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論文|学術大会における位置モニターを用いた新しい動向把握システムの活用

論文(資料)が公開されました。日本産業精神保健学会でビーコンを使って参加者全体と職種別で動向調査をしたという論文です。

日本産業精神保健学会のような様々な職種の会員が参加する学術大会では,参加者の興味関心のある話題は多岐にわたります。参加者全体が注目しているトピックや職種別で注目しているトピックが分かると大会運営にいろいろ役立つのでは?などといったアイデアから始まった文献です。
(私は初期に途中参加させていただき,論文まで書かせてもらいました,ありがたい)

調査は医療機関でビーコン勤怠管理システムを提供されている Dr.JOY さんのビーコンを使用し,参加者のネームタグに装着しました。ビーコンから各会場(部屋)の受信機を通して,スマホや受付の画面からリアルタイムに参加人数が分かるという仕組みになっていました。

論文中から引用

参加者の動向を明らかにすることができれば,大会の企画・運営や終了後のフィードバック資料として活用できます。また,本論文で何よりもメリットとして挙げているのは,産業精神保健学会のように産業医や専門医,専門職などの研修認定単位の対象となっているプログラムがある大会では,研修単位の管理を容易にするのに役立つだろうということです。

他にもアプリをさらに発展させれば,ランチョンセミナーの残り枚数,トイレの空き状況,プログラムの時間確認など,参加者のメリットも挙げています。

コロナ禍による学会のオンライン開催やハイブリット開催を乗り越えて,最近では対面開催が戻りつつあります。コロナ禍以前にすべて戻すのではなく,コロナ禍で得たオンライン技術を残しつつ,さらに良い学会開催ができるのではないかという提案のような論文でした。

J-stageのリンクを貼るので気になる方はご一読ください。


< 文献 >

永峰 大輝・野原 理子・石松 宏章・吉川 徹(2024).学術大会における位置モニターを用いた新しい動向把握システムの活用 産業精神保健,32,298–303.
https://doi.org/10.57339/jjomh.32.3_298


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