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ナガコガネグモArgiope bruennichi研究の解題

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ナガコガネグモ(Argiope bruennichi)を扱う研究論文のタイトルと抄録を和訳し,発行年月日順に示す.一部は,判断の上で対象から適宜除いた. #論文紹介 #生物がすき
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#ナガコガネグモ

クモ系の研究(自著・共著)

 インターネット上で参照可能な、当方によるクモに関連した出版済みの読み物を、ご紹介いたし…

Jxivより、拙著プレプリントが上梓されました。 https://jxiv.jst.go.jp/index.php/jxiv/preprint/view/1099

生息範囲拡大中のナガコガネグモArgiope bruennichi(クモ目:コガネグモ科)のゲノム…

抄録: 成長、生態、行動における雌雄の違いは、種の生態を力強く形成している。クモのような…

キスジベッコウBATOZONELLUS LACERTICIDA (PASLES, 1771) (ハチ目:ベッコウバチ科) -…

2021 年 8 月 13 日、マズーリ平原中区の南端(ボルキ森、ヴィエルバーク森林地帯、EE01 UTM …

クモの網にかかったトンボ(トンボ目)-ミンスク・マゾヴィエツキ地区(ポーランド中…

抄録:2020年に実施された高速道路溜池のトンボ目動物相研究の一環として、トンボ(トンボ目)…

ロシア,ウドムルト共和国のクモ(Sozontov, 24 Aug 2021)

抄録: 背景 長期プロジェクト「ウドムルト共和国のクモ」(2007-2018)は,クモ〔ナガコガネ…

カナリア諸島固有のクモDysdera silvatica(クモ綱:クモ目)の染色体アセンブリは,鋏角類における化学受容体遺伝子ファミリーの起源とゲノム構造に光を当てるものである(Escuer et al., 16 Jul 2021)

抄録:本論文では,カナリア諸島に生息する夜行性地表徘徊性クモDysdera silvatica Schmidt, 1981の染色体レベルのゲノム・アセンブリを紹介する.イノシシグモ属はカナリア諸島で顕著な多様化を遂げ,その多くは栄養特化レベルのシフトに関連しており,適応放散のゲノム・ドライバーを研究するための優れたモデルとなっている.このたび,染色体コンフォメーションキャプチャー技術を用いた新しいアセンブリ(1.37 Gb; scaffold N50: 174.2 Mb)が完

サラグモ類の染色体レベルのゲノムは,毒の組成と進化への洞察を提供する(Zhu et al.…

抄録:クモは世界で最も豊富な毒を持つ捕食者である.クモの毒に関するこれまでの研究は,ほと…

総説:驚くべき隠された属性を持つスパイダーシルクと卵嚢シルク(Sethy & Ahi, 21 Ja…

クモ〔ナガコガネグモA. bruennichiを含む〕は多くの場合,いくつかの形態の絹糸を生成し,そ…

組換えスパイダーシルク:見込みとボトルネック(Ramezaniaghdam et al., 8 Mar 2022…

抄録:クモの糸は,強靭性,弾性,低密度などの優れた機械的特性を持ち,他の繊維素材と比較し…

アカオビゴケグモLatrodectus elegansの染色体レベルゲノムアセンブリから、毒と糸タ…

抄録: 背景 クロゴケグモは,非常に強い神経毒を持つ毒と,多様な糸からなる立体的なクモの巣…

MACE:化学生態学のための質量スペクトルのオープン・アクセス・データ・リポジトリ(…

抄録:MACEは,ガスクロマトグラフ質量分析計(GC/MS)用の電子衝突(EI)質量スペクトルのオ…

ロシア,ダゲスタンのクモ相(クモ目)に関する新しいデータ(Ponomarev et al., 28 J…

抄録:2009~2018年にダゲスタン共和国の領域から記録された28科223種のクモ(ナガコガネグモA…

クモの鞭毛状の糸の皮芯形態(Riekel et al., 18 Sep 2019)

抄録:強度と靭性を高める皮芯形態は,多くの高分子繊維で知られている.造網性クモの唯一の既知の例は,非晶質表層とポリアラニンモチーフの結晶性ナノドメインで強化されたポリペプチド鎖の芯で構成される大瓶状腺糸(MaS)の腺繊維である.円網の捕獲面積は,放射状で耐荷重性のMaS繊維と,弾性のある鞭毛状の糸のらせんで構成されている.当初は非晶質であると考えられていたが,現在,いくつかの鞭毛状繊維に対して強化ポリグリシンIIナノドメインの存在が確立されている.サブマイクロメートルの横方向