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タイランド・ロックダウン(9)3月30日(月):厳戒態勢でも稼働中

テラス席も撤去のカフェ……厳戒態勢の役場……もちろん、クリニックも

1.カフェは、テイクホームのみ

タイのガソリンスタンドPPTが経営している”アマゾン・カフェ”、ガソリンスタンド内での店舗展開から、街中へ出店をして、いまでは郊外店のような大きめの店舗を作るようになっている。シラチャーのはずれの私の家から車で10分圏内に、すでに7店舗もある。味が安定しているのが好きで、濃い目のアイスコーヒー(砂糖ミルク入り)が飲みたいは、アマゾンに行くことが多い。

そのアマゾン、エアコンのきいた店内席と屋外のテラス席があって、気分によって使いわけができるところもいいところの一つだが、今日、立ち寄ったら、店内席はもちろん、屋外席のテーブルと椅子も撤去されていて、備え付けのベンチには、お持ち帰りを待つためのスペースとして利用されていた(下の写真、座って待つ所との表示)。

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行った時間は、混む時間が外れていたので、誰もいなかったが、店内には、オーダー順を待つためマークがシールで足元につけられていた(下の写真)。

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混む時間帯には、順番にオーダーをして、外で待って、できたら店内でい受け取ってテークホームするというスタイルになっている。

2.郡役所(税務署)の簡易フェンス

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2年前くらいから、タイでもオンライン納税がメインになって、試行期間を経て、ほぼ強制的にオンラインへ移行しているため、以前よりは税務署で申告待ちをすることもなくなっている。ただ、イレギュラーな申告納税や過去分の納税証明書の発行など、窓口でお願いすることもある。

海外で住み、働くためには、通常、VISAと労働許可証の取得が必要であるが、タイでも同様に、VISAと労働許可証の取得が必要で、私の場合は、1年更新になっている。今週、その労働許可証の更新期限になっているので、早めの申告納税と支払いを済ませるために、シラチャーの役場内にある税務署に行ってきた。

申告時期ではないので、数名の待ちしかなかったが、入り口で体温検査があり、OK目印のシールを張り付けられた。あちらこちらに手の洗浄用のアルコールがあり、受付の窓口には、ビニールシートと塩ビパイプで作られた簡易シールドが粘着テープで張り付けてある。もちろん、スタッフはマスク着用である。

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そして、安全のため1メートル離れてくださいとカウンターに注意書きが貼ってある。役所という閉めることができない不特定多数の人が訪れる場所では、このような形になるのであろう。

3.病院のソーシャルディスタンス対策

毎年のことではあるが、今年も労働許可証のための健康診断書を取るために、クリニックに行ってきた。車で来る人が多い場所なので、ドライブスルーで、運転手と同乗者の体温測定とアルコールジェルを手にかけてくれた。

建物に入ると、全員マスク。受付の担当者は、防護用プラスチックシールドも着用している。三人掛けの椅子の真ん中には、着席禁止の表示がはりつけてあり、ソーシャルディスタンスを取るようにしている(この後ろの椅子も同じように貼ってあるので、背面の人とはソーシャルディスタンスが保てないように思えるが……)。

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健康診断書の発行は、即日でできる簡単な検査のみなので、30分あれば終わる。血液検査の結果が出て、健康診断書ができあがるまで2時間かかると言われたので、リスクのある場所を離れることにした。

4.プーケット・ロックダウン

プーケットがロックダウンしましたが、在タイ日本大使館からの連絡です。

・3月29日,プーケット県知事兼プーケット県感染症委員会委員長は,「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大を抑制するための危機下におけるプーケットの陸路・海路閉鎖に関する告示」(2020年第11号)を発表しました。プーケット県は,空路を除く全ての陸路・海路を3月30日00時01分から特にさらなる告知がない限り,4月30日まで一時的に閉鎖するよう命じております。その日本語仮訳は以下のとおりです。
・また,3月27日に発表された告示(2020年第7号)において,午後8時から午前3時までの間,緊急の用件を除き,プーケット県に滞在する地元の居住者や観光客に対し,居住地に留まるよう協力を呼びかけております。
・今後,タイ当局等からの発表により変更等の可能性もありますので,引き続き最新の情報収集に努めて下さい。
【第1項 陸路の閉鎖】
 プーケット県のチェックポイント(ターチャチャイ)は,自家用車やプーケット県境を跨ぐ出入目的での人々に対して閉鎖を行う。ただし、生活必需品,調理用ガス,燃料油,医療用品及びその機器,小包及び印刷物,緊急車両,政府関係車両などの特定の目的を持つ車両は除く。この対象外となる車両についても,感染症担当官の指示に厳格に従わなければならない。
【第2項 海路の閉鎖】
1. 国際海上輸送は,出入を目的とする全ての業者や人々に対して閉鎖を行う。ただし,日用品や必需品を運搬する業者は除く。
2. 地方の海上輸送は,出入境を目的とする全ての業者や人々に対して閉鎖を行う。ただし,物資や日用品,建材を運搬する業者,救急や非常時に対応する救急隊,政府関係者は除く。港に入る必要のある業者や乗組員の監督者は,感染症の検査手続きに厳格に従うことが推奨されている。
※以下の(1)・(2)については,上記第1項及び第2項の対象から除く。
 (1)タイ王国首相もしくは非常事態令下の責任者により任命された者。必要とされる許可を持つ者。時間の制約がある者。
 (2)外交もしくは領事使節団,国際機関組織の下にある者,タイ外務省が必要性を認めたプーケット県において職務を遂行する必要のある政府関係者はタイ外務省に対し関係書類と共に承諾書(certificate of entry)を申請することとする。
上記(1)・(2)の下で免除もしくは緩和措置を受けた者は,渡航前72時間以内に発行された健康証明書を保持しなければならず,プーケット県に入る際,政府が定める感染症予防施策に厳格に応じなければならない。感染症担当官は,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査で陽性反応が見られるもしくは感染の疑いがある,関連する検査を受けることを拒否する外国人がプーケット県に入ることを拒否する権限を有する。
・この告示は2020年3月30日から2020年4月30日もしくは更なる告知により定める期間まで有効とする。

陸路と海路を封鎖する。残りは、空路のみという状況になってしまったようです。プーケットには、クライアントと友達が住んでいるので、どのようになりか心配です。

5.タイのCOVID-19状況

・タイ保健省は,3月30日時点のタイにおける新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染状況について,以下のとおり発表しました。
○新規症例数:136名
○累計症例数:1,524名
○新規死亡者数:2名
○累計死亡者数:9名
○累計治癒数:127名
※在タイ日本大使館のEmailから抜粋
○治癒率:8.3%
○死亡率:0.59%

新規が100名越えをしている。タイには、1都76県あるが、発症がない県は2つだけということだ(3月30日現在)。ほぼほぼ全国に広がってしまった感がある。

日本の状況は、3月30日12時現在、
○新規症例数:173名
○累計症例数:1,866名
○新規死亡者数:2名
○累計死亡者数:54名
○退院者数:424名
※厚生労働省のホームページから
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html#kokunaihassei
○治癒率:22.7%
○死亡率:2.89%

症例数は、似たような数字だと思うが、
日本は、治癒率が高く、死亡率も高い
タイは、治癒率は低く、死亡率も低い
という特徴がある。

さて、志村けんさんが、新型コロナウィルスの肺炎で亡くなられた。タイでも志村さんの番組が字幕や吹き替え番組がYOUTUBEで流れていて、見たことがある。また、日本のTV番組を見る時には、志村さんが出演する番組を見ることが多かった。しかしながら、志村さんの入院のニュースを見てからすぐに訃報にふれることになってしまった。なんとも恐ろしいウィルスである。ご冥福をお祈りしたい。

あさって、労働許可証の更新で、バンコクの労働局に行くが、労働許可証を取得している人=外国人なので、ちょっと、気が重い。

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