【育て方】肥料持ちとは?
今回は肥料持ちについて記載していこうかと思います。
アガベの用土を調べる上でいろんなサイトや書籍に「肥料持ち」と言う言葉が出てきます。
肥料持ちとは、その名の通り肥料の成分が、雨や水やりによって流れ出ないような用土作りを指しています。
肥料持ちの指標の一つとして「CEC(陽イオン交換容量)」という値があり、この数値が高いほど保肥性が高いことになります。
イオンのお話ですが、中学校の理科の授業で習った原子記号を思い出しましょう。(すいへーりーべーぼくのふね。)
あの原子一つ一つがプラス(陽)もしくはマイナス(陰)の電気を帯びています。
土壌は基本的にマイナスに帯電しているため、カルシウム・マグネシウム・カリウム・アンモニウムなどの陽イオンが吸着することで肥料分を保持することができます。これが保肥性の仕組みになっています。
そのため、土壌をマイナス側に傾けることが保肥性アップにつながります。
昔から畑などで馬糞などが土壌改良剤として利用されてきました。これは、馬糞を微生物が分解し、残った腐食酸という成分がマイナスに帯電しているため、保肥性が高い理由です。
多肉植物やコーデックス栽培でCEC(陽イオン交換容量)の値が高く、利用されているのがゼオライトです。
ゼオライトが持つナトリウム(陰イオン)を放出し、植物の主な栄養素(陽イオン)を吸着することから保肥力が高まります。
また、ゼオライトは非常に高い親水性を持ち、鉢内(土壌内)の水分が多すぎる時にはゼオライトが吸湿し、逆に乾燥しすぎると水分を放出します。
また、物によりますがゼオライトは比較的粒が大きく軽石のような素材のため、細粒などが出ません。(バーミキュライトも保肥性を高める園芸資材として採用されていますが、粒度が細かく水やり時に鉢底から流れ出てしまいます。)
こういった理由で、アガベやコーデックスにゼオライトが採用されることが多いです。植物を育てる上ではゼオライトを活用していきましょう!
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