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東近江禅寺の紅葉
日本には紅葉の名所がいくつもありますが、滋賀県東近江市にある永源寺もその名所の一つで、wikiにも「紅葉の美しさで知られる」と載ってます
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B8%E6%BA%90%E5%AF%BA
永源寺の公式サイトを見ると紅葉のピークは過ぎたようですが、今日なら残紅黄がまだ鮮やかに見られるだろうと、永源寺に行きました。
寺に近い駐車場に空きがあって停めることができましたが、紅葉シーズンの人気がまだ続いてるせいか、寺内に次々と人が入場していきました。
石段を上ると総門があり、拝観料500円を払って入場です。
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色づきのピークを過ぎたためか赤や黄の落葉をたくさん見かけましたが、豊富に色づいた赤や黄の葉を残してる木もまだあり、観光客も参拝者も来たかいがあったでしょう。
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境内中央の愛知川沿いにある楓が一番色鮮やかという感じがしました。この木の前を通ると、他の人達も熱心にスマホのシャッターをきってました。
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こちらの木の奥が本堂になり、線香を買って焼香しました。
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今日行って欧米からの観光客は見かけませんでしたが、東アジアから来たと思える人はちらほら見かけました。
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地面に落ちた紅葉を見てると、一週間前にきたらもっと深紅の景色が見られたことと思います。
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境内を抜けると奥の臨時駐車場へ行く道があり、そこでも道沿いに紅葉を見ることができます。
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境内を出た所に塚があり、臨時駐車場へ続く道を紅葉を見ながら歩いて、もどってから何の塚か調べました。
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この石のある場所は茶筅塚といい、毎年5月に永源寺を開山した寂室膳師の生誕を祝う奉賛茶会が、茶道各家が集って催され、その折りの献茶式につづいて、一年間使用した古い茶筅を供養して、この塚に納めるそうです。
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wikiや拝観した時にもらった案内書によると、永源寺は臨済宗永源寺派の本山であり、1361年に近江守護六角氏頼が今の永源寺がある地に寂室元光禅師を迎えて開山し、足利将軍や朝廷から崇信されて応仁のころまで栄えるものの、戦国時代の兵火によって全山焼失し、江戸時代になって再興運動が進められ、名声高い一絲文守禅師が80世として住山した後に、寛永20年(1643年)に後水尾天皇、東福門院、彦根藩井伊家の帰依を受けて伽藍が再興されたとあります。
藤原道長が建てた法成寺のように一時栄えても、伽藍が失われた後に再興されることなく廃絶した寺もあり、その点で永源寺は多くの参拝者や観光客を今日迎えることができて、再興されてよかったです。
永源寺は人里離れた場所で禅の道を修養したいと思う人にとっても、由緒ある寺院で紅葉が開く雰囲気を味わいたいと思う人にとっても、いい場所だと感じます。