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ナガコガネグモArgiope bruennichi研究の解題

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ナガコガネグモ(Argiope bruennichi)を扱う研究論文のタイトルと抄録を和訳し,発行年月日順に示す.一部は,判断の上で対象から適宜除いた. #論文紹介 #生物がすき
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2022年6月の記事一覧

ロシア,ウドムルト共和国のクモ(Sozontov, 24 Aug 2021)

抄録: 背景 長期プロジェクト「ウドムルト共和国のクモ」(2007-2018)は,クモ〔ナガコガネ…

カナリア諸島固有のクモDysdera silvatica(クモ綱:クモ目)の染色体アセンブリは,…

抄録:本論文では,カナリア諸島に生息する夜行性地表徘徊性クモDysdera silvatica Schmidt, 1…

サラグモ類の染色体レベルのゲノムは,毒の組成と進化への洞察を提供する(Zhu et al.…

抄録:クモは世界で最も豊富な毒を持つ捕食者である.クモの毒に関するこれまでの研究は,ほと…

総説:驚くべき隠された属性を持つスパイダーシルクと卵嚢シルク(Sethy & Ahi, 21 Ja…

クモ〔ナガコガネグモA. bruennichiを含む〕は多くの場合,いくつかの形態の絹糸を生成し,そ…

組換えスパイダーシルク:見込みとボトルネック(Ramezaniaghdam et al., 8 Mar 2022…

抄録:クモの糸は,強靭性,弾性,低密度などの優れた機械的特性を持ち,他の繊維素材と比較し…

アカオビゴケグモLatrodectus elegansの染色体レベルゲノムアセンブリから、毒と糸タ…

抄録: 背景 クロゴケグモは,非常に強い神経毒を持つ毒と,多様な糸からなる立体的なクモの巣…

MACE:化学生態学のための質量スペクトルのオープン・アクセス・データ・リポジトリ(Schulz & Möllerke, 16 May 2022)

抄録:MACEは,ガスクロマトグラフ質量分析計(GC/MS)用の電子衝突(EI)質量スペクトルのオープンアクセスコレクションで,NISTやWILEYデータベースのような広く市販されている質量スペクトルライブラリには存在しない精選スペクトルを含む,アドオン・データベースとして機能するものである.スペクトルはテキストファイルとして保存され,個々のGC/MSシステムに簡単に統合することができる.この記事では,MACEのコンセプト,データ構造,貢献の方法,使用方法について説明している