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渡辺莉奈さん
※オタクが通ります。注意してください。
昨日、電車に乗ったら、向かいの席に15~6歳くらいの女の子が座っていた。白いTシャツに黒のハーフパンツ、髪はポニーテールで、前髪はアイドルのように綺麗に揃っていた。わたしは心の中で「渡辺莉奈ちゃんに似ているなぁ」と思った。じろじろ見ていてはいけないのでわたしはスマートフォンに視線を落とした。
渡辺莉奈さんは日向坂46のメンバーで、グループ最年少の15歳だ。美しい顔立ちで、パフォーマンスも上手でバラエティでもメンバーのモノマネなどで大爆笑をかっさらう器用な人だ。
(確か坂道グループ全体でも最年少のはずだ。昔から最年少組には器用な人が多い。その歴史は齋藤飛鳥さんからはじまる。
それではお聴きください。星野源さんで『生命体』)
渡辺さんは元々ロングヘアが特徴だったが、高校入学くらいのタイミングで髪をバッサリと切りショートカットになった。その時、周りのオタクたちに漏れずわたしも「かわいい」と思った。思ったし、思ってしまった、とも思った。
37歳のおじさんが15歳の女の子の髪型の変化でときめくのは、正直きつい。
ショートカットの渡辺さんはかわいいし、冠番組の「日向坂で会いましょう」では渡辺さんの言動で毎週大爆笑している。
「かわいい」と思っているときも、腹を抱えて大笑いしているときも、心のどこかで「おいお前、渡辺莉奈さんお前の22個下だぞ?分かってるのか?悲しくならないか?」と冷笑してくる自分がいる。わたしは自分の冷笑を浴びる度に「ウッ‼」となる。その攻撃はとてもよく効く。言い訳の余地は見当たらない。別に37歳が15歳に元気を貰うことは犯罪ではない。でも「“元気”っていう言葉を分解してもらっていいですか?」と言われたら断る。なんだか、怖いじゃん。“元気”以上には思考したくない。
電車に揺られながらそんなことを考えていた。
実に情けない。
わたしは時々もし自分が今高校一年生だったら誰を推しているだろうかと妄想することがある。
若く希望に溢れたIfの世界のわたしは、晩御飯をもりもり食べながらMステを見ている。そこで「日向坂46」というグループの存在を初めて知り、パフォーマンスするメンバーを一人一人チェックする。みんなかわいいなぁ。せっかくだから誰かを推してみようかなぁ。
同い年の渡辺莉奈さんのことは当然気になるだろう。でも、わたしは年上が好きなので(本当か?)渡辺莉奈さん以外の中で誰か一人を決めるだろう。
うーん、誰がいいかなぁ、と妄想しているときも例の冷笑する自分が登場する。
「正気?どんな感覚でその妄想してるの?」
「ウッ‼」