同棲1日目
7時に東京駅に着く予定が少し遅れた。
リクライニングが深めのバスだったけど、 あまり寝られなかった。
本当はNEKOちゃんと二人で不動産屋に行く予定だったけれど、
間に合わないので彼が一人で鍵を取りに行ってくれた。
私は新居の駅で彼を待つ。
数分すると、彼がやってきた。
リアルで会うのは、 8月上旬に部屋を見に来た東京で会った以来だ。
「まだ実感が湧かないね」
そう言いながら嬉しそうに笑うNEKOちゃん。
私の大好きな笑顔。
二人でスーツケースを引っ張りながら 新居への道を歩く。
これから何回も歩く道。
確かにまだ実感が湧かない。
アパートの前で記念写真。
こうやって記録に残すのはNEKOちゃんの習慣。
この習慣が大好き。
NEKOちゃんは私を可愛く撮ってくれる。
何もない新居で、ガスの開栓の人が来るのを待つ。
トイレに行けるように、持参したトイレットペーパー、ハンドソープ、フェイスタオルを設置。
入居資料を一通りチェック。
不明な点を業者に電話して確認。
そんなことをしてる私の横で NEKOちゃんがスーツケースから出してきたのは、枕。
私は彼のこういうところが嫌いで好き笑。
（ちなみに枕は、何もない部屋でこの後大活躍した）
ガスの開栓も終わり、 お昼を食べに外に出た。
あいにくの雨。
でも2～3時間でやむみたいなので、
買い物帰りに降られるよりよほど良い。
近所のインドカレー屋へ。
チーズナンがボリューミーでお腹いっぱいになった。
ふとNEKOちゃんのお皿を見ると、 カレーがめっちゃ余ってる。
カレーを食べるとき私は、
どちらかが足りなくなることがないよう、
ナンとカレーの分量を完璧に計算して食べるタイプ。
「そんなにカレー残ることある？笑」と聞いてみる。
「ナンだけ食べたりしてたから」
「なんで」
「美味しかったから」
ふふふ、私は彼のこういうところが好きでも嫌いでもないけど、
自分とは異次元すぎるのでとても興味深い。
その後、近くの商業複合施設へ。
ドンキや業務スーパー、カラオケ、ボウリング、映画館…
一通り見て回った後、映画館のベンチで休憩。
喧嘩してるカップルがいた。
しばらく休憩した後、ドンキで照明を買って帰った。
雨はやんでいた。
疲れた私達は、 NEKOちゃんの枕に頭を乗せてフローリングの床に寝転ぶ。 「私のこと嫌にならない？」
実は先程、喧嘩してるカップルがいるなぁと思ってたら 自分達も喧嘩した笑。
詳細は面倒なので省く。
「ならないよ」
「ああいうとき（私が強い口調で文句を言ってるとき）どう思ってるの？」
「言ってくれて優しいなぁって思ってる」
「天使なの？」
「逆に自分は言わないから優しくないかも」
「なんで言わないの？」
「練習していかないとね」
NEKOちゃんとの会話はこういう事が多い。
なんか、分かったような分からないような。
でも人生ってきっとそういうもんなんだ。
その後、何故かカードゲームした笑。
中田あっちゃんが作ったXENOっていうやつ。
「心理戦なんだよ」「こういう作戦もある」
とか色々と説明してくれる割に、
数回目で負けちゃうNEKOちゃんが好き笑。
（運要素も強いから仕方ないけど）
負けず嫌いだから、あんまり強い人は好きじゃない笑。
NEKOちゃんとはよくVRでビリヤードをするけど、
お互い負けず嫌いの程度が程良くて好き。
すっかり夜も更けて、
駅のスーパーに偵察も兼ねて晩御飯を買いに行くことにした。
冷蔵庫がまだないから食後のアイスは買えない。
味の違う海鮮系の丼を二つ買って、半分ずっこずつで食べた。
私が地元で積み込んだ荷物は明日着く。
NEKOちゃんは明日の朝、実家に戻って引越屋に積み込み、その日の内に積み下ろす。
引越し屋が来るのが朝8時だという。
ここからNEKOちゃんの実家は、同じ都内とはいえ1時間半かかる。
それなら、この布団もない部屋で夜を明かすより、
実家に帰って寝たら？と提案する。
その方が明日寝坊する心配もないし、体も痛くない。
私はNEKOちゃんの実家には行けない。
まだNEKOちゃんの母親の順子とは仲良くなっていないし、
何より猫がいるから。
私は猫アレルギーなのだ。
少し考えて、電車の時間なんかを調べた後、
「やっぱりここにいて朝に行く」 と言う彼。
「でこさんを一人にしていけないよ」
私は効率を重んじる女だし、
明日寝坊しないかの方が心配だけど、
NEKOちゃんがそう言ってくれる人だから好きなんだなぁと思う。
することもないし疲れたし、
並んで歯磨きした後、寝ることにした。
おやすみNEKOちゃん。
これから毎日一緒だね。
最高に幸せ。
夜更けにトイレに起きて、
手を洗っているとき鏡に映った自分を見たら、
唇がつやつやぷるるんってしていた❤
1日キスしただけでこんなに変化するんだ。
期待感に胸が膨らんだ❤