1月4日 スターと凡人
芸人、作家、トイレ専門家、そして若林さんの"友達"であるどきどきキャンプ佐藤満春さんが「スターにはなれませんでしたが」というエッセイ本を出版されるらしい。タイトルからしてもう好きだ。
若林さんと佐藤さんがやっているラジオ(podcastと言う方が適切かな)「佐藤と若林の3600」を聴いていると、とにかく毎日忙しく働いている印象なのに、エッセイまで書いていたなんて、なんともすごい。
ちなみにこのラジオは、トーク内容をSNSやブログ等に投稿することを正式に禁止している。これまで20回放送されているが、情報が漏れたことはない。
リスナーは分かっているのだ。情報が漏れてネットニュースなどになってしまったら、この番組は大爆発して跡形も失く消滅してしまうだろうということを。
もちろんわたしも内容には触れないが、聴き心地が良い理由のひとつくらいは挙げてもいいだろう。
回し(MC)が、若林さんでなく佐藤さんだというところがこの番組の大きなポイントだと思う。ご本人様がどう感じているかは分からないが、若林さんは基本的に"回す"仕事に日々追われていると思うので、回しを任せられる人が居るのは若林さんからしたら気持ちが楽だし、リスナーからしても安心できる。
「好き勝手喋ってください若様」と、たぶんほとんどのリスナーが思っていると思う。
SNSを見ていても反響がないので一体どれくらいの人達が「佐藤の若林の3600」を聴いているのかも分からない。その辺もいい。SNSがなかったころのラジオみたいだ。わたしにだけ聴こえている存在、的な。
この「スターにはなれませんでしたが」是非とも読みたいのだが、網膜剥離になってから本を長時間読むと酔ってしまうようになってしまったので、読了するのが簡単なことではなくなってしまった。
昔は、一日百ページをひとつの基準にして読んでいた。
百ページずつ読めたら、分厚い本でも一週間以内には読み終わる。それが、今はうまく読み進められた日でも十ページくらいが限界だ。
一日に読める量が少なくなると、どんなに興味深く面白い文章でも数日経つと何となく飽きてきてしまう。
ここ数年一冊の本を読み切った記憶がない。二十代の頃は月に五冊以上は必ず読んでいたのに。
日記を書いていて思うが、インプットなしでアウトプットし続けるのは限界がある。
天才的文才があれば関係ないのかもしれないが、わたしはどう逆立ちしても凡人だ。
わたしの部屋の本棚には東京に住んでいた頃に好んで読んでいた本がずらっと並んでいる。まずはリハビリとして、一度読んだことのある本をもう一度読んでみようと思う。
あの頃と同じように読めないのなら、新しい読み方を見つけなければ。