#10【日記】読書の時間
集中力がないので、何冊かの本を同時進行で代わりばんこに読むことが多いです。一冊はエッセイ。一冊は外国文学。一冊は日本文学、とか。こういう読み方はもしかしたら作者には失礼かもしれないですね。
昔、知り合いの女の子と新宿御苑を歩いていたとき、彼女は音楽を今でも続けていて、作詞作曲をして歌も歌うのですが、「歌詞は一気に書かないとだめ」ということを力説していました。「時間をかけ過ぎたり、書き直したりすると、音階に余計な情報が入り過ぎてしまうから、だめ」と。その意見には概ね賛成なのですが、わたしの技術的な問題や、違う時間軸で適当に浮かんだフレーズを合わせたら面白い歌詞になった、という偶然の産物的な作詞もアリだと思っているので、彼女のやり方はストイックだなぁ、と感じました。そして、可愛い顔をしているのに、女子のやり方をいつまでも分かりきっていないような印象を受けました。そういう女子は結構モテるんじゃないでしょうか。ウブに見えるから。「俺が男と女ってもんを教えてやるぜ」的な気色悪い発想をする男が寄ってきそうです。実際は、知ってるんですけどね。たぶん。男がどんなものなのか。アホな男が思うほど女性は無知じゃないです。
…なんの話?
ヴァージニア・ウルフの「ダロウェイ夫人」を読んでいるのですが、これがなかなか読み進めることができません。面白いことは間違いないのに、わたしの読書力の問題で、進まないのです。その隙間でエッセイを読んで珈琲飲んで、なんとなく満足してしまっています。村上春樹の「アフターダーク」も同時に読んでいるのですが(何度目のアフターダークか?)『ここではチキンサラダしか食べない。決まってるんだ。僕に言わせてもらえば、デニーズで食べる価値があるのはチキンサラダくらいだよ。』というセリフで笑ってしまって、こちらも読み進みません。なんだろう、10代の頃より、面白く感じちゃう。この面白いは、あまり良い方の面白いではないけど、村上春樹を読んでるなぁ、という気分にさせてくれます。今度、誰かとデニーズに行ったらこのセリフを言ってみようかしら。
今は「ダロウェイ夫人」を読みながら焼酎を飲んでいます。酔っている勢いがないとうまく読めない。最後に川で入水自殺したのは作者だっけ?それとも作中の主人公だっけ?忘れてしまったけれど、死の匂いというのはそれなりに安心感をもたらしますね。焼酎を飲んで、風の音を聴いて、死の匂いのする本を読んで、ラジオを聴いて、日記を書いて。そんな日々が少しのあいだ続くことになります。
少し長くなりましたがこの辺で。
ありがとうございました。
おまけ。
食べ姿選手権。白石麻衣さん。
ぅ… 美しいです。
優勝でございます(お寿司部門)。
バイバルディア。