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ウイルスが増えていくためには。
ウイルスは自分だけでは増えられません。他の病原体はどうでしょうか?細菌は必要な栄養があれば自分で分裂して増えます。寄生虫は生活環がありいろんな変化をしながら増えていきます。
ウイルスは生きた細胞がないと増えることができないのです。理由は一つ、タンパク質の合成機能がないからです。その機能を生きた細胞に入り込むことで手に入れ、細胞を利用してウイルスタンパクを作ります。
通常は細胞のDNAの情報を翻訳して合成していきます。この機能をウイルスは利用します。ウイルス自身の遺伝子情報を細胞のDNAに紛らせ作らせるのです。そうして作り上げたタンパク質を自ら複製した遺伝子と結合させ流ことでウイルス粒子を作り上げその細胞から出ていきます。すなわち、細胞のタンパク質と同じようにウイルスタンパク質を作っていきます。
どんなウイルスも基本的にはこの流れでウイルスは大量に複製して次の細胞へと移動していきます。
ウイルスはどんな細胞も利用できるかといえば、そうではありません。どんなウイルスも利用できる細胞は決まっています。ウイルスが取り付ける部位が必要です。受容体、レセプターと呼ばれるものを使って細胞に入っていくのでそのレセプターを持っている細胞が必要です。
インフルエンザであれば上部気道、のどや気管支、肺の細胞で増えていきます。増えたものはまた口から排出されていきます。そして新たな感染者が増えていくということになります。