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【デュエプレ】緑単ブリザード解説【レート1700到達】


※この記事は全文無料で読めます。

はじめに


初めましての方は初めまして。あろうです。

今回は、27弾環境で猛威を奮っている【緑単ブリザード】についての解説記事を書きました。

 同時多発的に色々な場所で使われているので、これが正解というわけではなく、あくまでこういう考えもあるんだなーという程度に認識してもらえれば幸いです。

参考までに、今期の自分の最高レートは1701でした。

※11/16追記 最高1722まで行きました。

デッキリスト

※超次元はブラフなので無くても良いです

上のメインデッキ40枚が自分が主にランクマッチで使用した構築であり、その中でも特に以下の35枚が確定枠だと考えています。

個々のカードについては追って解説します。

デッキ解説


このデッキの主な勝ち方は、《ダイヤモンドブリザード》(以下ブリザード)により確保した大量のスノーフェアリー達(以下妖精)を打点として並べ、そのまま相手を圧殺することです。

《ブリザード》が動きの軸を成す以上、《ブリザード》の出力の高さがそのままデッキの出力の高さに繋がります。

そのため《ブリザード》で回収出来る妖精の枚数をなるべく多く採り、《ブリザード》の出力を限界まで高めたものが上記の確定枠の35枚です。

このデッキを自分好みに調整する際も、基本的に妖精の枚数は減らさない事をオススメします。

採用カード解説

《ブリザード》

デッキの核。最優先でプレイするカードなのは間違いありませんが、プレイするタイミングではっきりとプレイヤーの力量差が出ます。

ランクマッチやYouTube等を見てると、やたらとこのカードを3ターン目に出す事に固執してる方を多く見かけますが、それはこのカードの本質ではありません。

せっかくマナゾーンの妖精を全て回収出来るにも関わらず、妖精の数が少ない時に出してしまっては勿体ないので、限界までマナを伸ばした後でプレイすることで一気に大量の妖精を回収するのが理想です。

当然例外もありますが、基本的に《ブリザード》をプレイするのは、手札にあるマナブーストを出来るカードを使い切った後と認識していただければ概ね大丈夫です。

《フェアリー・ライフ》(以下ライフ)

先攻の場合は3ターンスタートでも許容される場面が多いですが、後手の場合は2ターン目のブーストから入りたい試合が多いため、《ジャスミン》に次ぐ第二の2コスト初動として採用しています。

とはいっても《ブリザード》で回収する事が出来ないカードであるためそこまで優先順位は高くなく、他のカードに枠を譲った結果1枚のみの採用となりました。

《S級原始 サンマッド》(以下サンマッド)

【ブリザード】というデッキタイプが現在Tier1たる理由です。

少し話は逸れますが、《サンマッド》登場以前の【ブリザード】というデッキタイプが抱えていた問題点をご存知でしょうか?

・自分から押し付けられる強い動きが少ない。

・《キクチ》や《勝リュウ》といった、《ブリザード》の効果を咎めるメタクリが重い。

・デッキ全体が《ブリザード》という1枚のカードに依存しているため、《ブリザード》を早期に引けないと途端に動きが鈍る。

《サンマッド》はこれらの問題点を全て解決してくれています。

・最速3ターン目に1体除去+Tブレイクという強力な動きによる、押し付け性能の向上。

・登場時の除去効果により、侵略と合わせて実質0コストで手軽にメタクリを除去することが可能に。

・自分の3コストクリーチャーが実質全員Tブレイカーに変化する事による、打点形成能力の向上。
それに伴い、《ブリザード》が引けなくても小型獣だけでも殴り勝つ事が容易に出来るようになった。

このように【ブリザード】というデッキタイプの弱点を補完してくれるのみならず、《ブリザード》自身が《サンマッド》の侵略元となる3コストの実質SAな事に加え、登場時効果のマナブーストで《サンマッド》を探しに行けるためこのデッキと非常に相性が良いです。

非妖精なのはデメリットですが、このカードが公開領域に見える枚数でデッキの出力が変わるため間違いなく4枚採用すべきカードだと考えています。

《ダイヤモンド・カスケード》(以下カスケード)

2枚のリストをよく見ますが、3枚以上入れることを強く推奨します。

というのも、《サンマッド》が登場してからのこのカードは単なる墓地回収・マナ回収カードとしての役割のみならず、「5マナSAのWブレイカー」として使う頻度が格段に増えた為です。

《サンマッド》(3点)+《カスケード》(2点)+横の1体でダイレクトアタック、というリーサルが簡単に組めるようになり、特に【ブリザード(ミラー)】や【バイク】、【モルトNEXT】のような盾を割り切る速度を競い合う対面にはこのリーサルパターンが頻出します。

他にも【MRC】や【黒単】等の除去とハンデスを行うデッキには枚数がそのまま勝率に直結する、盤面処理されてロングゲームにもつれ込んだ試合では《ブリザード》を超えるレベルのアドバンテージの稼ぎ方をしてくれる等の役割もあり、2枚どころか可能ならば4枚採用したいとすら考えています。

《古龍遺跡エウル=ブッカ》(以下ブッカ)

受け札。他にこの枠に採用され得るカードとしては《DNAスパーク》(以下DNA)が挙げられますが、

・《ブッカ》は自然文明なので、マナに埋めたら他の埋めたくない緑のカードを埋めずに済んだり、埋めても《ジャーベル》のマナ武装を阻害しない点
・トリガーとしての役割だけでなく、手札から5マナ払って相手のクリーチャーを除去することが出来る点。

等の理由から《ブッカ》を採用しています。

当然《DNA》にも、盾から踏ませたときは確実に相手の打点を全て止めることが出来る、手打ちで相手のブロッカーを全てタップさせることが出来る等の強みはあるので、環境に合わせてお好みで変えてください。

超次元ゾーンについて

別に無くても良いですが、ブラフとして置くだけ得なので一応用意してます。

自分は【ブリザード(ミラー)】が《特攻人形》を警戒して《ジャスミン》を埋めてくれたり、刺さりが悪いため【白単連鎖】が《ミラクルミラダンテ》を埋めてくれる事が期待出来る【黒単ヘルボロフ】の超次元を用意しました。 

不採用カード解説

《超新星ヴァルカン・アンチャンス》(以下アンチャンス)

フィニッシャー。採用すると【5c】や【モルトNEXT】等のクリーチャー主体の中速以下のデッキに対して強く出れるようになります。

しかし、現在AD環境トップとされる【ブリザード(ミラー)】と【白単連鎖】、【サムライ】、【バイク】達には殆ど刺さらず、その他の大抵のデッキに対しても《サンマッド》によるビートプランだけで勝てる試合が多いため今回は不採用としました。

環境に【天門】や【《調和と繁栄の罠》入りビッグマナ】のような、このカードが無いと突破が難しいデッキが増えたら採用したいです。

《恋愛妖精アジサイ》(以下アジサイ)

《ブリザード》を引いてない時に3ターン目にプレイ出来れば強力ですが、逆にそれ以外の場面ではグッとバリューが落ちてしまいます。
極端な言い方をすると、「80~100点か10~30点しか出す事が出来ないカード」だと思ってます。

一度《ブリザード》をプレイすると大抵手札が5枚以上になるためこのカードの効果を使えず、コストも4と重いため他のカードとのくっつきも悪いので、2→4のマナカーブで動いた3ターン目以外では途端に強く使える場面が減ってしまいます。

これらの理由から個人的にはこのカードにそこまで魅力を感じず、実際に使用感もあまり良くなかったため不採用としました。 

《雪精 エリカッチュ》

除去効果と条件付きのトリガーを持った妖精。
妖精なのは偉いですが、除去は《サンマッド》と《ブッカ》で十分な上、トリガーとしても発動条件の厳しさと除去範囲の狭さから信用出来なかったため不採用。

《DNA・スパーク》
(以下DNA)

《ブッカ》の項で述べた通りです。
環境に応じて《ブッカ》と入れ替えてください。

基本プレイ解説

序盤はサーチを挟みながらマナを伸ばし、適切なタイミングで《ブリザード》を出して一気にマナの妖精を回収します。

その後は回収した妖精達を並べ、最終的には《サンマッド》や《カスケード》を絡めながら超過打点で押し切りましょう。

また、《アンチャンス》の着地がそのまま勝利に直結する相手も少なくないので、相手次第では過剰打点を並べる事よりもサーチを駆使して《アンチャンス》を出す事に全力を注ぐ場合もあります。

対面プレイ解説

vsミラー

相手より先に6打点を作って殴る事を目指します。

相手のマナ置きや前のターンのプレイから手札や次のターンに出来ることを推測した結果、《ブッカ》1枚をケアするために溜めることを検討することはありますが、基本的にターンを渡したら自分が返しに殴られて負けるものだと思って6打点作れたらさっさと殴るのが良い場合が殆どです。

トリガーを踏んで止まってしまった場合、相手に大量の手札を与えることになってしまいますが、相手のバトルゾーンの妖精はこちらの《サンマッド》で除去出来るため、ターンを渡しても盤面を0にしておけば相手は返しにこちらの《ブッカ》1枚すらケア出来ない打点しか作れない場合が多く、先に攻めた方が自分の盾の《ブッカ》を有効に使いやすいです。

逆に、先に相手に殴られて盾から《ブッカ》を踏んでターンが帰ってきた場合は相手の手札やマナゾーンから次の相手のターンの動きを予測し、このターンは相手の盤面を除去するだけにして次のターンに《ブッカ》をケア出来るだけの過剰打点で攻め込むのか、このターン中にリーサルを狙うのかの判断を慎重に行いましょう。

vs白単連鎖

相性:有利

先攻ゲーな側面が強い五分対面と言われていますが、【ブリザード】側の方が動きの安定感が高いのと、《サンマッド》の枚数とプレイ次第で十分後手でも捲れるため、十分【ブリザード】側に有利が付いていると認識しています。

この対面は《サンマッド》の使い所が非常に重要であり、基本的に相手のブロッカーを除去するためだけにプレイし、ブロッカーでもない適当なクリーチャーを除去するために使わないことを意識します。

例)相手が3ターン目に出した軽減獣が《コッコルア》の場合は返しのターンに《サンマッド》で除去しながら3点殴って良いですが、軽減獣が《ララァ》の場合は除去せずそのままターンを渡すことが多いです。

これは、相手の《ララァ》をマナに飛ばしたとしても【白単連鎖】側が3→5のマナカーブを描けるため、返しのターンに《レッドローズ》+「ブロッカー」の展開や《オリオティス》+《コッコルア》のようなブロッカー2面展開を許してしまい、その結果《サンマッド》を前のターンで無駄遣いしたせいで枚数が足りず相手のブロッカーを越えられない、なんてことが起こりかねないためです。

vs5c

相性:微有利

現在主流の【5c】は大きく分けて

・《ミラミス》や《ホーガン》等のガチャカードから《ヴィルヘルム》や《ニコルボーラス》等の大型獣を踏み倒す【5cミラミス】
・《キリュー》や《ジャック》等を採用している、《ニューゲイズ》を主軸とした【5cニューゲイズ】

の2つがありますが、それぞれに対して別のプレイを取る必要があるため分けて解説します。

【5cミラミス】の場合

無理に《スパーク(アルスパ、DNA等)》をケアしようとして中途半端に刻んだ結果、《ミラミス》や《ホーガン》がトリガーして《ヴィルヘルム》や《ニコル》なんかが出てきてしまうとそれだけで詰みかねないので、刻むことはせずに過剰打点によるワンショットを狙います。

殴り方は《スパーク》+《ミラミス》or《ホーガン》という最悪の踏み方を避けるために1点ずつ刻みます。(《アンチャンス》がいる状態では、《オラクルジュエル》の破壊効果を《アンチャンス》に当てられるのを防ぐために必ず《アンチャンス》3点から殴ります。)

・【5cニューゲイズ】の場合

《ミラミス》や《ホーガン》のような刻んでる最中に踏んで裏目になるトリガーが少ないので、うって変わって《スパーク》を踏んでも大丈夫なうちに踏んでおくためにひたすら刻みます。

仮に刻んでる最中に《スパーク》を踏み、面が全部寝た状態で返しに《ニューゲイズ》+《ガイハート》+《ガイオウバーン》で5体処理されても《カスケード》もしくは《ブリザード》1枚でいくらでもリカバリー出来るので、カウンターを恐れずガンガン攻めていきましょう。

vsバイク

相性:五分

赤単、赤白、赤黒等様々な型がありますが、いずれの型も概ね五分程度だと考えています。

基本的にどの型も盾を割り切る速度を競い合うゲームになるため、手札に《オチャッピィ》を構えてカウンターを狙いつつ、ガンガン盾を削っていきましょう。

赤黒の場合は相手が《キクチ》や《カレイコ》のようなブーストを咎めるメタカードを出してくるため、《ホルデガンス》よりも《オチャッピィ》や《ジャーベル》を優先する等ハンドキープに注意が必要です。

レッドゾーンの破壊効果で複数体除去されるのを防ぐため、クリーチャーのパワーラインをずらす等の調節もしっかり行うように。

(例)《ブリザード》と《ジャーベル》が盤面にいる状態で《サンマッド》を出そうとした場合、《ブリザード》の上に《サンマッド》を乗せると《サンマッド》と《ジャーベル》のパワーが両方3000なので相手の《レッドゾーン》1枚で両方除去されてしまいます。これを避けるために、基本的には《ジャーベル》の上に《サンマッド》を乗せましょう。

vsサムライ

相性:微不利

相手のワンショットを防ぐためには盾から《ブッカ》を踏ませるしか無い上、先に攻めようとしても合計で6〜8枚程度の《スパーク》系統のトリガーが積まれているのでこちらの攻めが通りづらく、少し厳しい対面です。

勝つためには先攻を取る事が重要で、《紫電武者》を出される前に相手の《ヒメギャルピア》や《ムシャルピア》等の軽減獣を除去しながら《サンマッド》で3点行き、踏んでも大丈夫なタイミングで《スパーク》を踏んでおきます。

こうする事で、相手に対して「次のターンに《紫電武者》を出してワンショットを通す」もしくは「残り2枚の盾から《スパーク》を踏む」という高い要求を突き付けて分の良い勝負に持ち込み、そのまま押し切る事が出来ます。

おわりに

いかがだったでしょうか?

非常に高いデッキパワーを有しているので初心者がいきなり使ってもある程度の勝率は見込めますが、それでいて要所要所で繊細なプレイングを要求されるため回せば回す程上手くなるスルメデッキです。かなり味します。

必要なカードも構築済みデッキの「自然単スノーフェアリー」を買えば殆ど揃うので、興味を持ったら是非使ってみてください。

何か質問、追記して欲しい項目等があれば答えさせていただくので、僕のTwitterのDMもしくはリプ欄にお願いします。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

僕のTwitter


11/16 更新

まずは皆さん、ボルシャックドギラゴンCUPお疲れ様でした。

おかげさまで自分は最終17位、最高レート1722とそこそこの結果を残す事が出来ました。

記事公開から約1週間経ちましたが、公開後も【ブリザード】を使用していく中で様々なカードの試験的採用や環境に合わせた枚数配分の調整を行い、リストの一部を変更しました。

デッキリスト

自分がランクマッチ終盤で使用していた構築です。新しく採用したカードに絞って解説します。

《ホワイト・ウィッシュ》(DNAスパーク)

【サムライ】の減少と【ブリザード(ミラー)】の増加に伴い、《エウルブッカ》と入れ替える形で採用しました。

【白単連鎖】相手には6マナ払って相手のブロッカーを全て寝かす展開も往々にして存在するため、手札に来た1枚目は安易にマナに置かずキープしておく判断も大事です。

《アンチャンス》

《調和》+《サイクリカ》のパッケージを採用した【ビッグマナ】系統の耐久デッキが新たに環境に現れたため採用しました。

ただ、これらのデッキは強度の観点から問題を抱えているため母数が少なく、ランクマッチ終盤で当たる上位プレイヤーもほぼ【ブリザード】だったのでここの枠は《ライフ》や《マスタースパーク》等の5枚目以降の受けトリガーの方が良かったかもしれません。

質問箱

マシュマロ置いとくので何か要望・質問があればここにお願いします。


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