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超flatーCS GF 参加レポート

0.はじめに


皆さんこんにちは!のすけです。

今回は縁あって大規模な招待制大会である超flatーCS Grand Final (以下GF)に参加して優勝する事が出来ました!

5名の超大型大会を制したプレイヤーが招待されるこちらの大会で優勝する事は、筆者の競技シーンにおいての目標の1つだった事もありました。この大きな目標を達成する事が出来て非常に嬉しく思います。

そこで、今回は筆者自身がどのようにこのGFの準備に取り組んだのか、更には当日のレポートをお話していきましょう。

まだ観ていない人は⬇️をチェック!

1.大会のルール

今回のGFでは3つの珍しいルールがありました、それは

・リスト完全公開制
・オリジナルとアドバンス混合のBO3
・他の4名との総当り戦

です。

特殊なルールの中、どういったメタ読みをしたのか、どのような視点でプレイをしていたのかという事をお伝え出来ればと思います。

2.デッキリスト公開制におけるデッキ選択

デッキリスト公開制とは、文字通り対戦相手のデッキリストを全て把握した状態でゲームを行うという事です。

この状態では初見殺しは通用せず、常にケアが可能になってしまいます。

この、ケアが可能という状態を逆手に取ることが今回のキーになった部分だったと考えています。

これがどういう事かというと

◆デッキにわざと見せたいカードを採用する事で、相手にケアを強要する

という事です。

例を挙げると

【光水ヘブンズ・ゲート】における1枚採用の《飛翔龍 5000VT》

【火光闇ファイアー・バード】の《瞬閃の疾駆と双撃の決断》

等は大きな作用を与えたように思います。

他には

テンプレが完全に確立されているデッキを使用する事で情報を与えない

というのも戦略として非常に肯定されやすい物だったように考えます。

そんな中で筆者自身がデッキを選ぶ基準に置いたのは

・BO3を征す事ができるパワーを有している

・ケアを強要させられるカードを積める

・リストを見ても練習不足で拾える可能性がある

といった要素を非常に大事にし、デッキ選択を行いました。

そこを踏まえて筆者が選んだのは

◆オリジナル

《火光闇ファイアー・バード》

◆アドバンス

《光水ヘブンズ・ゲート》


です。後ほど持ち込みの理由を解説していきます。

3.メタ読みとデッキ選択

メタの中心

今回のメタの中心になるのはオリジナル、アドバンス問わず間違いなく

《火光闇ファイアー・バード》

だろうと考えました。

公開制における強みとデッキパワー共に申し分なく、この特殊ルールに於いても一際目立つアーキタイプとして君臨していました。

参加者の人読み

今回のGFでは

参加者5人の総当り

今ではかなり珍しいルールが採用されている為、全ての参加者のデッキを読む必要がありました。

そこで最初に行ったのが他の参加者4名が優勝した際のデッキ確認です。

まずはこの表を元にデッキの傾向を読み始めました。

【ロマサイ】選手 【ハマタクカミ】選手は過去の結果を追った結果、比較的Tier1を好む傾向にあり、【偽ププ】選手【かさしゅー/
ハイド】選手はTier2以下を用いてメタゲームを当てに来るタイプというのが何となくで読まれるだろうという想定をしました。

アドバンスに関しては一切情報が無かった為、10月上旬時点でのメタゲームそのままで想定をする事にしました。

上記を踏まえての今回のメタゲーム想定は

【ロマサイ】選手

オリジナル:【火光闇ファイアー・バード】

アドバンス:【火闇ソニック・コマンド】or【火光闇ファイアー・バード】

【ハマタクカミ】選手

オリジナル:【火光闇ファイアー・バード】or【アナカラーマルル】

アドバンス:【火闇ソニック・コマンド】or【火光闇ファイアー・バード】

【かさしゅー/ハイド】選手

オリジナル:【火光水ゴスペル】

アドバンス:【火闇ソニック・コマンド】

【偽ププ】選手

オリジナル:【水自然ジャイアント】or【火光闇ファイアー・バード】

アドバンス:【火光闇ファイアー・バード】

この前提で自分のデッキを決定する事にしました。

アドバンスの持ち込み

アドバンスでは当初

【火闇ソニック・コマンド】

を持ち込む予定で考えていました。

こちらは最大母数だと思われる【火光闇ファイアー・バード】に対して相性がかなり良く、後手で勝てるゲームが多く存在しました。

デッキパワーも申し分無く、想定されるメタにはマッチしていると考えていました。

その上で、ここまでは他の参加者の方も行き着いているという懸念があったのです。

【火闇ソニック・コマンド】ミラーは少し齧ってしまうとかなりプレイングの介入要素が少なく、どうしようも無いゲームが多く存在しています。

招待制大会のBO3の持ち込みとしては、この部分はかなり評価が落ちてしまい渋々【火闇ソニック・コマンド】の使用を見送りました。


次に、【火光闇ファイアー・バード】【火闇ソニック・コマンド】主体のメタゲームであるという想定を変えずに考えた時に思いついたのが


【トリガードルマゲドン】※逆アポロ



でした。


上記の想定しているメタゲームにおいての立ち位置が非常に良かったのですが、調整している中で幾つかの問題点が見つかりました。

それは

・【火光闇ファイアーバード】に採用されている《コッコ・武・ルピア》《ハイドラ・ギル・ザウルス》《勝利のヴォルグ・サンダー》が重すぎる

・制限時間の関係で、BO3という形式と絶望的に相性が悪い

の2点です。

こういった都合もあり、【トリガードルマゲドン】も使用を見送らざるを得ません。

こうして最後に受けデッキの希望として触ったのは10月初頭のアドバンスで結果を残していた

【光水ヘブンズ・ゲート】

です。

元々参考にしたリストには、《伝説の禁断 ドキンダムX》による封印のケアの為に《神聖龍 エモーショナル・ハードコア》が採用されていました。

この部分の枠圧縮をどうにか出来ないかと探した所、オリジナルの【光水天門】に採用されていた《真邪連結 バウ・M・ロマイオン》+《der'Zen Mondo/♪必殺で つわものどもが 夢の跡》のギミックが非常に強力である事がわかり、枠の圧縮と【火光闇ファイアー・バード】への意識を同時に行えるようになったのです。

これにより

【火光闇ファイアー・バード】に微有利で【火闇ソニック・コマンド】に有利

という条件を満たしつつ、リストを把握されていても初見殺しが可能というかなりの好条件の元アドバイスに臨めるようになりました。

オリジナルの持ち込み

こちらは【火光闇ファイアー・バード】【光水ヘブンズ・ゲート】の2択で最後まで迷っていました。

正直どちらも非常に感触が良く、アドバンスに自信があった事もあり強気な持ち込みも許されると考えました。

【火光闇ファイアー・バード】は先攻と後攻どちらでも勝ち越せるデッキパワー、多少不利なメタゲームであったとしてもアドバンスさえ勝てれば2回【火光闇ファイアー・バード】を使えるという信頼の持ち込み。

【光水ヘブンズ・ゲート】は【火光闇ファイアー・バード】を意識したメタゲームの際に非常に強く、【アナカラーマルル】の存在を無視しても許されるであろうメタゲームの想定をしており、【火光闇ファイアー・バード】にも5分の勝負を仕掛けられる賭けの持ち込みです。

最後まで悩んだ挙句、最終的には【アナカラーマルル】へのガードは落とせないという結論になり【火光闇ファイアー・バード】を持ち込むに至ったのです。

4.当日のレポート

会場

めちゃくちゃ綺麗でした。オシャレなオフィスを思い描いたらそれで合ってる。

一通りのお菓子と軽食が用意されており、挙句の果てにはメイクさんまでいらっしゃるという超高待遇。

イメージとしてはRAGEのGFを思い浮かべて貰えると良いのかもしれません。

以下からは実際の試合のレポートになります。

1R 【偽ププ】選手

【水自然ジャイアント】🙆‍♀️

初動を完全に欠損し、先攻の《ハンプティ・ルピア》という非常に心許ないスタートとなりましたが、この《ハンプティ・ルピア》が盤面の《同期の妖精/同期の動悸》を撃ち抜く事に成功し、余裕を持って《ハンプティ・ルピア》を連打する進行に持ち込むことが出来ました。

が、リーサルターン直前の《アシステスト・シネラリア》の1ドローで1枚採用の《終の怒流牙 ドルゲユキムラ》を引き込まれ、あわやリーサル...

3点!!



あっぶねぇ~~~!!!!

次ターンに除去を引かれたら負けてしまう状態ではあったのですが、ここは躱す事に成功し1本目を先取することが出来ました。

【火光闇ファイアー・バード】🙆‍♀️

先3《ハッター・ルピア》→《龍后鳳翔クイーン・ルピア》の最強ムーブ

1点!

余りにも運が良い。

2R 【かさしゅー/ハイド】選手

【アナカラーマルル】🙆‍♀️

相手が2tのブースト、3tの《天災 デドダム》を欠損しこちらが《ハンプティ・ルピア》を細い手札に当てるという後攻時においての比較的理想的なスタートになりました。

この時点でのかさしゅー/ハイド選手の手札が以下の通りです。

こちらはもう1枚の《ハンプティ・ルピア》を抱えていた為、《流星のガイアッシュ・カイザー》を分割で抜きトップの《ヨビニオン・マルル》及び《天災 デドダム》を割り切ってリソースに蓋をする進行に移行しました。

《飛翔龍 5000VT》を出させて尚ゲームを進める事で、逆に相手の手札を縛る事が出来るためここで2ハンデスをする事は実質的な全ハンデスに繋がっていたのです。

結果的にこのプレイがハマリ、7tまで手札を構え続けて《雷炎翔鎧バルピアレスク》を絡めた太いリーサルを通すことに成功しました。

【アナカラーマルル】

手札事故に先3《ヨビニオン・マルル》からの《復活の祈祷師 ザビ・ミラ》が直撃してミンチに。

【アナカラーマルル】🙆‍♀️

遂にこちらの先3《ハッター・ルピア》からの《ハンプティ・ルピア》が炸裂。

ここにしっかりと相手方の3t《ヨビニオン・マルル》も合わさる。

ここのヨビニオンで《深淵の逆転撃》が2枚《流星のガイアッシュ・カイザー》が1枚《飛翔龍5000VT》が3枚見える。

これにより、比較的返しの《深淵の逆転撃》のケアを緩くしても問題ないと判断した為《ハッター・ルピア》多面で《龍后凰翔クイーン・ルピア》《雷炎翔鎧バルピアレスク》を探しに行くことでリーサルを狙い、無事にこれが通る。

3R 【ハマタクカミ】選手

【火自然t闇アポロバイク】

初動は先攻3tの《ハッター・ルピア》からの《ハンプティ・ルピア》が通り、有利にゲームが進む。

返しのターンに《オンソク童子 〈ターボ鬼〉》からの《禁断の轟速 ブラックゾーン》による2面封印で《ハッター・ルピア》のみが残る展開に。

この裏で《ハンプティ・ルピア》を追加で投げつけ、《進化設計図》を抜きつつ殴らない事でリソースゲームを仕掛ける事に。

この返しのトップで《ヘルコプ太の心絵》→《オンソク童子 〈ターボ鬼〉》と繋がってしまい盤面が完全に封印されてしまう。

抱えていた《雷炎翔鎧バルピアレスク》→《アリス・ルピア》でリーサルを狙うも捲りが非常に弱くターンを返してしまう。

この返しで更に盤面が封印され、事実上の詰みへ。


【火光闇ファイアー・バード】🙆‍♀️

先攻4tの《真邪連結 バウ・M・ロマイオン》が通るも、《雷炎翔鎧バルピアレスク》によるETと《コッコ・武・ルピア》により比較的綺麗に処理されてしまう。

結局この返しの《ヘブンズ・ゲート》→《頂上接続 ムザルミ=ブーゴ 1st》+《邪帝斧デッド・アックス》+《覇闘将龍剣 ガイオウバーン》+《獄龍刃 ディアボロス》による切り返し及び逆リーサルが厳しいという判断による投了で3本目へ。

【火自然t闇アポロバイク】❌ 後

先3の《オンソク童子〈ターボ鬼〉》+《禁断の轟速 ブラックゾーン》により《ハッター・ルピア》が咎められる。

この返し手も弱く、追加のリーサルを咎められず敗北。


4R 【ロマサイ】選手

【火光闇ファイアー・バード】🙆‍♀️

先2《マジシャン・ルピア》スタートに対して2パス。こちらの《ポッピ・冠・ラッキー》が安着し《瞬閃と疾駆と双撃の決断》が採用されていない事を把握している為《マジシャン・ルピア》でフリーの1点を入れる。

この際の手札を3コスト+《龍后凰翔クイーン・ルピア》《アリス・ルピア》といった風に調整する事で《ポッピ・冠・ラッキー》のエスケープを構える事が出来、相手の《ハンプティ・ルピア》を逆にドローソースとして利用する事が出来ました。

ここの《ハンプティ・ルピア》でこちらの《アシステスト・インコッピ》が抜かれた為エスケープを使用し、ここの盾で《ハッター・ルピア》を入手。

この《ハッター・ルピア》から《ハンプティ・ルピア》を捲り、相手の《ハンプティ・ルピア》を処理し蓋に。


このまま盤面が維持出来たため《龍后凰翔クイーン・ルピア》でリーサルへ。

【火光闇ファイアー・バード】

この試合は本当に語る事が無く、《ハッター・ルピア》を維持されたまま《ハンプティ・ルピア》+《雷炎翔鎧バルピアレスク》によるETでボコボコにされました。


【火光闇ファイアー・バード】🙆‍♀️

こちらの先攻3t《ハッター・ルピア》が炸裂した上、相手方の3t《ハッター・ルピア》を躱した為即こちらの《ポッピ・冠・ラッキー》安着+相手方の盤面が0の勝ち確盤面が完成し勝利。

5.最終結果

総合勝ち点    3ー1
マッチ勝利数 7ー4


総合勝ち点では2位の【ハマタクカミ】選手と同率、マッチ勝利数で1点差を付け、かなり僅差での優勝を勝ち取る事となりました。

6.最後に

人生初の2000人規模のタイトルを獲得でき、本当に嬉しく思っています。

非公式タイトルの中でも最高峰の規模感の物を自分が獲得したという実感があまりなく、正直今でもフワついた気持ちがあります。

このような機会を作って下さった運営陣の皆様には感謝しかありません。改めてお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。

✨special thanks✨

・運営陣の皆さん
・メタ読みや構築の相談に乗ってくださった皆様
・対戦相手の皆様
・投票企画で名前を挙げてくださった皆様



次はGP!!!絶対勝つぞ!!!!

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