右に曲がって、街中に入っていきます。小さな商店や街の電気屋さんはあるようですが、県道沿いも含めてコンビニは無さそうです。
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有峰口駅が見えてきました。姿こそ風情ある駅舎ですが、2020年にリニューアルされたばかりの新しい建物です。今回はここまで。