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IgG、IgM、IgA、IgE・・・とは。
免疫といえば抗体が働いていろんなものから体を防御していると思っている人が多いのではないでしょうか。
抗体ですが、いろんな種類の抗体があるのを知っている人は少ないのではないでしょうか。しかも実は元は同じ細胞から産生されということなんです。
さらに、
抗体の重鎖は定常領域をコードする遺伝子の種類によりIgM、IgG(IgG1、IgG2a、IgG2b、IgG3、IgG4)、IgE、IgA(IgA1、IgA2)などに分類される。
主な働きですが、まずIgMは何か異物を発見した場合に最初にできる抗体です。特徴的な5量体という結合状態となっています。
そしてIgGです。一番有名な抗体ではないでしょうか。免疫の主役で一番量的にたくさん産生されます。
次にIgEです。主な働きは寄生虫などの侵入時に活性化されるものなのですが、今の時代、寄生虫はあまりいなくなっていて、IgEは過敏に反応してアレルギーの原因となりものとして今では少し厄介者扱いとなっています。
最後にIgAです。IgAは感染防御の最初の砦になります。口の中、口の粘膜、あと大事なのが腸管、いろんなものを吸収する役目の腸管ですが、侵入者もそこから入ってくることが多いので特に監視が強力にされています。免疫機能の中心的な役割も腸管に集中しています。
ということで免疫といえば抗体ということが頭に浮かんでくると思いますが、一概に抗体と言ってもいろんな役割があり、それぞれの仕事を着実に行っています。たまに間違ったりして病気を引き起こしてしまうこともありますが。
しかもこれだけ多機能な抗体が一つの細胞からできている、次々変化しながら仕事をまっとうしているというのは驚きです。
抗体とはというものの基本にあるのはたった一つの抗原と呼ばれる小さなタンパク質に反応するように設計されているものです。この一つ抗原を認識する細胞がたくさん作られ、いろんな異物に対して効果を発揮するということ、そして状況に合わせてその抗体のタイプが作られ守られています。
IgG、IgA、IgEなどそれぞれ専門の細胞があるわけではなく同じ細胞が変化し作っているのです。