SNSにおける「ジャンル移動」について
最近、「某ジャンルがきっかけで繫った、そこそこ交流もあったFFさんがジャンル(=推し作品)移動されて、一応アカウントだけは繋がっているけどどのように接したら良いのか悩む」といったようなトピックを読みました。
そして、試しに「SNS ジャンル移動 相互」などで検索してみると同じようなことで悩んでいる方が結構多いんだな、ということが分かりました。
かくいう自分も熱しやすく冷めやすいタイプなので、ひょっとしたらまだ自分のアカウントをフォローして下さっている方の中にも同じように(この人とは◯◯の話で繋がったけど最近他のものにハマってるみたいであんまり話せてないよなぁ…)といった気持ちの方はいらっしゃるかもしれません。汗
というわけで、今回はそんなSNSの「ジャンル移動における付き合い方」について考えてみたことを書き出していってみたいと思います。
今更ながら改めての自己紹介
まず、自分はnoteの自己紹介を読んでいただいて分かるように多趣味な人間です。
ゲーム好き、アニメも好き、フィギュアスケートも好き、ドラマや映画も好き。
更に言うと非常に熱しやすく冷めやすい性格(フィギュアスケートに関しても私にしては長年追いかけてはいたのですが、最推しの二人がプロ転向してやや現役選手の試合を追いかける熱は冷めてしまっております…汗 まぁこれに関しては地上波の放送が激減してしまったというのも影響あるかもしれませんが…)。
というわけで、こんな自分が所謂「ジャンル」ごとにSNSのアカウントを分けようとしても絶対きりがないし管理しきれないでしょう。
ということで私は一つのアカウントでいろんなことを雑多に呟いています。
もしかすると私のフォロワーさんの中にはこの人この間まで◯◯についてめっちゃ熱く語ってたのにもう別の作品に心変わりしてるな…飽きっぽい人なんだな…と思ってる方もおられるかもしれません。苦笑
でも、基本的に自分は多趣味なのだし好きなことを好きなだけ好きなように呟いていこう、というのが自分のSNSのスタンスです。
(ただ、以前はスケート関係でしんどいことがあったときによく愚痴を呟いていたのですが、スケート界隈内のことをよく知らない方からしたらあまり見たくはないだろうなぁと思うのでその手の内容は呟かないようにしていますね。
まぁそもそも最近はスケート界隈自体から距離を置いていて、何か界隈内で炎上してる?何かあったのかな?といったことがあっても極力近寄らないようにしていますが…。)
熱が落ち着いてしまった「ジャンル」について相互FFさんはどう思うか
もともとは熱心なファンでありSNSでもよくそのことについて発信していたけど、今はあまり呟かなくなってしまった、そんなコンテンンツは誰にでもあるでしょう。勿論私にもあります。
嫌いになった、とかファン自体をやめた、とかそういうわけではなくてただ、時を経て気持ちが少しずつ落ち着いていっただけ。
そうなると必然的にその作品に関係する呟きも減っていってしまうけど、もともとその作品がきっかけで相互FFになった方からすれば、正直寂しく思う方もいるかもしれない。
(あとは、そもそも自分の興味のないアニメ等の話をあまり見たくないとか…)
けど、だからといってフォローを外すにはそれまでそこそこ交流のあった人なのでためらいがある。
そんな感じで結局どうしたら良いんだろうかと複雑な気持ちのままなんだかんだで相互FFの関係を続けている…そういう方は多いんじゃないでしょうか。
昔のTwitterって確かサービス開始当初は本当に気軽に短文で呟くSNSとして始まって、ユーザー同士も最初は本当に人の呟きをぼんやり眺めて自分も好きに呟いてフォローリムーブも好きなように、っていう気楽なものだったように思うのですが、ユーザーが増えていくとともにどんどん妙な「暗黙のルール」的なものが増えていってそういった良い意味での「ユルさ」が失われていってしまったような…。
特にオタク界隈、二次創作界隈に関してはSNSでの人間関係にすごく悩んでいて、作品そのものへの愛が冷めたとかではなくSNSの人間関係に疲れてアカウントを消してしまったりという方も少なくありません。
そういった「作品は好きなままだけどSNSがどうもしんどい」という気持ちは私もスケート界隈で痛いほど味わったのでよく分かりますが、潔く界隈から距離を置くこともできず悩み続けている方を見ると大変だなぁ…と思わざるをえないですね…。
好きなジャンルが変わってしまったFFさんとの付き合い方
さて、ここから例の「ジャンルを離れてしまった、けどアカウント自体は今まで通り繋がっているオタ友とSNSでどう付き合っていけばいいか」について私が思うことですが…。
SNSの運用スタイルは人それぞれだと思うのですが、例えばそのFFさんがごく普通の日常の呟きも割と頻繁にするような方でしたら、そうした日常関係のことでの交流は続けていくことは「ジャンル」に関係なくできることなのではないでしょうか。
例えば私は最近(この歳になって今更ですが汗)運転免許を取得しまして、SNSにそのことを投稿したのですが、普通にフォロワーさんからお祝いの言葉をいただけましたよ。
また、フォロワーさんの地元が自分と同じだと判明したときはその話題で盛り上がったり。
飼っている猫の写真をたまに投稿される方だったら猫ちゃん可愛い〜的な話で盛り上がったり。
そういった「ジャンル」ではなく「個人の日常」あるいは「その他の趣味」の話題に関しては、これまで通り普通にやり取りを続けていけるのではないかと思います。
逆にもしもその相互さんと共通ジャンル以外の話を特にしたことがない、のであれば残念ながらその共通のジャンルで話すことがなければもうほぼご縁はなくなったと思って割り切って良いのではないでしょうか。
ジャンルでしか繋がりのない相手であれば、フォローをこちらから解除しても向こうからは特に何も思われないでしょうし、それでもフォローを外すのがなんとなく気まずいのであれば別に外さないままで良いし、いざとなればブロ解という円満なお別れの仕方もあります。
(仮にその人が元いたジャンルの愚痴とかを呟くようになり、そういうのを見たくないなーと思ったら思いきってフォロー解除して良いでしょう)
先にも述べたようにオタク界隈、特に二次創作界隈っていろんな細かいルールが定められていたり、人間関係もなかなか難しかったりすることが多く、そういった界隈内のルールや人間関係に縛られてしまって悩んでいる方が多いですが、基本的にSNSは来る者拒まず去る者追わずの姿勢でやっていくのが精神衛生上一番良いと思います。
ジャンルから離れられて話すことがなくなったらそのときはそのとき。
もしその人とジャンルを超えていろんな話をする関係なのであればその関係性を大事に。
そのどちらかで良いんじゃないかな、と私は思いますね。
(一応言っておくと別にプライベートを明かさない=相手が自分に心を開いてくれていない、というわけではないと思います。
SNSの運用スタイルは人それぞれですし、特にFF数の多い絵師さんや字書きさんなどは呟きを見ている人が多い分、下手なことを呟いて炎上でもしたら大変だということから極力プライベートな投稿を控えている方も多いでしょう。)
自分が「ジャンル移動」を寂しく思わない理由
そもそもですが、私自身雑多垢でSNSをやっているので、仮にとある趣味で繫った方が、最近他のものに興味が移りつつあるようだな〜と思うことがあっても寂しいとは別に思わないんですよね。
そもそも人間の心は移り変わりやすいものですし、多趣味な人というのは何も悪いことではありません。(むしろ、興味関心のあることが沢山ある人って素敵だなぁと思います)
そしてこう言っちゃ何ですが、万が一推し界隈で何らかのトラブルが勃発してその界隈が嫌になったとしても別の趣味が有ればそちらで気分転換ができる。
趣味が多いということはそういったメリットはあると思います。
(更に言うと私が敢えて垢分けをしないのは、趣味が多すぎてきりがないというのもありますが、とある界隈にどっぷりと浸かりすぎて界隈内のトラブルに巻き込まれたくない、という密かな思いもあります…まぁ今までにnoteで書いたフィギュアスケート界隈関係のアレコレを読んでいただけた方はなんとなく察していただけるかと思いますが…汗)
確かに、同じ趣味で繋がってその趣味を通じて盛り上がっていたオタ友がその趣味から離れていってしまうと寂しいな、という気持ちを持つのは普通のことだと思います。
でも、だからといって「あんなに◯◯について熱く語ってたのにもう別の作品に心変わりするなんてもう◯◯はどうでもいいのか」などと、その寂しさが怒りの感情に変わってしまうと非常に危ういものになるかと思います。
最悪、その「作品を」捨てた、のではなく「私を」捨てたのだ、と歪んだ認知からその相手に対して憎悪の感情に転化してしまうこともありえるかもしれません。
(↑の作品は恐らくTwitterユーザーでオタク界隈にいる人なら多くの人が目にしたことがある漫画だと思いますが笑
推し同人作家の方がジャンル移動してしまっていたことが発覚し、悩み苦しむ主人公の心理描写が本当に切実に描かれています…。)
そうなってしまう前に、「寂しいけど、誰にだってそういう気持ちの移り変わりはあるよね」「もうこの人と◯◯のことで以前のように盛り上がることはないかもしれないけど、楽しい思い出はずっと消えないよね」…と、うまいこと自分自身の気持ちに折り合いをつけていくことが大事だと思いますよ。
何より誰よりそんな貴方自身も、いつかは今ハマっているジャンルに一区切りをつけて、何か別の作品にハマるなり、もしくはライフスタイルの変化等でオタ活自体からそっと身を引くこともありうるかもしれません。
でも、そうなったときに決してそんな自分を後ろめたいなどと思わず「楽しい思い出が沢山できたよね」と思える自分であってほしいな、と(それこそいろんな「ジャンルを渡り歩いてきた」自分としては思います。)
まとめ
…とまぁ、色々と「SNSでのジャンル移動」について思うことを書かせていただきました。
アイドルの追っかけにしても、アニメや漫画のファンしても、いわゆる「オタク」という人達は一昔前から存在していましたし、それこそライブやイベントに足を運ぶ今で言う「推し活」も皆さん楽しんでおられたものですが、一昔前と今の時代とで決定的に違うのは今の時代はそうした「推し活」はSNSと切っても切り離せない、というところでしょう。
そして、推し活でいろんな方が抱えている悩み事も殆どはSNSでの人間関係が根本の原因にあるように思います。
でも、推し活とかオタ活とかいう言葉の陰に隠れてしまいがちですけど所詮は趣味=自分の好きなこと、でしかないんですよね。
アイドルを応援するのも自分がそのアイドルを好きだから。
漫画やアニメのファンをやっているのもその作品が好きだから。
SNSで誰かからどう見られてるかとか関係なしに一番大事なのは自分がその趣味を楽しめているかなんです。
勿論、共通の趣味をきっかけにお友達ができるのは素敵なことだと思います。
でも、せっかく趣味で繋がった関係なのに、同担同士のマウントがどうとか、そういう人間関係でしんどい思いをしてしまうのはよろしくないですよね。
あくまで自分自身がその趣味を楽しめているかどうか、が一番大事で、その延長でお友達ができたら楽しいだろうな、程度の気持ちで良いと思います。
ありきたりな言葉ではありますが自分を大事にできる人こそが他者をも大事にすることができると思うので。
そうした繋がりでできたお友達とはきっと素敵な関係を築いていけるだろうし、お互い趣味が変わったり生活環境の変化であったり等で距離ができていってしまったとしても、気まずい別れ方にはならないんじゃないかなぁと思いますよ。
今でも推し活、オタ活界隈で趣味を楽しむ一方でいろんな悩みを抱えがちな人はたくさんいらっしゃるでしょうけど、そもそも自分はなぜその推しor作品を応援し始めたのか?という原点に戻って、純粋に好きなものを楽しむ=趣味として楽しむ、という気持ちを取り戻せていったらいいなぁ、と思います。
以上、自身もSNSのファン界隈で色々しんどい思いをしたことがある一オタクの独り言でした。