青魔道具VSサガの歴史

-サガ殿堂入りを記念して、時期ごとの青魔道具対サガの試合ついて考えました。青魔道具VSサガはサガの発売後ずっと環境の第一線で行われていた勝負ですが、時期によりプレイも構築も大幅に異なるため、歴史をまとめることは後世に特別な意味を与えると思い記します。
- 青魔道具対サガの試合では、基本的にお互いにシールドは無視して手札を駆使して戦い、競技者同士の技術と戦略を試し合います。これにより、青魔道具とサガの魅力を最大限に引き出すことができます。
-ぶっちゃけサガのプレイについては世間一般に言われるような高度なプレイは必要なく暗記したものを出力するだけで後はポーカーだと思っているのであしからず。
- 読了後には、青魔道具とサガに関する思い出等ツイートしていただけると嬉しいです。参加者や関係者が試合の裏話や秘蔵のエピソードを語ることで、さらに多くの人々が興味を持ち、青魔道具とサガに関する話題が広まるでしょう。

闇の切り札たち発売(2023年2月18日)

「サガ」「ブラッドゥ」「ヴォゲンム」収録
圧倒的なパワーを持つサガは発売後すぐに環境の中心になった。またサガが流行るとサガに有利な青魔道具にも比較的早くから注目が集まる。

最強位決定戦(2023年3月4日)


サガ

最強位決定戦3位(アドバンス)

主に5マナでのルーターからのサガループを目指し、「ガルラガン」で試合が伸びた際には毎ターン「ブラッドゥ」要求の盤面を作ることで相手の要求値を上げる。「イワシン」が中盤以降手札から捨てられる場面でも次の「ブラッドゥ」を考えて捨てない場面もたまに存在した。
またこの頃から「新世壊」が絡まないゲームでは遅いゲームになりがちなので「レオポルディーネ公」召喚の卓が存在した。


青魔道具

「ガルラガン」2体着地が目指す場面となる。
後手の場合、5t「新世壊」起動プランは間に合わない場面が多いため、最速「ガルラガン」プランをメインに添えてプレイするのが一般論であった。
ラガン着地後は確実にターンがもらえる「ブラッドゥ」を駆使して「新世壊」起動をめざす。
このころのサガは打点確保が「DOOM」「雲人」「オブザ」と容易であり、サガが2枚そろっていなくても墓地リセットできないと中盤以降では打点を作られて殴り切られる場面も存在するため注意が必要だった。

相性
サガ4-6青魔道具
長引けば青魔道具有利だが、最速3サガループ等どうしようもない勝負もあり微有利程度に落ち着いた印象。
また青魔道具側は後手では「新世壊」プランが間に合わないなど完全先行ゲーであった。

「イワシン」、「ガルラガンザーク」殿堂(2023年3月20日)

両デッキ共に大打撃を受ける。
特に青魔道具は大幅なプレイ、構築の見直しを迫られることになる。

GP2023(2023年4月15日16日)


サガ

DMGP2023準優勝(アドバンス)

DOOM型、青黒ループ型、クローシスループ型とデッキ自体が多様化していく。
各デッキごとにパルテノンの乗り越え方は違うが、この頃からクローシスループ型でパルテノンをリソースで貫通するというプレイが一般化した。
「ガルラガン」が消えたことにより「サガ」が置きドロソとして非常に強力なカードとなった。ガルラガンと違いパルテノンではターン初めの「イザナギ」や「バビロニア」への変換が咎められないため、積極的な3ターン目のプレイが正当化された。

-DOOM型
墓地メタへの対抗策として「コダマダンス」が入り、ルーターサガを1ターンで決めて最低限の墓地でループを目指すようになる。
また当時は「バビロニア」が複数入ったレシピが一般的だった。「パルテノン」には「バビロニア」で2ターンもしくは「バビロニア」と「レオポルディーネ公」で1ターンの間に山札を20枚近く掘って「DOOM」で勝利するのを目指す。
-青黒ループ型
先2の「ウォズレックの審問」以外「パルテノン」への回答はカード除去である「勝熱と弾丸と自由の決断」のみと回答札が少なく、この頃は青魔道具対面には厳しいデッキであった。
ークローシスループ型
軽いカード除去である「超英雄タイム」が「サイクルペディア」で使いまわしも可能で「パルテノン」に関しては完璧に近い回答があったが、反面青マナの確保しずらさから『①色事故が起こりやすい点』②『「キューブリック」が使いずらくピンの「ガルラガン」を引かれた際、他の型より突破しにくい点』の2点が問題としてあった。


青魔道具

DMGP2023準優勝(オリジナル)

「ガルラガン」殿堂により「パルテノン」を新たなアプローチとして採用。ガルラガンと比べ穴は多いが、下準備が必要ない点から青魔道具本来の動きである早いターンで「新世壊」を探してカウントを進めるプレイが主流となる。
この頃はDOOM型が最大母数であったため、「バビロニア」と「新世壊」フィニッシュどちらが早いかの勝負になりがちであり、「カージグリ」「エアヴォ」が「新世壊」カウントを進めつつ「バビロニア」を戻せる勝利のカギであった。

相性
サガ(DOOM型)4.5-5.5青魔道具
サガがチャージャーを採用したことにより「ブラッドゥ」には強くなり多少相性差は変わった印象。
しかしパルテノンメタの「バビロニア」にたどり着けず負ける試合もありDOOM型は最後まで青魔道具には微不利であった。
なおこの頃も「バビロニア」と「新世壊」の速度勝負であり完全先行ゲーだった。


スタートウィンスーパーデッキ発売(2023年5月20日)

「ドアノッカノアドッカ」収録
メタクリ除去を手に入れリソース勝負ができるループ型サガが主流となる。

忍邪乱武発売(2023年6月26日)

「なぜ離れ」「邪招待」収録
サガが対青魔道具相手に強い2枚の新規を手に入れることになる。

超CS2023(2023年7月16日29日)


サガ

超CSV in 新潟優勝

「ドアノッカノアドッカ」を手に入れたループ型が一般的になる。青魔道具対面には「ウォズレックの審問」でリソースカードを落として「邪招待」「勝熱と弾丸と自由の決断」を「サイクルペディア」「ウォズレック」で使いまわし「新世壊」をどかしてリソースで勝つプレイを目指す。忍邪乱武で追加された「邪招待」は強力で今までのカード除去であった「勝熱と弾丸と自由の決断」と比べ①『イザナギテラス、ウォズレックで唱えることができる』②『下の魔道具呪文を墓地に置かずに「新世壊」を除去できる』2点で優れ大きく青魔道具対面への勝率を上げることになる。世間一般でサガ対青魔道具がプレイ出るといわれるのはこの時期のものと思われる。とにかく必要なカードが多く、最速ループを決めれない場合は「ストリーミングシェイパー」「レオポルディーネ公」「サイクルペディア」などの1枚で複数のカードを持ってこれるカードのバリューを最大限発揮して勝つことが重要だった。

青魔道具

「ガルラガン」殿堂後リスクのなかった「新世壊」プランに「邪招待」の裏目ができたため、「新世壊」と「ゼニスザーク」両方持っている場合「ゼニスザーク」プランを目指す方が裏目が少なかった。
しかしこの頃は「邪招待」は多くて2枚で一般的には1枚であり、メインプランに据えリソースを蓄えたのち、相手が持ってきた「邪招待」で「新世壊」をはじかれ、蓄えたリソースから「パルテノン」と「ゼニスザーク」を揃えて相手のカードをリソースに変えて勝利することも多くあり、持っている手札でどちらを選択するかを判断するのが重要であった。

相性
サガ4-6青魔道具
上述の通りキーとなる「邪招待」の採用枚数は一般的には1枚であり、その枚数の少なさから盾落ちや山札の下に眠っていて負け等のリスクからサガ微不利だった。
この頃から相手の行動に対して回答を持っているかのポーカーゲーが始まり、手札リソースが非常に重要になったため、先手後手の有利不利は多少改善された。

ビクトリーベスト(2023年7月22日)

「5000vt」「ボックドゥ」収録
この後サガに搭載される5000vtが収録。青魔対面ではあまり関係ないが、サガ側がクリーチャーを並べた際に5000vtを召喚して殴りにいく卓が増加。

サガ殿堂前最終構築(2023年8月11日)


サガ

赤単が環境から消えた影響で「ドアノッカ」が抜け「邪招待」が増加し3~4枚採用が一般的になる。超CSのころと基本的なプレイングは変わらないが早期に「邪招待」で「新世壊」に触れやすくなったため、リソースで勝ちやすくなっている。

青魔道具

「邪招待」が多く採用されたことで5ターン目の「新世壊」起動プランは基本的に目指さず「ゼニスザーク」を全力で目指すようになる。ウォズレック」召喚で墓地の「ブラッドゥ」を利用されたり、「邪招待」と「サガ」の同時もちで「パルテノン」も突破されながらサガループに入るなど6マナ以降でサガ側の動きが格段と強くなるため、それまでに「ゼニスザーク」+「パルテノン」の盤面を作りリソースで絶対に負けない盤面にしておきたい。

相性
サガ6-4青魔道具
ここまできてようやくサガに若干軍配が上がるようになった。しかしながらこの時代のサガは最強と認知されているデッキであり、そんなサガに構築から明確に意識される青魔道具は最後までサガの好敵手としてふさわしかったと思う。

最後に
サガ殿堂後歴史修正、思い出補正が入る前にこの文章を書きました。この記事を読んでくれた読者に心から感謝します。もし記事が役に立ったら、ぜひRTとフォローしてくださいね。この記事では、プレイや構築の変遷について触れましたが、過去を知ることは未来への学びに繋がります。ぜひ他の記事やnote更新もチェックして、常に最新の情報にアクセスしてください。引き続き読者の皆さんにとって有益な情報をお届けできるよう努めますので、応援よろしくお願いします。


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