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病院のコンビニにはお酒が置いてないんだなぁ

父親入院23日目。
数日前に母親にLINEで「アイコス持ってきて」と頼んだらしい。もちろん院内は禁煙だし、調べたところ病院の敷地内も全て禁煙なので父親は今手元にアイコスがあったとしても吸うことはできない。
「吸う場所ないでしょ?」と母親が返信すると、10時間後くらいに「院外なら」と返ってきたらしい。
く、くるしい。きっと吸いたくて仕方ないのだろう。

しかし何もしてあげられない。現在の父親は1日に2回ベッドから立ち上がり、病院の廊下をよろよろ歩くだけの機動力しか持たない。
“外出願を出すことはできるのかもしれないが、アイコスのために外出願を提出するのは不毛である。”というのが母親の判断だ。
もっともな話だ。わたしは母親に「禁煙用のガムをあげるのはどうか」と提案した。
わたしは煙草を吸ったことがないので禁煙の苦しみは理解できないが、酒の量を減らすことが毎日苦しくて仕方ないので気持ちを想像することはできる。

ラランドのニシダさんが「トイレ行ってくるわ」と言って隠れてアイコスを吸ったり、
バナナマンの設楽さんが自身の煙草の不始末によって家を半焼させる火事を起こしても煙草をやめようとしなかったことからも分かる通り、禁煙というのは空気を奪われるのと同じくらい苦しいことなのだろう。

ちなみに禁煙用のガムにはニコチンが含まれていて、事故によって頭を強く打った父親には脳の病気の可能性もあるのでわたしの提案は却下された。
(そうなると退院後もアイコスを吸えないことになるが、父親が退院した後も禁煙するわけはないと思うので多分隠れて吸うことになるのだろう)
事故から時間が経過し、身体が元気になればなるほど酒や煙草が恋しくなるのは前々から解りきっていたことなのでLINEで「アイコス持ってきて」と言われたときも母親は驚かなかったし、父親も無理を承知で言っている感じだった。

入院生活も長いのでストレスが溜まっているだろう。そろそろリハビリ用の病院に転院する時期なのだが転院先のベッドの空きがなく長引いているらしい。
今の病院は食事がおいしくないことで有名なので、早く転院できるといいのだが。

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