#2 育成年代に必要な事を考える
『子供達の命』が昨今よく言われてますが、僕は違う命についてを考えます。それは『子供達の選手生(命)』についてです
選手生命と言えば、プロ選手ならプロとしてプレーできる選手寿命を指しますが、今回はジュニア期に過度なトレーニングや
試合を行う事による怪我であったり、楽しむ年代であるにも関わらず公式戦重視による出場機会不足により、そのスポーツでの可能性を伸ばす本来の育成ができずに競技人生を終わらせたりする
そんな子供達を出さない為にどうしたら良いのかを、ここ最近考えてきました。だからと言って今までの全てを否定するわけではありません
もともと僕自身もガッツリアスリートだったので、高いレベルの試合等に出さしてやりたいとかそんな考えを常に持っていました
しかし、全国大会に繋がる試合や、それに繋がる様々な試合は、全体で考えたら一部の子供の成長には繋がるが、多くの子供の可能性を潰す事にも繋がってる
そう思うようになりました。
特にジュニア期は、トレセン、チーム練習、スクールと、ジュニア期の子供がどの年代よりも忙しく動いてる子が多い、そして基礎レベルが高い子供は増えてるが、同時に僕が子供の時には無かった怪我をする選手が増えている
オーバートレーニングと言うやつです
僕自身、小学生時代は野球、水泳、少林寺拳法と3つのスポーツをやってきました。それは身体を動かすのがメインで試合はそれぞれの競技で年に数回でした
そして、その3つのスポーツをやってるにも関わらず、それ以外の時間は全力で外遊びをしてました。おそらく運動量では今の子以上だったと思います
しかし、今の子と大きく違うのは、スポーツや遊びのやり過ぎで怪我をする子がいなかったという点です
その違いは何なのか、じっくり考えて出た答えがスポーツに対する熱量と、過度なプレッシャーが大きく関わっていると感じました
夏休み、僕は毎日自転車で何キロも走り回ったりしてました。そこにはプレッシャーや、使命感など無く、ただただ楽しいって事だけで動いてました
この『楽しむ』というノープレッシャーがやはりジュニア年代では必要であると、ここ最近の活動休止がきっかけで出た答えです
上手くなる事、勝つ事を全て否定するわけではない。ただ、ジュニア年代には最重要項目ではないと思うようになりました
間もなく、練習も再開になりますが、この『楽しむ』をしっかりと考えて子供達に伝えていけたらと思います
子供達は無限の可能性と、大人に生きるエネルギーを与えてくれる、その子供にやってあげることは、可能性と世界観を広げてやることが大人の努めです