(読んだ気になれる)働き方2.0vs4.0
こんにちは。ネタバレをそこそこに、読んだ本を紹介していくブログです。今回も橘玲氏の本にしてみました。「働き方2.0 vs 4.0」です。そもそも今の働き方は1.0?2.0?見ていきましょう。
本書も多くの事例や著作をベースに様々な示唆に富んでおりますので、サクッと読んだ気になれるように書いていきたいと思います。
1.働き方のバージョン
働き方1.0:年功序列の終身雇用(今の日本)
働き方2.0:グローバルスタンダードな成果主義
働き方3.0:プロジェクト単位で集合&離散(シリコンバレー風)
働き方4.0:フリーエージェントなギグエコノミー
働き方5.0:機械化されたユートピア or ディストピア
今の日本は働き方1.0から2.0へ移行しようとしていますが、その事に筆者は警鐘を鳴らしています。よって、タイトルから結論として 4.0を目指せという事になってしまいます。はい、読んだ気になれたでしょうか(まだ早いか)
2.働き方1.0から2.0への移行
今の日本は働き方1.0、つまり年功序列の終身雇用です。ここから成果主義に移ろうとすると「今まで年功序列の終身雇用で安心してきた働き盛りの40〜50代」が悲鳴を上げる事になります。折衷案として最近よくニュースになっているのは「優秀な人材をウン千万円で雇う」という方法。ここでポイントは全員ではなく特定の人材という事。シリコンバレーでは専門性があれば全員が高収入です。
日本人には当たり前の「異動」という文化。違う部署に飛ばされる事で専門性は育たず「ゼネラリスト」が育っていきます。そんな環境で働くサラリーマンに専門性を問う事は難しく、高度な専門性を持った人材は雇用できません。
3.働き方2.0で起こる事、それは格差。
働き方2.0に移行する上でアメリカの成果主義を見れば、日本以上に格差が広がる事がわかります。「常に最新技術を学び続けて競争を続ける」という事ができるのは一部の人間です。また、格差が広がる事で富はごく一部の限られた人間にのみ集中し、社会全体の幸福度は下がっていく事がわかっています。この働き方が社会全体では解になりえない事がわかります。
4.働き方3.0ができるのも、ごく一部。
現在のシリコンバレーはこの働き方にあるとされています。仕事はプロジェクト単位に分割され、(フリーエージェントに多い)クリエイティブやスペシャリスト、また事務処理を行うバックオフィスに分類されて召集されます。プロジェクトが始まれば集合し、プロジェクトが完了すれば別のプロジェクトへと散っていくような働き方です。会社に属している人間は能力がなければ解雇されますが、有名企業で働いていたのであれば、解雇されたとしても評判がついているため転職も比較的容易とされます。ただ、世の中にはプロジェクト単位にできない仕事があったり、求められる能力としても全員が目指すのは難しいように見えます。
5.働き方4.0とは
一部の人間が稼げる方法ではなく、全員が稼ぐ手段をアップデートするところにポイントがあるのではないでしょうか。大きく3点あります。
[1] 時間あたりの労働価値を上げる。資格を取得するなど専門性を磨く事によって年収を上げる事が可能です。
[2] 長く働く。生涯現役として、好きな事で働き続ける方法です。上記の専門性に通じますが、自分の好きな事をマネタイズしていく事がポイントです。定年後に退職したとしても、その専門性で活躍できる場はきっとあるでしょう。
[3] 働く人数を増やす。つまり夫婦共働きを指します。日本では専業主婦への批判はタブーとされていますが、専業主婦では生涯の収入、2億円を損する事が厳然たる事実として挙げられます。
これが働き方4.0です。向こう10年ほどで日本の終身雇用は崩壊するという話もあります。人はいずれ定年を迎えフリーエージェントのような働き方になると考えた時に、早めに専門性を高めたり、好きな事で稼ぐ方法を確立して早めにフリーになった方が人間関係的にも仕事の内容的にもストレスフリーになるでしょうね。
6.最後に
かなり膨大な量を駆け足で書きました。消化不良な部分もあるでしょう。この記事をヒントに、働き方を見直したい方は是非お手に取ってみてくださいね。