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免疫とは。- 獲得免疫の認識機構

獲得免疫はリンパ球が主役です。リンパ球は白血球の一つで他の細胞ではみられない経路で成長し、成熟していきます。

免疫に関わるリンパ球。T細胞とB細胞。この2つの細胞が私たちの体を守ります。

両方とも骨髄で作られ、B細胞はそのまま骨髄で成熟していきますが、T細胞は胸腺で成熟していきます。

Bone marrow のB(B細胞)、Thymus のT(T細胞)です。

2つの細胞に共通なのはまだ見ぬ抗原(病気の原因ウイルスなど)すべてに対応すべく遺伝子の組み替えにより対応しているということです。この遺伝子の組み替えは他の細胞では起こりません。免疫細胞であるT、B細胞のみで起こっています。

でもまだ見ぬ抗原(病原体など)に対応と言ってもまだないのだから、どうっやって対応するのだろうかということになります。ここがポイントです。

その対応方法です。抗原とはタンパク質、もっと厳密にいえばアミノ酸からできてます。このアミノ酸をどうやって作っているかよいうとDNAを構成する4 種類の塩基。つまりA(アデニン)T(チミン)C(シトニン)G(グアニン)の3つのコドンで指定されます。

つまりこのランダムに塩基を組み替えてタンパク質を作っていけばいろんなタンパク質に対応できることになります。

ここで問題が起こります。これでは人を作り上げている細胞のタンパク質につても攻撃対象のタンパク質として認識されてしまします。

そこで自分の体を構成しているタンパク質については除外する仕組みを作り上げています。

B細胞は骨髄、T細胞は胸腺で自己反応性抗原(自分のタンパク質)に反応しないように選択され、自己反応性は除外されます。

B細胞、T細胞ともに自分のものには反応せず、外敵には反応するようになります。

ここで注意点、B細胞、T細胞は抗原と呼ばれるタンパク質の一部分のみ反応します。例えば、今流行りのウイルス、コロナウイルスであればよく出てきるスパイクタンパク質の一部分、スパイクタンパク質の構成するペプチドが1000あるとすればその1つを認識できます。ほんの一部分です。英語でいうとモノクローナルなものを認識します。

このモノクローナルなものを認識するT細胞、B細胞が刺激されてその1つの細胞が分化して同じものを認識できるものが大量にできます。この過程に時間がかかります。大量にできてくると破壊力は大きくなり敵をやっつけられるようになります。

T細胞、B細胞は多様性を持つように設計され体の中でうまく動けるように教育され、外敵に立ち向かう力をつけていきます。

元気な体は、バランスの良い食生活、適度な運動で体の機能をフル活用することで作ることはできます。健康な体は薬を求めるより自分の体を自分で作っていくことが必要です。


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