No No Girlsの4次審査結果発表を見て思ったこと (※結果ネタバレあり)
ちゃんみながプロデュースするガールズグループのオーディション番組「No No Girls」の4次審査結果が発表されました。
誰が落ちても残念であることには変わりがないのですが、通過者についても、脱落者についても、説得力のあるちゃんみなの講評が、今回も心に刺さりました。
前回の記事も書きましたが、CHIKAさんとJISOOさんの評価は圧倒的でしたね。NAOKOさんも、あれだけのスキルを持ちながら、さらに足りない部分を補強してくるのが流石でした。
ASHAさんとKOKONAさん、ラッパーでやっていこうという2人に対する要求度の高さが印象的でした。これまで日本人のガールズグループには高いラップスキルが要求されてきませんでしたが、XGのMAYAやCOCONAを見てしまうと、これから出てくるガールズグループのラップパートに対する評価が厳しくなるという懸念は大きいのだろうなと思います。
個人的に残念だったのは、AMIさんの脱落です。
7人の脱落者の中で、AMIさんの脱落理由(Yes Yes Girls?)が一番ピンとこなかったので、自分なりに脱落した理由を考えてしまいました。
ちゃんみなさんも言っていたのですが、周りに愛されるキャラクターで、これまでも周りに愛されて育ってきたんだな、というオーラが出ている方だと思います。
Huluの放送でAMIさんは「本当は意地悪なのにそれを偽っていい子にしてる」と言っていましたが、それを言葉にして言えるということは、それを言った時に自分を抱きしめてくれるような存在がいるってことなんですよね。AMIさんの周りを包み込むようなユーモアと暖かさは、きっとそういう素敵なご家族に恵まれたのだろうなと感じます。
そのためかは分かりませんが、自分よりも周りのためにエネルギーを使ってしまい、もっと自分自身と向き合って個人のスキルを磨いた方がいいのでは、と審査側に思わせてしまった可能性は高いかなと思います。
AMIさんの歌い方は私は大好きで、Fiona Appleを彷彿させると思います。
今の若い方はあまり知らないかなと思いますが、Fiona Appleは90年代半ばに「Criminal(犯罪者)」という衝撃的なタイトルのデビュー曲を提げて登場し、19歳が歌う曲としては強烈すぎる歌詞と曲調で世界を震撼させ、椎名林檎さんにも大きな影響を与えたと言われるシンガーです。
当時はあまり聴いたことのなかったタイプのハスキーな低音ボイスで感情をさらけ出す歌詞と表現力で歌い、Tori AmosやAlanis Morissetteに並ぶパワフルな女性シンガーとして、多くの女性に勇気を与えてくれました。
彼女たちは皆今も現役で歌っていますね。
Fiona Apple — I know (live @Largo)
Fionaがデビューした当時はストリーミングなどなかったので、店頭のCDプレーヤーでCDを視聴し気に入ったら購入する、という時代でした。
CDアルバムは3000円くらいしましたので、お金があまりなかった私は彼女のデビューアルバム「Tidal」を店頭で最初から最後まで視聴したものです(今では彼女の全てのアルバムを持っています)。
AMIさんはもちろんガールズグループに入ったとしても輝くのは間違いないと思いますが、クリエイティブ審査でも際立っていたように作曲センスも高そうですし、シンガーソングライターとしてのキャリアもあり得るのかなと思いました。そういう可能性や期待も含めて、ちゃんみなはAMIさんを「Let Go」したのかもしれません。
AMIさんのこれからに注目して、応援していきたいと思います。