ミッシェルとの出会い
風呂で泣いた
初めてライブ映像を見て泣いた
汗だくのチバさんと、何だか怖そうな顔をしてる身長の高いギターの人と、同じく身長の高いブンブン鳴らしてるベースの人と、個性的な髪型のドラムの人
小さい頃からチバさんの曲は沢山聞いていたつもりだった、でも小学生の時期はROSSOが多くてミッシェルで聞いていたのはミッドナイトクラクションベイベー、スモーキンビリーとかそこら辺だけ
親からの影響である
中学一年生の時SLAM DUNKの映画を見に行った
久々にTheBirthdayの曲を聴いた
かっこよすぎてすぐ曲を保存したのを覚えてる
そこから久々に90年代の曲を聴き始めた
ジュデマリ、BLANKEY JET CITY、THE BLUE HEARTS、THE YELLOW MONKEYなどなど、
そして沢山のライブ映像をみた
ふと目に付いた動画を思わず押してしまった
「世界の終わり/ thee michelle gun elephant」
泣いた
なんでかはわからないけど
チバさんだけ分かって、あとは知らない人
曲も初めて聞いたし
解散ライブだなんて知らなかった
そんな彼らの音楽で泣いた
そこからミッシェルに惹かれ、
今までを調べまくり、曲を聴き漁り
すぐDisc unionに言ってCDを何枚も買って
ミッシェルのためにレコードプレーヤーだって買った
そんな自分の生活はミッシェルに染まった
朝は学校の準備をしながらミッシェルの曲を聴き
ご飯の時はミッシェルのライブ映像を見て
勉強中もミッシェルの曲を流し
寝る時はミッシェルの曲を聴いて寝る
そんな生活をずっと続けていた
2023年の冬 学校から帰ってきた
携帯を見るとYahooの通知が目に飛び込んだ
「チバユウスケ 死去」
信じたくなかった
自分の目を疑った
夢だと何回も願った
学校の後なんかしら外に出なきゃ行けない予定があって放心状態で準備をして家を出て
バスに乗った
ブギーを聞いたのを今でも覚えている
泣きたくても泣けなかった
実感がわかなくて、信じたくなくて
ただチバさんの声を聞くことしか出来なかった
2月くらいに
Twitterかなんかで解散ライブの映画上映をしているのをみた
行きたいと猛烈に思ったけど
私みたいな14歳のガキが行っていいのかと思ってしまった
でもどうしても自分の思いに無視できず
予約をとった
自分の一番好きな服を着てサングラスをつけ、
なれないGoogleマップを見ながら初めて行く映画館に行って
自分の父親くらいの人達に囲まれながらシアタールームに入った
すっごいドキドキした
自分が浮いてることが分かるし、
何だかこんな奴が来ちゃってすいませんと恥ずかしい気持ちになった
上映が始まった瞬間
涙が止まらなかった
思わず声が出そうなくらい
このバンドの半分はもういなくて
再結成なんて一生ない
ライブのラストの世界の終わり
風呂の時とは比にならないくらいに涙が出た
何だかこのライブが終わると同時に全てが終わってしまうような気がして
終わらないでくれと思った
だが時はそれを無視して過ぎていった
映画が終わると女子トイレは長蛇の列だった
そりゃあ顔もぐちゃぐぢゃだった
アイラインをいつもより長く、濃くはね上げさせて描いて
映画館を出た
私の中では一生ミッシェルは4人だし、
今後もバリバリ音楽を奏でていくのだ
でもやっぱりもう少し前に生まれたかったなあとたまに思う
今日もまた世界の終わりを聴く