少ない受取手形及び売掛金
車でよく走る道路沿いにラ・ムーという、24時間営業の食品を主に売るメガディスカウントストアーがあります。
ラ・ムーを運営するのは大黒天物産で、店舗情報を見ると西は熊本、佐賀、東は新潟、長野の間に出店しているので、流通業界では規模が大きい方でしょう。
ラ・ムーの利点としては、24時間営業はコンビニと同じでも、食品点数はコンビニよりはるかに豊富で、安くてボリュームがあることです。
食品の値上がりが続いてるせいか、節約志向のお客で賑わってるような感じで、私も時々利用します。
ラ・ムーを運営する大黒天物産は5月決算です。
大黒天物産は4月11日に、2024年5月期売上高の予想を2704億76百万円と発表してます。
元の予想は2641億87百万円だったので、上方修正されたわけですが、元の売上高の予想でも2600億円以上と、大黒天物産は日本の大企業の一つですね。
大黒天物産についてメガディスカウントストアの運営以外に、これも特徴かなと思うのがあります。
大黒天物産の決算短信を見ると、24年2月期第三四半期の売上高は2001億36百万円ですが、受取手形及び売掛金は1億14百万円でした。
2023年5月期でも、売上高2422億43百万円、受取手形及び売掛金は1億51百万円、売上高に比べて受取手形及び売掛金が極端に少ないように見えます。
日本の売上高が2000億円以上ある会社のなかで、受取手形及び売掛金が最も少ないのは大黒天物産でしょうか。
もしあるとわかれば、更に少ない会社があると書きます。
受取手形及び売掛金が少ないのは、商品を買った後の勘定のためでしょうか。
私がラ・ムーに行って、支払いに利用できるのは現金と大黒天物産が発行する大黒天ペイだけです。
大黒天物産はラ・ムー以外にも5つの種類の店舗を運営していますが、ネットを見てると、今の時点では大黒天物産の店舗で使えるのは現金か大黒天ペイだけのようです。
顧客は個人の消費者が大半で、勘定は現金か自社が発行するキャッシュレスサービスのみ、他社が手掛けるキャッシュレスサービスやクレジットは利用できない、このことが売上高が2000億円を超えるのに、受取手形及び売掛金は2億円に届かないという決算につながる気がします。
会社の方針としては、商品を安価で大量にお客に届けることと経営の安定を両立させる、そのために勘定を現金か大黒天ペイだけにして、代金をできるだけ早く回収するということでしょうか。
私がラ・ムーを利用する時は、今の支払い方法でも不自由というわけではありませんが、キャッシュレスがさらに進めばどうなるでしょう。
ラ・ムーでも大黒天ペイ以外のキャッシュレスサービスが導入されるのか、それとも大黒天物産ペイの利用範囲や利用者が拡大していくのか、興味があります。