薬局実習のすゝめ
はじめに
Ⅰ期の薬局実務実習が始まって3週間。
そろそろ辛くなってくる人が出てくる時期。
特に、そんな人に読んでもらいたい。
どうあがいても2.5か月は薬局で実習を行わなければならない。
どうせやるなら実りのあった方がお得なのでは?
ちょっと変わった?視点をご紹介しよう。
ピッキングのままで終わらせない
正直、実習の一日の大半はピッキングで終わるだろう。
何も考えずただひたすらピッキングするだけだと、精神的に本当につらい。
だから、
処方を見たらどんな疾患か予想したり、
薬の組み合わせで重症度を予想したり、
他の処方内容があるのかを考えたりしていると意外とやっていける。
世間からの薬剤師の市場価値を考える
→患者さんの反応を観察する。
正直、実習生に対して患者さんは優しい。
服薬指導をきちんと聞いてくれたり、質問にしっかりと答えてくれる。
ただ、現実は甘くはないかもしれない。
実習中の患者さんの話をべらべらと話すことはできないので、
あくまでネットで見つけた話、人から聞いた話であることをご容赦願いたい。
「薬学管理料を算定するな」
「薬の説明は必要ないから、会計だけして」
「検査値は医者が知っているから話す必要はない」
このようなケースも意外とあるらしい。
勿論、薬剤師を頼りにしてくれている患者さんもいる。
薬剤師と患者さんのやり取りがどんな風に行われているのかを
調剤室から耳を澄まして聞いていると、
薬剤師の置かれている立場を考えることができると思う。
ビジネスの面を垣間見る
薬局・DgSは小売業であること、
そもそも会社であることからも、
利益を出すことが必要になる。
一方で、医療(命)を扱う。
つまり、医療(命)と金
という相反するもののバランスを如何に取っているかを
見ることができるだろう。
最後に
長期実務実習の主な目的は、
安全で有効な薬物治療の提案と
それを実施・評価できる能力の取得とチーム医療・地域医療への
参画能力の取得であるそうだ。
どうせやるなら、
薬局薬剤師として働くならどう働くかを考えたり、
薬剤師職以外を志望するのであれば、
この経験を如何に活かすかを考えてほしいと思う。