【新時代のグルメ墓地!?】【シータグルメ墓地ソース解説(没デッキ)】
こんにちは。あろうです。
早速ですが皆さん、
グルメ墓地、してますか?
僕はしてません。
・そもそもグルメ墓地とは?
もう大抵のDMプレイヤーは知ってるデッキタイプだと思うので簡単な解説で済ませますが、【グルメ墓地】とは去年の12月頭頃から話題になったデッキで、「墓地メタに強い」「4ターン目に《ブラキオ龍樹》《ギガンディダノス》が出てくる理不尽ムーブが存在する」といった特徴を備えた新型墓地ソースです。
当時のサンプルリスト↓
大まかなデッキの動かし方は
2~3ターン目《巨大設計図》で手札補充
4~5ターン目《樹食の超人》+《5000GT》+フシギバースで《ブラキオ龍樹》や《ギガンディダノス》、《ドマンモ龍樹》のような大型獣の着地
というもので、確かに《樹食の超人》を出すターンに墓地が一気に増えるから墓地メタに強いし、4ターン目に《ブラキオ龍樹》《ギガンディダノス》のような「出たらほぼ勝ち」クラスの大型獣が出てくる夢のようなデッキです。
・グルメ墓地の弱点とは?
ここからが本題ですが、このデッキの何よりの弱点は「2ターン目に巨大設計図を打てないと途端に動きが弱くなる」という点です。
2ターン目に巨大設計図を打てた時の動きは強力ですが、巨大設計図を打てないとそのままズルズルと動けるターンが遅れてしまいます。
「じゃあ初動の9枚目以降や初動を補助するためのカードを入れよう!」といっても、それが難しいのが現状です。
具体的に他のデッキの例を挙げると、2ターン目に動けなくても3ターン目に《天災デドダム》を出せばリカバリーできたり(《ジョー星ゼロルピア》、《アナカラーダークネス》《デイヤーループ》など)、《旅路バーンメア》や《ジョラゴン》などのジョーカーズ系統のデッキは《ジョジョジョ・ジョーカーズ》を、《緑単ベイBループ》は《トレジャー・マップ》を1ターン目に打って2ターン目の動きをより確実なものにする、といったことが可能なのですが、《巨大設計図》を引けなかったときのリカバリーができる、あるいは2ターン目に打つのを補助してくれるカードはなかなか存在しません。
《種族選別》は3コス3ドローで少し物足りない、《ツインパクトマップ》はヒット率が不安、《ほめほめ老句》《アフロ行きま~す》は結局手札の枚数が増えてない…
といった感じで、いずれも初動の9枚目以降、あるいは初動の補助としてカウントするには難しいカードたちです。
そのためいつしか、「2ターン目に《巨大設計図》を打てたら強いけど、安定性に欠ける残念なデッキ」という印象がつけられてしまいました。
・スーパーウルトラミラクルツインパクトマップ?
ですが僕は「2ターン目に呪文を打つデッキ」の初動の補助として、《ツインパクト・マップ》を超える最強のカードに心当たりがありました。
《ア・ストラ・センサー》です。
かつての最強最安定デッキ【カリヤドネループ】で2ターン目に《ブラッディ・タイフーン》や《エマージェンシー・タイフーン》を打つための補助として活躍していたこのカードなら、《ツインパクト・マップ》を超える働きをして、このデッキの安定性を飛躍的に上昇させてくれるのでは?と思いました。
しかしここで一つの壁に当たります。
・水の7コスト以上の強力なクリーチャーがいない
いや、これなんですよ。
《巨大設計図》を使うデッキの性質上、基本的に採用するのは7コスト以上のカードが望ましいんですけど、水の7コスト以上のクリーチャーでこのデッキに嚙み合う能力を持つ、あるいは最低限受け札として機能してくれるカードがマジで思いつかなくて。
《サイクリカ》、《ザーディクリカ》、《メヂカラコバルトカイザー》、《ホーリーエンド/ナウオアネバー》、《カリヤドネ》、《ジウォッチ》、《サイゾウミスト》・・・。
無さすぎすぎて最初《アトランティス》でも入れようかと思いましたもん。
おまけに「《ア・ストラ・センサー》を1ターン目に打つ」ことを目標にしているので必然的に水を含んでいても多色カードは採用できないので、そもそものストライクゾーンがかなり狭く、僕レベルの引き出ししか持ってないプレイヤーには無理でした。
・運命の出会い
諦めて数日後、YouTubeでデュエマの動画を漁っているとこんな動画を見つけました。↓
(9年前って嘘だろ…?)
この動画を見て気づきました。
そうか、お前らがいたか。
・初期デッキリスト案
試しに組んでみたのがこんな感じです。
ここに黒を入れて4色にするとさすがに色事故が起きると思ったので《ギガンディダノス》や《オブザ》、《ウラギリダムス》、《ドマンモ龍樹》といった黒のフィニシャーたちは不採用にし、その代わりとなるフィニッシャーとして目を付けたのが《我我我ガイアール・ブランド》&《ゴゴゴブランド》のパッケージです。
元々この2枚をフィニッシャーにした【赤緑グルメ墓地ソース】というデッキタイプの存在は知っていたので、このアイディアはそこから持ってきました。
赤緑グルメ墓地ソースのサンプルリスト↓
呪文主体の相手には一気に手札を増やして《コスモビュー》+《マクスウェルZ》で、クリーチャー主体のデッキには《5000GT》や《ブラキオ龍樹》を出して安全に詰めたり、すぐにフィニッシュしたい時は《我我我ブランド》で過剰打点を作って殴りきます。
フィニッシャーの強さも見劣りしないし、初動は以前に比べて圧倒的に安定している。
ーーー勝った。俺こそが最強のデッキビルダーだ。
早速DMvaultの野良部屋で対戦してみる。
「「よろしくお願いします!」」
~~~数年後~~~
…うん、
このデッキ弱いわ。
・見つかった問題点
とりあえず対戦してみてわかった問題点がいくつかありました。
・問題点その①
《ア・ストラ・センサー》、《ルナ・コスモビュー》、《マクスウェルZ》が弱い!
いや、すいません。さすがに「弱い」は盛りました。
ただ、どれも4投すべきカードではなかったという感じです。
まず《ア・ストラ・センサー》についてなんですが、よくよく考えたらわかることなんですけど、このカードって7コスト以上じゃないから《巨大設計図》で捲れた時は単に邪魔なカードでしかないんですよね。
確かに2ターン目に《巨大設計図》を打つ確率は確実に上がっているし、最悪3ターン目に打ったとしても「《巨大設計図》∔《ア・ストラ・センサー》で二枚目の巨大設計図を持ってくる」という動きが取れたので悪くはなかったんですけど、4投するカードではなかったと気づきました。(逆になぜ最初の自分は気づかなかったんだ…)
次に《コスモビュー》∔《マクスウェルZ》についてなんですけど、まず《コスモビュー》ってパワー5000だからGTで死んじゃうんですよね。
だからマクスウェルZに進化させないと複数枚抱えていても無駄なのに、別に《マクスウェルZ》って呪文使わない相手に対しては単なる2打点でしかないから「それ余ったマナで5000GT複数体立てたほうが良くない?」って状況が多くてこれ4枚入れるくらいなら5000GT増やしたいな、って思っちゃったんですよ。(悲しい)
なのでこれらのカードは弱くはないから入れたいけど4投するのはアカンということに気づきました。
・問題点その②
我我我がそんなに強くない
マナ色の枚数の都合で《5000GT》と一緒に出せないとか二マナかかることとか、《クロスファイア》の二枚目が無くて打点が足りないこととかの問題で構築を見直すかそもそも我我我を使わない選択をすることが必要だと考えました。
というかこれも回した後で気づいたんですけど《5000GT》で召喚制限したり《ブラキオ龍樹》で相手のcipなくしたり、《マクスウェルZ》で呪文縛ってれば別にそのターン中に盾割り切れなくても勝てますよね。どうせ相手何もできないし。
・問題点その③
緑が足りない
基本的にこのデッキの緑ってドローソースなりフィニッシャーなりで埋めたくないんですけど2ターン目に《巨大設計図》を打たないといけないから1枚は2ターン目に埋めないといけないんですよね。
ドローソースを埋めたせいで3ターン目にきれいに繋がらなったり、4ターン目にフィニッシャーを出せなかったり…
もう少し緑単色が欲しいと感じました。
・修正後のデッキリスト
とりあえず上記の3点を改善したものが上のリストです。
色々試した結果、《ア・ストラ・センサー》の枚数は2枚が限界だという結論が出ました。
それ以上入れると半端なく事故ります。マジで。
《巨大設計図》打って2ドローが普通、3ドローできたらラッキー、4ドローできたら感動のあまり泣き出すレベルになります。
で、その代わりに入れたのが《卍獄ブレイン》です。
青単色で下が気持ち程度の初動の補助になりつつ、上が8コストなので設計図で漏れることなく回収できます。
フィニッシャーについては、《コスモビュー》と《マクスウェルZ》は現在の環境デッキに対しての呪文メタの刺さり具合とか考えた結果、それぞれ3投と2投に。《5000GT》と《クロスファイア》を厚く取って数の暴力でフィニッシュ力を補えるようにしました。
ひとまずこれで問題点は解決した。
ーーー刻は満ちた。ーーー
今度こそ俺が最強のデッキビルダ-であることを証明するとき!
うおおおおおおおぉぉぉぉぉぉ!
「「よろしくお願いします!」」
~~~数百年後~~~
…微妙
果てしなく微妙.…
爆勝ちしないけど別にそんなに負けるかと言われたらそうでも無い…
…よしっ!
赤単使うか!
〈おわり〉
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