出産に向けて「歩行」を推奨する3つの理由
出産が近くなったら「歩きなさい」「動いてね」と産婦人科の先生や助産師さんに指導を受ける機会があると思います。私自身が初めて出産するときは「歩くとお産が早くなるから」「早く赤ちゃんと会えるから」と考えていました。しかし、「歩く」ことはお産に向け、もっと根本的に大事なことをお伝えしなければとマタニティケアに携わり感じていることをお伝えします。
お産は体力が必要。
お産は体力勝負です。出産が終えたママが全身の筋肉痛を訴えることや、全身の疲労感など体力勝負なところがあることを物語っています。出産前の子宮は妊娠前に比べて、大きさは約6倍、重さは約20倍、容積は妊娠前の2mlから4~5ℓになります。子宮の筋肉は体の中でも最も伸縮自在、出産時には長い陣痛にも耐えるとってもタフな筋肉です。
例えば、陣痛が20時間続いて、「はあ、、はあ、、、いつ生まれるの?」と気を失いながら数秒の陣痛がきて、食事を食べる元気や余裕がない、繰り返す痛みに体の力みが取れず休めない状況があったとします。そうすると、赤ちゃんが生まれたくてもなかなか出てくることができない、ママも体力が消耗されてお産をする余力があまりない、、、
お産に影響がある可能性が高く、産後も筋力を作っていた方は回復が早いと私は考えています。切迫早産など安静指示を受けた方は出産を終えた後は、産後ケアは必須です。日常生活動作はかなり筋肉に守られています。育児も元気に過ごすためには身体のケアがあるとないとでは天と地の差があります。
なぜ「歩いて」と指導されるの?
お産を促す意図もあると思いますが、マタニティケアを通じて感じることは「お産に向けた体力維持、体つくり」「体重増加の予防」「心のケア」だと考えています。私自身、3度出産の経験がありますが、1人目はとにかく歩いて歩いて歩きました!(笑)1日2時間は外で歩く、雨だと室内を歩き回ることを習慣にしていましたが、お産は40週ちょうどに生まれました。2日間の長い陣痛と3日目にしてようやく生まれたわが子。長い陣痛にも気を失わずお産に向き合えたのは、体つくりを怠らなかったからだと2人目を出産して感じました。(2人目出産に向けての体つくりをかなり怠ってました。)
「体重増加の防止」は、36週で20㎏体重が増えていた私は、正期産37週に入り毎日歩き続けたおかげなのか最終的に40週まで0.5㎏の体重増加にとどまりました。その当時は、恥ずかしながら食事は好きな物を好きなだけ食べていたので、歩くことで体重の増加がある程度制限できたのできたのではないかと考えています!
毎日歩いていたママは「後期まですごく体重が増えていたけど、歩きはじめたら体が動くようになって、体重もそこまでふえなかったから歩く事って大事なんだなと感じました」とお話してくださりました。
「心のケア」は、歩くことでお産のイメージが膨らんだり、赤ちゃんに会うために歩くという自分の出産への意気込みが強くなり、あまりお産に対しての恐怖心がなかったように思います。もやもやしていたことも体を動かすことで心がリフレッシュされたり、心の安定剤になりました。
また、ご夫婦で歩くことでコミュニケーションが取れたり、普段あまり話さないことでも一緒に歩くことは女性にとって安心、そして付き合ってくれてありがとう!とご夫婦仲がよりよくなるきっかけにもなります!
歩くことは大事なお産準備
「歩く」ことで、必ず赤ちゃんがすんなりと生まれてきてくれるわけではないし、お産が早まるわけではない、お産はママのタイミングと赤ちゃんのタイミング。だけど、出産にむかって身体作りをするために「歩くこと」は必要なお産準備です。
もしこの記事を読んで少しでも出産に向けて歩くことでのメリットが伝わったらハートをぽちりと押していただけたら嬉しいです♪
今日もこのnoteを手に取ってくださりありがとうございました(*'ω'*)