バンコク・ロックダウン改め⇒『タイランド・ロックダウン』(2)3月23日
鎖国スタートから一夜明けた今日、3月23日月曜日。一週間がスタートした。バンコク市内のデパート前は、往来する人がほとんどいない状態になっている。閑散とした風景は、バンコクの街には、似合わない。
さて、今日は、ロックダウンされているチョンブリ県にある、私の住んでいるシラチャーという町の話をしよう。ここは、バンコクから120キロくらいに位置する漁村だったが、25年以上前から、工場の建設、タイの国際貨物の出入り口であるレムチャバン港の開発などと共に、日系企業が進出したチョンブリ・ラヨーンにある工業団地へ通う駐在員の滞在地として、街が大きくなってきた。
西の海側から、海岸通り、スクムビット通り、鉄道の線路、モーターウェイが南北に走り、エリアを分断している。中心地は、南北1キロ、海岸からスクムビット通りまで500mほどの場所で、山側には住宅地や畑が広がる。北にチョンブリ県の県都チョンブリ、南に世界的なビーチリゾート・パタヤがあり、地味なエリアではあるが、それがゆえに日本人の街として発展してきた。というのは、欧米人や中東の人は、パタヤに行ってしまうので、この街には、ほとんどいない。
ちなみに、バンコク・ロックダウン(1)3月22日に書いたが、バンコクから脱出したタイ人の若者が来たバンセン・ビーチは、シラチャーから車で30分ほどの距離だ。
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在タイ日本大使館からのメール通知の内容から★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
○バンコク都知事の発表
1.以下の理由から,バンコクから出ないよう協力を求める。
1.1 まだウイルスに感染していなくとも,移動中に感染する可能性がある。
1.2 自己治癒できる程度の微量のウイルスが身体のなかに入っていたとしたら,移動は身体内のウイルス量を増加させ,症状を重くする可能性がある。
1.3 もし身体にウイルスが入っていたら,故郷にいる愛する家族を含む他者に移動中に感染させる可能性がある。それは,子供や高齢者かもしれない。
2.家の外で感染することを防ぐため,住居に滞在し,住居,触れる場所,トイレの掃除に努め,健康に気をつけ,自分自身及び同居人がウイルスに感染しないよう防ぐよう協力を求める。
3.政府機関,国営企業,民間の職場で,感染症が拡大しないように防ぐ対策を行うように協力を求める。触れる場所及びトイレの掃除や,1から2メートル間隔の距離をとった座席の配置を速やかに行う。また,健康に気をつけ,従業員がウイルスに感染することを防ぐ。例えば,保健省が指針を示している通りに,マスクの着用,手指用消毒液の設置,及びゴミの処理を行う。そして,勤務時間の重複を避け自宅勤務の措置を検討し,遠隔会議などのインターネットの活用を促進する。
4.ボクシング場,娯楽施設,もしくは新型コロナウイルス感染の報告があった場所に移動する人,及び感染者と濃厚接触した人は,保健省の国民向けの勧告に従って自身を守り,自宅での自己観察を行うよう協力を求める。発熱,咳,のどの痛み,息切れ,息苦しさがある場合は,医者の診察を受ける。
5.人が集まる場所は避け,他者と1から2メートルの距離を取るよう協力を求める。
6.政府,国営企業,民間部門は,拡大感染のリスクある人を集める活動もしくは多数の人が集まる活動を中止するよう協力を求める。例えば,会議,セミナー研修,展示会,イベント,コンサート,ドラマや映画の撮影,テレビ撮影や生放送の観賞などである。
7.全ての輸送機関は乗客の密集度を下げるよう協力を求める。例えば,保健省の国民向けの勧告に従って,少なくとも1から2メートル間隔で人が離れるように距離を取るようチケット販売窓口を増設したり,運行便数を増やしたり,多くの人が触れる場所の清掃や,消毒液の設置,体温測定のスクリーニング,ごみの処理などを行う。体調不良,咳,くしゃみ,鼻水がある乗客を見つけた場合は,マスクの着用の協力を求める。
○タイ国内全ての陸上国境の原則封鎖
3月23日から,タイ国内全ての陸上国境(17県内18カ所)を原則閉鎖(物資の封鎖のみ許可)する旨,内務省が当該陸上国境を有する各県知事に指示していた旨一部報道で報じられていましたが,当館からタイ入管当局に事実確認したところ,その旨確認がとれました。
○タイ各地における感染予防措置
首都バンコクが3月21日付で発表した施設の暫定的な閉鎖の告示に基づき,さきに当館からお知らせしていたとおり,首都バンコク等で各種措置が講じられておりますが,この度当館において在留邦人の皆さまが多く居住されている地区につき確認したところ,以下のとおり各県においても同様の措置がとられています。なお,在留邦人の皆様におかれましても,居住先県の発表等の最新の情報収集に努めていただくようお願いいたします。
・チョンブリー県:3月18日から3月31日
・チェンマイ県:3月23日から4月13日
・パトゥムタニ県:3月22日から4月12日
・サムットプラカーン県:3月22日から4月12日
・アユタヤー県:3月20日から4月2日
・プラチンブリー県:3月18日から3月31日
・プーケット県:3月18日から3月31日
・ノンタブリ県:3月22日から4月12日
・ナコンラチャシマ県:3月22日から4月12日
・ラヨーン県:3月19日から4月1日
・チェンライ県:3月21日から4月3日
・ナコンパトム県:3月22日から4月12日
・コーンケーン県:3月23日から4月12日
・ロッブリー県:3月19日から4月1日
・ウドンタニ県:3月22日から4月12日
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上記の引用は、在タイ日本大使館から届いたメールの内容で、バンコク+近隣5県以外にも、主要な都市のある県が同様の措置を告知している。日系企業が集まる工業団地が立地するチョンブリ、ラヨーン、アユタヤ、プラチンブリ、コンケン、ナコンラチャシマや観光地のチェンマイ、プーケットが含まれる。
すこしだけ早めに規制をスタートした県は、3月31日や4月1日までだが、昨日と今日、告知した県は、4月12日までとなっている。おそらく、前者も同様に12日まで期間延期されるのではないだろうか。
シラチャーに話を戻そう。ニュースによるとシラチャーのソムデート病院に、新型コロナウィルスの陽性患者が7名入院しているという。病院からは、面会者の訪問を規制する告知が出ている。こうなると、本格的な自衛が必要になってくる。
我が家の対策を紹介すると
・バンコクには行かない
・スーパーへは人のいない時間を選んで行く
・仕事は、オンラインでの会議、面談に切り替える
・マスクの着用
・アルコール消毒液を持参して細目に手を消毒
・ウェットティッシュの準備
・手洗いの励行
・帰宅したらシャワーを浴びてしまう
・食料と水の備蓄
他の家よりも若干厳しめかもしれないが、こんな対策を実行している。