見出し画像

No No Girlsのクリエイティブ審査を見て考えたこと

2020年代の日本のトップアーティストになりつつあるちゃんみながプロデュースするガールズグループのオーディション番組「No No Girls」

私は2019年くらいからちゃんみなが気になっていて、彼女の作る歌の曲調の独自性、コンセプトの多彩さ、歌詞のインパクト、どれをとっても近年のアーティストにはない魅力を感じて、アルバムが出る度に買って聴いていました。

どの曲も違った魅力を持って心のどこかに刺さってくるちゃんみなの楽曲。一番最初に衝撃を受けたのはこの曲「Cafe」です。

Cafe

女子高生?のかわいい失恋体験のような歌詞のメロディックラップをおもちゃの楽器とメタル系重低音ビートを合わせたようなポップなのかシリアスなのか分からないリズムに載せ、古典的なミュージカルのような盛り上がりに展開していく奇抜さ。

歌詞の全てが完全に聞き取れる明快さと、自分がその場にいて、彼女と感情を共有したのではないかと錯覚するような、彼女の「記憶」を私の脳内に植え付けられるような未知の感覚。

ちゃんみなの楽曲の魅力はMVの作品性から語られることも多いのですが、私は彼女が新曲を出すたびに耳から入ってくる衝撃を楽しんでいます。

そしてちゃんみなといえばそのライブパフォーマンス

コロナ禍だったこともあり、彼女のライブにはまだ2回しか行けていないのですが、ステージ上のちゃんみなから放出されるエネルギーとメッセージが、見ている自分に(言い方悪いですが)触手のように絡みついてくるようなパフォーマンスに最初の1秒から最後の1秒まで圧倒されました。

ちゃんみな -My Own Lane-(THE PRINCESS PROJECT 4)

彼女が「No No Girls」で言っていたこの言葉

私を見てくれている人の人生を変えるつもりで挑んでいます
もう死んでもいいと思ってステージに立っています

【No No Girls】Ep.02 / 3rd Round - to be real-

がまさに、彼女のアーティストとしてのプライドと哲学なのだと思います。

その彼女が初めてのガールズグループをプロデュースする時、そこに妥協があるとは思えません

初めての出産を間近にして、個人的な不安も多いはずの彼女が、アーティスト人生をかけて絶対失敗したくないプロジェクト、それが「No No Girls」なのだと感じます。

ちゃんみなのプロデュースするガールズグループは、日本人女性のイメージを塗り替えるような「パフォーマースキル」と「タフネス」を併せ持ったグループになると思っています。

第4ラウンドの「クリエイティブ審査」まで見てきましたが、ファイナルメンバーの半数はちゃんみなの中で決まってきたのではないか、と感じました。

クリエイティブ審査の時に気になったのが、A, B, C, G Teamは、3次審査同様チーム全体を評価したり質問をしたりしていたのですが、D, E, F Teamは個人を「名指し」で褒めていたことです。

A, B, C, G Teamのメンバーはパフォーマンスを見て最終判断するという方針のようでしたが、D, E, F Teamのメンバー(各チーム1〜2名がファイナルメンバー候補?)は特定の課題を与えてそれへの取り組みを評価する、ワンステップ進んだ審査に見えました。

そのため、クリエイティブ審査は7つの3人チームに分けられましたが、実際はチームワークよりも、個々のメンバーがステージで実力と成長した姿を見せることが、5次審査に進むための評価に直結したのではないかと思います。

妥協せず自分を曲げなかったA TeamKOKO、KOKONA、SARA)は3人とも評価が高かったと思いますし、チームワークがちょっと良すぎたC Team(KAEDE、KOHARU、MOMO)は個々の魅力をもっと見せられたのでは、と思えるような惜しさがありました。

クリエイティブ審査を見て、最強ボーカルと思いきやラップスキルも一流だったCHIKAさん(D Team)、あらゆるコンセプトを完璧にこなせるJISOOさん(E Team)は新グループの構想に完全に合致するのではないかと思いました。パフォーマーセンスの塊のKOKOさん(A Team)、ステージの存在感が際立っていたAMIさん(G Team)もファイナルに行きそうです。

実力文句なしのNAOKOさんとFUMINOさん(両方F Team)は、これまで与えられたコンセプトがちょっと偏ってしまっていて、まだ本領発揮できていないように感じます。5次審査に進むのは確実だと思うので、重めダークなコンセプトで圧倒的なパフォーマンスを見せてくれるのを期待してます。

個人的にファイナルに残るポテンシャルが高いのは、YURIさん(G Team)だと思っています。3次審査で登場した時に心をグッと掴まれる感じ、The Greatest ShowmanのZendayaを思い出したのは私だけでしょうか。実力を超える何かを持っていそうなものの、ちょっとまだ自信がないのかな、と感じてしまうので、KOKOさん並みに前にガンガン出てきて見ている人のハートを次々とぶち抜いていってほしいと思います。

日プを見ていた私としては、MOMOKAさん、KOKONAさん、SAYAKAさんは1人でも多くファイナルメンバーで見たいと思います。ただ3人ともアイドルになるためにこれまで身につけてきた「可愛らしさ」と「優等生さ」が個性をさらけだすことを邪魔してしまっている気がして、そこがマイナスにならないかがちょっと心配です。もっと素でぶつかってみてほしいなと思ってしまいます。

タフネスという視点で見るとMOMOさんとMAHINAさんが、審査する側からもかなり期待されている気がしました。5次審査までは確実に行きそうですが、ファイナルメンバーに選ばれるには大きな成長を求められそうです。

そしてASHAさんはファイナルまで行ってほしいと思いつつ、ラッパーASHAとしてCardi Bみたいなの目指しちゃってもいいんじゃないかと思ってます。ガールズグループのラップパートだけじゃもったいないと思ってしまうのですが、本人はグループでやりたいのかな。

次回の審査結果発表も気になりますが、明らかに臨月で審査をしていたちゃんみなも、無事出産したことは知っているとはいえ、とても心配です。
女は本当に大変・・・。










いいなと思ったら応援しよう!