免疫とは。
免疫とは・・・。疫を免れるということですね。疫とは、病気、わかりやすい言葉で言えば伝染病。今では感染症という言葉を使うようになっているのであまり聞かなくなりましたが、伝染病ということばがい一番しっくりくると思います。伝染するということはあるところから伝わってくる。病気は伝わってくるということです。
伝わってくる病気とは、今では細菌、ウイルスに代表される微生物によるものがほとんどです。
その病原体が人などの体に入ってくると、運が悪ければ体調を崩して動けなくなるかもしれません。運が悪ければとは、細菌、ウイルスで病気を起こすものは一部で、害のないもの、害の小さいものもたくさんあるということです。
でも害があるものが体に入ってきたときはどうなるかというと、体に備わっている免疫の力で何事もなかったように過ごすことができるのです。
体の中には血液が全身を流れています。血液は全身に酸素を運び、全身の細胞を元気にします。その血液の中に、免疫として機能する細胞も含まれています。
血液の成分としては血球と血小板、血漿と分けられ、血球は赤血球、白血球と大きく分けられ、免疫の働きをするのは白血球で、好中球、好塩基球、好酸球、単球、リンパ球と分けられます。
自然免疫と獲得免疫
免疫の働きですが大きく2つのパターンによって制御されます。
自然免疫
通常の生活の中で常に働いている機能です。主に貪食と呼ばれる異物を発見すると細胞内に取り込んで分解する作用により行われます。主に好中球、単球、単球から分化するマクロファージが主役となります。
獲得免疫
こちらはリンパ球が主役となって異物を発見するとその異物に対して排除する機能を発揮するということになります。
何かが体の中に入ってくると異物と認識するのは、まずは自然免疫。そしてさらにその異物に対して個別に細かく対応するのが獲得免疫となります。
免疫という仕組みの中で体の中では日々繰り返され、普段は何事もなかったように過ごすことができるということです。
過剰に反応してしまうのがアレルギー。普段以上に手強い異物、侵入者に対しては体が最大限力の発揮しようとする場合は熱が上がるなど対応するので全体としてしんどくなり、動けなくなる場合があります。これが症状として出るので病院など行くことになります。