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祖父に会ってきました

こんばんは。
今日は末期のガンで入院中の祖父に会ってきました。半月ぶりに顔を合わせたのですが、正直メンタルに来るものがありました。でも、いろいろな言葉をもらってきたので、忘れないように書き留めておこうとも思います。

「やりたいことを1つに決めないで、他の道でも良いんだよ。」

進路の話だと思います。多分…。
第1志望の大学に落ちたとしても、第2志望で将来の道に進めたらそれで良いんだよってことだと解釈しました。明るい祖父らしいアドバイスです。しかし、私は第1志望以外の大学を落ちたの時の為の受け皿だと思っていたので、考えさせられました。受け皿じゃなくて、将来へのルート変更だとも捉えられるなぁと。
もちろん第1志望に向けて頑張るに超したことはありませんが、万が一の時は、この言葉が私を支えてくれそうです。

「はくま(私)の晴れ姿を見たくてしょうがなかった。」

以前にも似たようなことを言ってもらったんですよね。「残りの人生の楽しみは、孫たちの成長を見ることだけだ。」って。今回改めて病床の上で言われると重みが違いました。私だって、卒業式の日の朝も、独り立ちの日の朝も、当たり前のように祖父が「いってらっしゃい。」を言ってくれるものだと思っていました。でも、どうやら無理そうとのことで…。仕方がないのは分かっているけれど、やりきれない気持ちになりました。

「今日会えて嬉しかった。」

さっきの言葉といい、私を思ってくれているのが伝わる言葉をいっぱい言ってくれました。ギリギリまで身内の弱った姿を見るのを渋っていた私でしたが、会いに行って良かったなと思いました。



ここからは、少し思い出話と後悔の念を綴っていこうと思います。

いろいろありまして、私は正直祖父のことを好きになれませんでした。しっかり向き合って話ができたのは、物心着く前後の数年間と、ここ1年間ぐらいです。それでも、祖父はめちゃくちゃ温かく接してくれていました。発表会の後は誰よりも早く拍手をしてくれていたし、英検に受かった時は、ケーキを買って大袈裟なくらいに喜んでくれました。体調不良で学校を休んだ時は誰よりも気にかけてくれました。それなのに、私はその気持ちに相応しい感謝を伝えられていた自信がありません。ちゃんと素直に喜べれば良かった、言葉にして伝えられたら良かったって、今更後悔しています。

今の私にできることは、とにかく勉強をして祖父を安心させることだと父が言ってくれたので、色んな気持ちを全部ひっくるめるつもりで、「勉強頑張るから安心してね。」と伝えてきました。祖父も「頑張りすぎんなよ。」と返してくれました。

そして、「もう来なくて良いよ。」とも伝えられました。周りに迷惑をかけたくないという、祖父の優しさだと思います。だから、多分会えるのは今日が最後です。だから、できるものならはっきりとありがとうを伝えたかったのですが、タイミング的に今言うことじゃないよな…?って思ったので、言葉では伝えられずじまいです。でも、祖父に少しでも気持ちが伝わっていたら嬉しいと思います。

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