QUINTET FIGHT NIGHT4とアイアンマッチについて
話題のQUINTET FIGHT NIGHT4の話です。
1.やはりCarpe Diemチーム強し
おそらく事前の予想通り、Carpe Diemチームが優勝。
しかし、K-TOPチームも強かったと思いました。あそこで山田選手を止めていたら、流れが変わっていたかもしれません。あれほど耐えたのも意外でした。(私が韓国の柔術事情に全然通じてないので、もしかしたら想定された結果なのかもしれませんが・・・)
MVPは世羅選手か山田選手でしょう。個人的には世羅選手が良かったと思います。なぜあんなにスイスイ技が入るのでしょう?!私にはもうわかりません!
2.パラエストラチーム不発
個人的には期待&応援していたパラエストラチームですが、結果としては残念でした。
出花選手の極め力はやはりハンパなかったのかと思います。
3.10th Planet勢としてKyle Chambers
うーーーん、判定は微妙なところでした。
どっちが勝っていてもおかしくなかったでしょう。「やはり判定になった時点で結果はジャッジに委ねられる。勝ちたかったら明らかに有利な場面作るとか極めきるとかすべし」という話がありますが、まさにそういう展開でした。
一回マウント取られたのが印象的に悪かったかもしれないですねえ。うーん、やむなし!
Kyle Chambersのニーバー観たかったですねえ。
4.アイアンマッチはあれで良かったと思う
SNSで「ガチじゃない」「ガチでやってる人に失礼」「これ出すならあの選手出せ」「エキシビションじゃないか。エキシビションと言え。」とかいろいろ意見が見られました。
しかし、私はあれはあれで良かったと思います。
まず「あの選手を出せ」論。
確かに、もっと強い人がいるのはわかります。
しかし、有名選手の集客力と人気をなめることなかれ。
これに対しては三角絞め研究所さんがマネタイズという視点から素晴らしい記事を書いておりますので、ぜひお読みください。
5.強い人観たければPolarisとKASAIとF2Wを観ればいいじゃない
実力主義の大会が観たければ、PolarisとKASAIとF2Wを観ればいいじゃないですか!笑
Polarisちょうどやってましたが、Marcin HeldとPJの戦い、すごかったらしいです!PJの復活嬉しいですね!自分はまた観れてませんが!笑
QUINTETはガチガチの実力主義だけではないのです。というのは桜庭さんのルーツ・発言を見れば明らかです。プロレスの流れを汲んでいて、「いかにお客さんを楽しませるか」ということなのです。
プロレス見に行って、武藤敬司や天龍源一郎が出てきて、それに対して「実力が足りない。ガチ感が足りない」って言う人がいないでしょう。
例えるならば、そば屋に入って「小麦の味が足りない。0点。」って言っているようなものです。そばの批判しないで、うどん屋行けばいいんです!笑
ましてや、三角絞め研究所さんがおっしゃっているように、Youtubeで無料で観ておいて的はずれな批判をするのは、ノイズとしか言いようがないでしょう。
6.「エキシビションかガチか」の既存の枠組みで捉えることなかれ
また、「でもエキシビションと言ってほしかったな~」という意見もちらほら見ますが、これも私は違うなと思います。
プロレス観に行って「あいつらはガチじゃない!一本勝負などと言わず、エキシビションと言え!」っていう人がいますか?!もちろんいません!
レスラー・イベント・観客、これらの阿吽の呼吸。これがプロレスの醍醐味です。
前述の通り、QUINTETもこの流れを少なからずくんでいます。
既存のグラップリングの枠組み、つまり「エキシビションかガチか」の二択で考えるのは間違いだと思います。
前に私が記事で書いたように、概念を膨らませてより俯瞰的に考えるべきです。
「これはQUINTETにおけるアイアンマッチという新しい概念」と考えるべきだと思います。
7.「マニアがジャンルを潰す」を地で行くことなかれ
グラップリングや柔術に通じた人が少なからずいて、その人達は「あの人が観たい。こうしてほしい。」という意見があるのはわかります。
が、これはまさに「マニアがジャンルを潰す」流れだと思っています。
どうやって注目を集めるか、どうやってマネタイズするか、どうやって一般層に浸透させるかというのは、どういうジャンルであっても常に喫緊の課題です。
もっと長い目で、広い思考で、前向きな姿勢を取っていくべきではないでしょうか。