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株式投資へのROEとPBRの活用法

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◇はじめに◇

最近、株式投資において、経営指標としてだけではなく、投資指標としてのROEに注目が集まっています。

ROEは株主資本利益率のことで、企業の株主価値を簡単に表す財務指標です。

ROEの分母は株主が投下した資本、分子は株主に帰属する利益を表します。

簡単に言うと、"自己資本をいかに効率的かつ有効に運用してどれだけ利益を生み出したか"を表す指標といえます。

ROEは以下の計算式で計算されます。

ROE(%)=当期純利益÷自己資本×100

ROEが高ければ、投下した資本に対する利益の還元が大きい企業といえます。過去の報告では、ROEが将来の株式リターンを有意に説明するとの報告も散見されます。

PBRは、企業の割安姓を測る指標として有名で、以下の計算式で計算されます。

PBR(株価純資産倍率)=株価÷一株当たり純資産

PBRを日本語に訳すと、株価純資産倍率といいます。株価と企業の“純資産”との関係を表しており、低ければ低いほど割安といえます。過去の報告でも、PBRが低い方がリターンが大きい傾向が示されており、バリュー効果と言われています。

さて、今回は、この2つを有効に組み合わせた手法について、過去に発表された論文を元に紹介したいと思います。

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