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風邪の感染実験

以前の記事で紹介した「細菌理論の終焉 (日本語字幕付き)」という動画の「風邪の感染実験」が面白いので書き起こしました。


00:01:21~00:08:14
「ミルトン・J・ローズノウ博士 と 米国公衆衛生局が失敗したスペイン風邪の伝染実験」

ボランティアはすべて病気に罹りやすい年齢、ほとんどは18歳から25歳で30歳前後の者は数人だけであった。そしてみな健康体であった。
合計100人いたこれらのボランティアの誰もインフルエンザに罹っていなかった。

最初は実験を注意深く進めた。
インフルエンザ細菌の純粋な培養液を投与したのである。この細菌はスペイン風邪の症状を持つ人の鼻クソと肺液から採取した。
それを控えめな少しの量を何人かの健康なボランティアの鼻腔に噴霧した

ボランティアの誰もスペイン風邪に罹らなかった。
それで実験者は大胆になった。
100人のボランティアから19人を選んで、

それぞれに大量に与えた。
これらは、その直前に解剖した肺から採取した物、つまり、肺炎で死んだ人の死体から取った肺液である。
13の死体から採取した微生物は噴霧器を使って健康なボランティアの鼻と目と喉の奥に噴霧された。
健康なボランティアが息を吸い込んだときにである。
彼らの推測によれば何十億ものバクテリアを使ったのだが、

次に、病人の口と鼻と喉、そして気管支から鼻水と粘液性分泌物を採取し、この混合物を健康なボランティアに投与した。
鼻水は病人の鼻腔から皿に吹付け、気管支粘液は痰を吐き出して採取し、鼻腔の表層粘液を拭き取り採取し、喉の表層粘膜も拭き取り採取した。
それらをすべて混ぜ合わせ、健康なボランティアが息を吸い込んでいるときに鼻腔と喉に吹き付けた。目にも噴霧した。

同じ混合物を濾過し、ほかのボランティアに注射したが、

今度は、もっと大量の混合物を鼻腔と喉と目に噴霧した。
そして残りの病気の粘液を健康なボランティアに飲ませた。

次に病人から健康な人に直接移植した。
端に綿の付いた棒を使って病気の粘液を直接鼻から鼻、喉から喉に移植した。
19人の健康なボランティアにこれを実施した。
喉の採取物には特別なチューブを使い、扁桃腺からだけではなく、喉の奥の方からも採取されるようにした。
病人から粘液を直接移植された健康なボランティアの誰も

この実験は19人のボランティア全員に最低2回、一部には3回実施された。

それで次に、血液を注射してみた。
病人の血液は10人の新たなボランティアに注射された。

それで今度は、病人の上気道から大量の粘液を採取し濾過して、
それを新たなボランティアに注射した。

混乱してイライラした彼らは、
健康なボランティアを病人の枕元に連れて行った。
ボランティアは患者のベッドの脇に座り、握手をして、
できるだけ近づいて5分間会話した。
5分か経過した後、病人は力いっぱい息を吐き出し、
その間ボランティアは鼻を突き合わせ、
病人の吐く息の5センチ先まで近づき、
病人が息を吐く間、息を吸うように指示された。
これを5回連続で行い、
その後 病人は健康なボランティアの顔に直接5回咳を浴びせた。
そしてそれが終わったら、健康なボランティアを次の病人に連れて行き、
先程の手順をすべて繰り返した。
10人のボランティアが、これを10人の病人と連続で行った。
そして彼らを7日間注意深く観察したが、
お察しの通り、

1人もである。
別の実験を50人で行ったが、それも失敗。
6人に対して行った別の実験も失敗。
しかも、失敗したのはローズノウ博士が最初ではない。
彼の論文の最後にマッコイ博士とリッチー博士が同様の実験をサンフランシスコ沖ゴート島検疫所で行なったと書かれている。
スペイン風邪の流行にまったく接触のなかったボランティアを使ったのだが、その結果も陰性であった。
病気を再現することはできなかったのだ。


ここまでです。
なんかヤケクソになってて面白い(笑)

この動画では、「スペイン風邪」「麻疹」「水痘」「ポリオ」感染実験と、結合双生児の感染について紹介しています。
いずれも健康な人は感染しませんでした。

00:08:14
Goat Island / アメリカ公衆衛生局の失敗したスペイン風邪の伝染実験

00:10:32
ジョンズ・ホプキンス/セラード博士、麻疹の伝染実験に失敗
Dr. Alfred F Hess 水痘伝染実験に失敗。

00:12:25
NY州保健局/米国公衆衛生局、ポリオ伝染実験に失敗

00:23:05
マシャとダシャ、結合双生児はお互いにインフルエンザ、風邪、はしかをうつされなかった。


こんな感染実験の結果あるのに「感染症」って何ですかね?(笑)
この動画でも感染実験を紹介しています。

この動画の後半部分、「伝染実験 20:00~25:16」
の要約を以下に書き起こします。

1919年3月、ローゼナウとキーガンは9つの伝染実験を行った。
9回の実験すべてにおいて、
発病した人は49人中0人であった。

1919年11月、Rosenauらは8つの伝染実験を行った。
8回の実験すべてにおいて、
発病した人は62人中0人であった。

1919年12月、マッコイらは8つの伝染実験を行った。
8回の実験すべてにおいて、
発病した人は50人中0人であった。

1919年、Wahlらは3つの伝染実験を行った。
8回の実験すべてにおいて、
発病した人は6人中0人であった。

1920年、Schmidtらは2つの対照実験を行った。
第1グループ:病人の粘膜分泌物にさらされて、発病した人は196人中21人(10.7%)
第2グループ:病人の粘膜分泌物にさらされて、発病した人は84人中5人(5.9%)
対照グループ:無菌の生理食塩水を接種されて、発病した人は43人中8人(18.6%)
無菌の生理食塩水を接種された後に病気になった割合が高いことが分かった。

1921年、ウィリアムらは伝染実験を行った。
発病した人は45人中0人であった。

1924年、Robertson & Grovesらは伝染実験を行った。
発病した人は100人中0人であった。

1930年、Dochezらは伝染実験を行った。
著者らは驚くべきことを述べている。
・被験者に滅菌ブロスを注射した後、
・助手が被験者に「風邪を注射した」と言った、
・被験者は、その日の夕方から風邪症状を訴えた、
・翌朝、被験者に助手の誤解だったと告げた、
・被験者の症状は1時間以内に治まった、
この実験の重要なことは、客観的な病理学的変化が全くなかったということである。

1937年、Burnet & Lushらは伝染実験を行った。
発病した人は200人中0人であった。

1940年、Burnet & Foleyらは伝染実験を行った。
著者らは実験は失敗と結論づけた。


ここまでです。
1919年~1937年まで18年間、風邪の患者を人工的に作り出そうと、感染させようと頑張りましたがダメでした(笑)


これまで紹介した感染実験は約100年前でしたが、現代( 2022年 )の感染実験の論文を紹介します。

概要
18-29歳のボランティア36名に10 TCID50の野生型ウイルス(SARS-CoV-2/human/GBR/484861/2020)を経鼻に接種した。
2名の参加者は除外された。
18名(〜53%)が感染した。
Translated with DeepL

SARS-CoV-2ヒトチャレンジにおける安全性、忍容性、ウイルス動態-抜粋-

36人のボランティアに野生型ウイルスを経鼻に接種しました。
2名が除外されたので、34人中18人(52.9%)が感染しました。

野生型ウイルス(SARS-CoV-2/human/GBR/484861/2020)とは何なのか?とググってみるとこんなの見つかりました。

定義 重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2分離株
/isolate="SARS-CoV-2/human/GBR/484861/2020"
/isolation_source="咽頭ぬぐい液"
/host="ホモ・サピエンス"
/db_xref="taxon:2697049"
/country="イギリス"
/collection_date="2020-07-15"
Translated with DeepL

うーん…2020年7/15にイギリスで人から分離されたコロナウイルス株らしいです。どうやって人からウイルスを” 分離 ”したのか?と言うと…まあ間違いなく 感染研の資料 や CDC論文に記載されてるように、

・培養細胞を飢餓状態にする、
・ゲンタマイシンとアムホテリシンという腎毒性の薬剤を添加する、
・培養細胞が壊死したのでウイルス分離成功!

だろな、と推察します。
野生型ウイルスとは” 腎毒性の薬剤を添加した物質 ”でしょう。

現代(2022年)の感染実験は、
・健康な人34人の経鼻に、
・”腎毒性の薬剤を添加した物質”を接種する、
という実験です。その結果18人が感染した(検査で)と言うてますが…、

SARS-CoV-2ヒトチャレンジにおける安全性、忍容性、ウイルス動態 テーブル1

34人中7人が37.8℃の高熱を発症しました。
ええと、2名除外されたので7人/34人=20.5%が発症した、ですね。

感染率20.5%!すっごい進歩してるじゃないですか!
前述した、1920年のSchmidtらの対照グループ:無菌の生理食塩水を接種されて発病した人は43人中8人の 18.6% より感染率が高い!(皮肉です(笑))

2022年の感染実験で問題だと思うのは、
 ・腎毒性の薬剤が添加された物質を使用してる(たぶん)、
 ・日常生活での接触ではない、
 ・対照実験が無い、
 ・二重盲検をしていない、
です。ウイルス関連の論文はこんなのばっかりです(笑)


百歩譲って” 風邪は感染する ”として、感染する場所には特徴があります。
下図は、データからわかる-新型コロナウイルス感染症情報-の集団感染等発生状況です。

医療機関と高齢者福祉施設が突出しています。
この図から、

・長期間、同じ食事、
・長期間、運動不足、
・高齢者、

が感染し易いと推察できます。妄想だけど。
なんとなく…3度の飯は食事制限されてて、何かしらの薬(副作用がある薬剤)を飲んでるって、ウイルス分離(=培養細胞の壊死)と同じぽい…

そうだ!
これらの場所なら、きっと高い感染率を叩き出せて、感染実験が成功するでしょう。”長期の同じ食事と運動不足” とか ”個人の体力(老齢)” というのは、ウイルス分離(壊死の可能性のある飢餓や毒を無視)の様に、完全に無視 & 沈黙すれば良いんですよ。簡単でしょ?

ウイルス学者様、医療機関や高齢者福祉施設という特殊な場所で、高齢者限定という感染実験して「世界初!ウイルス病原体の感染実験に成功!」と主張してはいかがですか?間違いなく成功しますよー!(笑)

最後まで読んでくださってありがとうございます。

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