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全力で扉を押す。

見えるすべては自分の分身でございます。ですから出来事も、あなたの力で乗り越えられる事が起きています。

その扉は、毎回片手では開きません。しかし両手でも開くことはなく、全身の体重をかけて最大の力より少し超えた力で押せば開きます。
あらゆる出来事、あらゆる人間関係の問題。すべて一つ上の馬鹿力を出さなければ超えることはできないのです。

それを分かっているからこそ、多くの方は日ごろ、開けるべき扉には一切触れない事にしています。
自ら閉じきった部屋で早く自由が来ないかな、と言いながらテレビをみたり、スポーツをしたり、愛してくれる誰かと家族を作ります。

そうして地球人の体験は繰り返され、けれども気づけば宇宙学校の中での「最後の生徒」として取り残されてしまいました。

毎回毎回、娯楽を選び、扉の向こうから聞こえる声に気づかず、洪水に巻き込まれる。
同じ事を繰り返したからこそ、今度こそはと多くの魂が挑戦をしています。

ちょっとした痛みなど乗り越えよう。

そうやって自らの世界を変えるんだと覚醒した魂が、これまでの重い扉を全力以上で押して新しい景色を手に入れています。ようやく、人々は進化するという未来に到達したのです。

時間のあるこの世界には、締め切りがございます。

時間にだらしない、期限を守れないという方は現実でもペナルティがあるように、自らの課題を放置した魂は「その代わりとなるもの」を無意識下で望んでいる場合があります。それを決めているのは表面の自分ではありません。私達の奥深くには、ほんの小さな偽りにも気づいてしまうピュアな根源があるということを忘れてはなりません。

地道に努力する方は、自分に自信をつけていきます。自らの愛の方向と見比べ、異なる時は望む未来へと「今」を軌道修正していくでしょう。

しかし全力で扉を開けてもそこで終わりではなく、また次に重い扉がございます。そしてそれが終わればまた、なかなか開かない扉が待ち構えているのです。


それでも、愛へと向かうんだと決めた方は前へと進みます。

なぜなら、すっきりしたいから。
小さな小さな偽りさえ心に残したくないから。

そのサイクルが始まったら、そんな人々にとってはもう、この先に何枚扉があろうが関係ありません。彼らは飛行機の離陸の如く、強い向かい風を受けながら飛び立ちます。新しい毎日が始まるのです。

進化を望んだ者は、自分自身になることを選びました。

「扉の道」は、いばらの道から始まります。

等身大で突き進む。生きて、ぶつかって、泣く。
自分が納得いくように、後悔のないように。

そうやって生きる時、いつか扉を開ける事が楽しくなっていきます。

次はどんな景色が見えるんだろう?
自分はどんな風に変われるんだろう?

そしていつの間にか、走っている事も、扉を突き破っている事も忘れて輝く宇宙を飛び回るでしょう。その時地球人は「光速の世界」へと渡ったのです。


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