幸せの紅い実のなる大きな木『笑顔は世界の愛言葉』
いろいろな国で出会う笑顔
世界を旅していると、その国々で出会う笑顔がある。”世界を”と書いたが、私が行ったことのある国は、タイ、台湾、韓国、シンガポール、インドネシア、マレーシア、ラオス、中国、マカオ、香港などのアジアの国と、アメリカ、フランス、ドイツ、オランダの欧米にオーストラリアといった国々だけ。だから、日本国が承認している195ヵ国と地域のうちのひとにぎりの国にしか行ったことがないわけだ。
その国々では、ちょっとしたことから笑顔をもらうことがある。笑顔で話す人を見かける。どこの国に行っても、スマイル、微笑み、笑い顔を見ることができると、安心する。笑顔って、世界のどこにでもあるんだなと感じる。
タイは微笑みの国と言われるが……
私は、タイに住み20年を超す長滞在組のひとりだが、もちろん、タイで生まれ育った生粋の日本人の人もいるわけで、その長さを競っていてもしょうがない。ただ、長くいるとその土地に慣れるもので、それが日常になっていく。
海外旅行に行くと、空港に降り立つ前に機上から見る場所に思いを巡らせ、ワクワクとドキドキの感覚を楽しむことができる。飛行機を降りて空港に入るとそこは非日常。国によっては、耳に入るわからない言葉に戸惑い、空気のにおいの違いを感じ、普段とは違う外観を持つ人に目が彷徨う。そんな非日常を楽しめるのが海外旅行だ。
海外に住むと、旅行とは違い、最初のテンションの高さはしだいにおさまり、非日常が日常化してくる。大きな違いであるはずが、それが小さな違いに感じるようになり、そのうち、その違いさえスルーできるようになる。
タイは、微笑みの国と言われる。笑顔の素敵な人たちが多い。そんな中にいると自分も微笑むことに慣れてくる。いい国だと思う。もちろん、100%みんながそうとも限らないのは当たり前のことで、そういったことも含めて、理解し、体感し、会得していくような、そんな感じがする。
笑顔は世界の愛言葉
私の10ヵ月になる娘の笑顔は愛おしい。仏頂面すら愛おしいので、笑顔の彼女はなおさらだ。自分に対して笑顔をくれるとうれしいのは当たり前かもしれないが、彼女が他の人へ笑顔を見せると、さらにうれしくなる。
生まれたての赤ちゃんの時に、かすかな笑顔を見せるだけで、幸せな気分にしてくえるそんな存在なので、少し大きくなって笑顔を見せてくれると本当にうれしくなる。
笑う門には福来る、笑顔は幸せの種、そして、笑顔は世界の愛言葉。今日も笑顔を忘れずに、口角を上げて、豊かで幸せな時を過ごしていきたいものである。