見出し画像

ウイルス感染症では。

冒頭は細胞に感染したウイルスが蛍光色素で染まっている画像です。

ウイルスは細胞に感染すると細胞の機能の使って細胞にどんどん作らせます。細胞はというと自分の遺伝子と勘違いしてどんどん命令を出してタンパク質、ウイルスのタンパク質も一緒に作っていきます。

ウイルスの賢いとこで自分では何もしないのにどんどん勝手に作ってもらいます。そのタンパク質はやがてウイルスの形に結合、合成されて細胞から離れて次の細胞へと移っていきます。

体内の細胞もただ黙ってみているだけではありません。細胞の中、体の中には監視機能が備わっています。それが免疫機能となってるのです。

細胞の中でできるタンパク質の破片を随時細胞膜まで運んで「今こんなタンパク質作っています!」という感じで細胞表面にはいろんな情報が提示、表示されています。

血液など体液中には免疫細胞と言われる細胞が巡回指定いて、その細胞表面に提示されているタンパク質の破片をみて回っているのです。

もし自分のものでない!ということがわかった時には、自分とは違うものを作っているものを破壊してしまうこともあります。破壊せずに、その自分とは違うタンパク質自体をやっつける武器である"抗体"というものを作ることもできます。

こうやって監視機能があるにもかかわらずうまく機能しない、機能していてもウイルスの増殖力が大きい、もしくは免疫機能自体をなんらかの方法で抑えてしまう機能を持っているなどで重症、もっとすすんで死亡することもあります。

いわゆる新興・再興感染症。過去にはみられなかった「新興感染症」(エボラ出血熱など)や、一旦は封じ込めたかにみえたものの再び流行をみせている「再興感染症」(結核など)が多くの問題には世界的に以前から問題となっています。今、最大の問題として世界で広がっているコロナウイルスについても未だ先が見えないところです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?