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【フラシ優勝】黄キッド【デッキ解説と構築経緯】

どうもです。
我が家には多少キッドのぬいぐるみやフィギュアを飾っている程度にはキッド推しがいるのですが、そんな我が家に飛び込んできた朗報が新リーダー黄キッドの情報でした。
既存のリーダーキッドは緑は流石に時代に置いていかれ赤紫は新時代の皇帝で紙束からデッキになるくらいの強化はもらえ、ティーチにこそあまり負けませんが厳しいリーダーでした。
そして、エリア予選Wave2の自分の参加日時が12/7と発表され新弾が使える初日と分かったとき、ポケモンカードにて自称天才デッキビルダーとして生きてきた自分(?)は黄キッドの使用を決意。

Wave2は初戦モリアに綺麗に除去られ、2戦目ウソップに先4にキュロスとキャベンディッシュ×2の盤面を作られ崩せず、4戦目に完全理想ムーブシャンクスにバラバラにされて終わりました。
その約1週間後の12/15のフラシにて黄キッドで優勝することができました。やったね。

と、いうわけで今回のnoteはここに至るまでの黄色キッドの構築を考えた経緯をまとめたものになります。
目次は以下のようになっており、どのような経緯で現時点の構築に至ったかを時系列に沿って書いているため長めです。
気になるところだけ飛ばして読んでいただいてもよいですが、順番に読んだ方が内容理解は深くなるはずです。

前置き長くて失礼しました。
それでは、本編に入っていきましょう。

1.黄キッド最初期草案

本当に初期。8キッドと3ゾロくらいしか公開されてなかったとき。7ローすら発表されてなかったとき。
100%後攻を取るつもりで4→6→8でホーキンス→ロビン→キッドの動きを狙う。1コスルフィすらなかったためトリガー上振れ兼5.6ドンの妥協枠としてしらほしを採用。
この時点での気付きとして

・先攻がありえないくらい弱い
・ライフトラッシュが思ったほど強くない
・ゾロは強い
・キッドのテキストの真の効果

の4点。
先攻に関しては3ドンターンでプレイできるカードがゾロのみで仮に5ドンターンにしらほしを使ったものなら7ドンでロビン出して9ドンでキッドを出すような進行が基本となる。相手のライフトラッシュできて楽しいが相手の盤面にはほぼ干渉できずこちらのわずかに展開できたキャラは簡単に除去されうる。先攻に関して、本当に楽しいだけで何にも勝てないデッキだった。※当然、この後7ローがきて話は変わる

そして、上記でも少し触れたがライフトラッシュがあまり強くない。いや、ライフトラッシュ自体は強いのだが相手の盤面に干渉できないことが弱い。ライフトラッシュのために6ドンなり8ドンなり使うと盤面に振れるドンは少なくそのドンをつけてレストになっているキャラにアタックしたところで手札1枚削れる程度である。つまり、先攻がありえないくらい弱いと書いたが後攻も別にそんな強くない。仮に、盤面干渉せずライフトラッシュコンセプトが本当に強いならリーダーロビンがもっと評価されてよい。

3ゾロに関しては強かった。先2で出せるキャラ兼後2の妥協枠。妥協と呼ぶには強すぎるが。速攻付与できた時は当然強く、初期の頃は5ボニーと合わせて積極的にライフで受けるプレイをしていた。速攻で攻撃した際、リーダー効果でアクティブにできるため殴り返されないのもよい。

キッドのテキストの真の効果は直前で書いたような使い方であるレストのキャラを守るためにアクティブにすることである。ブロッカー付与はおまけである。特に5000のキャラをブロッカーにしてもブロックすることの方が稀である。5000のキャラをブロッカーにする≒序中盤においてはライフよりも自分の盤面のキャラの方が価値が高いからである。大型ブロッカーができてからがブロッカー付与の効果の圧が出てくるが、圧だけかけてブロックしないことは多い。例えば以下のような盤面で相手の10ドンターンが始まるとする。

ヤソップに1ドンつけて7000リーダーかつキッドのパワー下げをされると、
・ブロック
・カウンター3000
・ライフ
の3択になる。下の2択に関しては手札やライフに依存するので今は議論せず、仮にブロックした場合の話のみする。
手札もライフも減らしたくないからとここでブロックすると、
◯レイリーに2ドンつけて10000でキッドに、残りの7ドンでベックマン出してボニーをトラッシュで盤面更地に
◯8ドンレイリー出してパワー5000のキッドに1ドンついたレイリーが9000でアタックからのリーダーがボニーにアタック
などの裏目がある。単純だが早々にブロックしてレストになるとその後、残りの大型に殴り返される、あるいはドンを全力で振って素直に上から殴られる危険性があるということだ。
したがって、大型にブロッカーを付与してもなんやかんやブロックしないことが多い。
※この盤面に関しては神避ケアでブロックするのもありかもだが
以上のことからブロッカー付与はおまけでありメインの効果はレストのキャラをアクティブにすることだと断言する。

2.黄キッド新弾発売日当日

※この時点ではドレークの強さに気付いてません

新弾発売日初日の構築。
1ルフィと7ローがあることが発覚し事態が急変。5しらほしなんて必要なかった。また、3ゾロの5枚目以降としてキラーもお試し。ブロッカーしらほしが強いと聞いたのでそれと電磁砲もお試し。お試しカードは2枚ずつ。
4クザンに関してはドヤ顔枠。vs黒髭においてリーダー効果を使われる前に出すことで盤面だけでなく、手札にも干渉できて強いのではないかと考え採用。結果としてドヤ顔指数は高かったが、勝利に貢献することは少なかった。

試してみた感覚として、

・2しらほしは出し得すぎた
・7ローがぶち壊れてる
・キラーは悪くないがカウンターレスが気になる
・電磁砲は強いけど弱い
・5ボニー嘘かも

の5点。
まず、2しらほしに関しては実質2ドンで盾を0.8枚増やしてるくらいの価値があるので弱いはずがなかった。10ドンターン以降ローやキッドとくっついて出しやすいのも良い。バウンスされたとしても他のアタッカーキャラがバウンスされてないということなので十分な仕事をしてくれている。

そして7ローがぶち壊れてる。カウンターレス以外弱いことが書いてないが、こんな強いカード手札に来たら全部使うのでカウンターレスなど何も問題ない。ライフを裏向きに加えることができるため、仮に自分の1番上のライフが表の状態で番が始まってもリーダー効果は使えるし7ドン9000という数値の高さがシンプルに強いしでもう強い。先攻弱い問題は7ローの強さが全てを解決してくれた。

キラーに関して、3ゾロを先2で出せるキャラとして強く評価している自分にとってはかなり評価が高い。また、3-5000のキャラが増えるとティーチに対して強く出れるのがよく、仮にKOされてもKO時効果がある点もティーチに強くて良い。仮に闇穴道をここに当ててくれたらホーキンスが通りやすくなる。

電磁砲は使えると強いがかなり怪しかった。そもそも使うタイミングが明確でなく、キャラ展開しないことにはリーダー効果を使えず、リーダー効果を使えないのであれば他の黄色リーダーでよくなる。7ローでイベント超新星も埋めることができたならばもうちょい評価は高かった。

5ボニーに関して、わざわざ専用カードを用意してくれたのだからさぞかし強いのだろうと思っていたが、相手の5コスに触れないことのストレスが強すぎた。しかも、自身が6000しかないためレストのキャラを殴りにいくにしても除去できないことが多い。また、青ドフラミンゴに強いカードの超新星と考えゲダツではなくずっとボニーを試していたが、7ローが強すぎるため5ドンの動きは勝敗にあまり関与しないことが自分の認識である。

3.黄キッド新弾発売日翌日

2しらほし増やしながら、ウルージやキャベンディッシュのバニラが強いと聞いたのでお試しで採用してみる。この構築でスタンダードバトルに参加。
ここでの気付きが

・8000の偉大さ
・クザンの弱さ
・8キッドへの疑念

の3点。
まず、8000とかいう数字がでかすぎる。何なんだこれは。ボニーの6000という数字は相手のキャラは取れないが相手に同値で殴られ続けられるとストレスのかかる数字であったが、8000だと殴れば相手の盤面が減り数字がでかいため相手から殴られることもない。この辺りで気づいた当たり前のことだが、この黄キッドというデッキは自身のドンのほとんどをキャラを展開することに使うため、キャラに付与するドンはほとんどないのである。この状況下では、例えばvs青ドフラの時、登場時効果でKOできるがその後6000で攻撃するボニーよりも登場時にこそ相手の盤面に干渉できないがその後ボニーよりも処理されにくく殴れば相手が消し飛ぶキャベンディッシュの方が長期的に盤面処理能力が高い。5ドンのキャラと6ドンのキャラで比較するのもずるいが、ボニーとウルージを比較した時でもウルージの方が長期的な盤面処理能力は高いと自分は認識している。

クザンについて、黒髭に刺さると思っていたがスタバで当たった方に聞いたら「いや、まぁ5クザンいる関係で捨てたい手札結構あるんで、盾も増えますしそんなキツくないっすね」とのこと。納得すぎたのでクザンは不採用へ。環境デッキをしっかりと自分で回せていない弊害でしたね。

8キッドについてだが、本当に強いのか疑問が湧いてきたのはこの辺り。
ライフトラッシュのコンセプトが弱いと語った通り、8キッドは盤面に直接干渉できない弱さを持つ。しかし、6ロビンと違いその後大型ブロッカーになってくれるため盤面アドバンテージに貢献してくれる。
また、8キッドはティーチに対して当然無力であり、青ドフラに対してはそんな悠長なことが許される試合展開にならないのが自分の認識。ゆえに、8キッドは環境トップに果てしなく弱いというのが自分の評価である。ただし、有象無象(特に多色リーダー)に対しては強い。シャンクスにも役割はある。
このような評価を8キッドにしているため、1ルフィがいることもあり1枚なら枠を作れると判断。この1枠で青ドフラにより勝てるようにかつ汎用カードとして9ヤマトの採用に至った。

4.黄キッド東京CS使用構築

2000カウンター11枚(+お前が消えろ4枚)
1000カウンター16枚
カウンターレス19枚
超新星33枚

ここで、一通りの採用理由を確認する。

◯モンキー・D・ルフィ×4

安定サーチカード。減らすことを一度検討したが、vs青ドフラで全力で7ローを集めたいこと、9ドン以降は1+nでサーチした超新星を展開できることから減らすには至らなかった。また、ここが4枚あるから8キッドを1枚妥協して良いと考えることができた。

◯しらほし×4

強いから4枚。7+2や8+2でローとキッドにくっつくのが偉い。

◯ロロノア・ゾロ×4

シンプルな3-5000かつ上振れたら速攻兼上振れたらトリガー枠。ティーチに勝つことを考えたら4枚以外ありえない認識。
速攻は強いのだが、速攻のためにライフで受けすぎるとそれはそれで普通に負けるので注意。上振れたら速攻くらいの感覚の方がゲームに勝てる。

◯キラー×3

ゾロと合わせて3-5000枠。この枚数まで伸ばすことでマリガン込みで約8割の確率で3-5000を手札に持てる(※1ルフィ非考慮)。vsティーチに序盤からしっかりキャラ展開するために採用。

◯カポネ・ベッジ×4

黄色といえば上振れトリガーと考え採用。
超新星ではないので7ローで埋められないので注意。

◯X・ドレーク×3

カウンター値が少ないと感じたので3種類目の2000カウンターとして採用。テキストの強さを認識はしていたがしっかりと理解したのは東京CS以降だった。

◯バジル・ホーキンス×4

なんやかんやでKO時効果は発動しないことも結構あるが、とはいえ相手に与えるプレッシャーも大きすぎるしKO時効果発動できた時のアドバンテージが大きすぎるので4枚採用。
ちなみに登場したターンのホーキンスにブロッカーを付与することはほぼない。何度か書いてある通りキッドのリーダー効果の真価は「レストのキャラをアクティブにしてキャラを守れること」にあるため、出たターンのホーキンスにリーダー効果を使うことはほぼない。仮にここにブロッカー付与してブロックした場合、4ドンとリーダー効果を使って相手の攻撃を一回防いで相手のライフを一枚削る(※ただし次のターン自分はリーダー効果を使えない)となる。こんな状況よりもホーキンスには次のターンに5000でリーダーを殴っていただいた後にリーダー効果でアクティブになっていただいた方が間違いなく強い。

◯トラファルガー・ロー×4(4ドン)

弱いところなし。Vジャンプ発売日に仕事前に普段行かない駅の本屋行きました。

◯キャベンディッシュ×4

上記の通りパワー8000の圧力に気づいたので採用。
先攻の時は5ドンターンで3〜4ドンのキャラ出して次に7ローを出せれば基本的に悪くない展開だなと認識しており、後攻の時の6ドンターンに強い動きがないためそこを埋めるために4枚採用。後攻のために採用しているのでウルージではない。キャベンディッシュの5枚目以降としてのウルージはありという認識。
また、緑系統と戦う際相手の8キッドと殴り合うためには数値が大きいキャラを増やしたかった。

◯トラファルガー・ロー×4(7ドン)

このデッキで1番強いカード。
書いてあること全部強いので減らす理由がない。また、このカードが引けなかった時7ドンターンの動きが極端に弱くなり、複数枚プレイしても腐ることがないためやはり減らす理由がない。さらにはvs青ドフラにおいて引けないと負けかねないためやっぱり減らす理由がない。超新星のキャラしかライフに埋められないので注意。
7ロー出して返しの番に除去されなければ大体勝てる認識

◯ユースタス・キッド×3

前述の通り主に有象無象(特に多色リーダー)に強いカード。
ゲームに2枚以上絡ませる余裕がある場合、キッドを出せなくても勝てることや上述の通り環境トップに弱いことから4枚目は不採用。
1ルフィがありマリガンで狙いに行けば使いたい対面には1枚は使える認識なので3枚で十分。逆に、使いたい対面に1枚も使えないと困るため2枚以下になることはなさそう。

◯ヤマト×1

青ドフラへの勝率をより担保するために採用。vs青ドフラへの負け方が7ローと10エースを複数枚引けてない時に攻め込まれて盾が間に合わず負けるという認識。そのため盾追加カードの9枚目枠として採用。
青ドフラに強いのはもちろんのこと、対戦相手視点ケアしないカードであるため、突然の除去で意表をつけることも多い。
フラシで取れたヤマトを使いたかったとかそういうわけでは決してないぞ‼️

◯ポートガス・D・エース×4

流石にパワーカードのため4枚。
青ドフラに明確に役割があり、その他あらゆる対面で盾追加も速攻も強い。サーチに引っかからず、マリガン基準にもならないが基本的に1枚はゲームに絡んで欲しいため4枚採用。

◯お前が消えろ×4

カウンターレスのカードも多く、ライフのラストに埋まっていたら最強カードなので採用。強いから4枚。


以上の構築でWave2エリア予選東京CSに参加。
結果は
1.モリア 🙅‍♂️
2.ウソップ 🙅‍♂️
3.ウソップ 🙆‍♂️
4.シャンクス 🙅‍♂️
その後のマッチングバトルに参加し
1.黒紫ルフィ 🙆‍♂️
2.シャンクス 🙆‍♂️
3.カルガラ  🙆‍♂️
4.ルッチ 🙅‍♂️
5.ウソップ 🙆‍♂️

翌週のフラシに向けてデッキを考えていると、その日の優勝デッキが黄エネルとのこと。元々受けよりのデッキは他のカードゲームの経験から好みであることは明らかだったので完コピ構築を試すことに。

5.黄エネルお試し期

土曜日に東京CSへ参加し翌日はエネルでスタンダードバトルへ。

エネルを使ってみて学んだことは

・5ナミの強さ
・X・ドレークの強さ
・ベッジとおまきえへのカード評価

この3点である。
5ナミに関して、手札消費こそあるがゲダツと違い相手のライフの受け方に依存せず盤面処理できるのは魅力である。また、ボニーと違い相手のライフが増えないためリーサルを狙いにいく難易度も高くならない。
手札消費を重く見て恥ずかしながら試していなかったが、黄キッドにも試す価値があるなとカード評価が変わった。

X・ドレークについて、薄々強いと思っていたが優勝者のエネルの準決勝の対戦を見て評価が格段に上がったのでドレークを舐めてる人はぜひ見てほしい。自分はリーサルターンにブロッカーを寝かせることしか考えていなかったが、序盤から盤面処理に活躍できるドレークには安定した強さがあった。ここに気付いていなかったので東京CSのとき4枚目を妥協できていたが今となってはありえないと考えている。

ベッジとおまきえについて正直優勝者のレシピを見た時「ここが3枚になるの⁉️⁉️⁉️」と思っていたが納得できた。この2枚の最大の強さは最後のライフに埋まっていた時のアドバンテージだと考えているが、エネルのリーダー効果込みで試行回数を稼いでも上手く決まらないのが現実である。典型的な「成功体験のイメージによって過大評価してしまうカード」であった。手札に腐ってもなんやかんや使えるからと考えていたが、エネルのリーダー効果で手札にあるこれらのカードを切ることがあり、本当に最後のライフに埋まってない限りは極端に評価が落ちるカードなのだと実感させられた。
とはいえ、0枚になるほど弱くはないのでエネルにおいてこれらのカードが不採用になることは現時点ではないだろうという認識。

さて、実はこの時点ではフラシをエネルで出るつもりで平日は調整をしていた。が、日曜日のフラシ前日の土曜日に非公認大会に参加すると
1.エネル
2.紫ルフィ
3.ウソップ
4.ボニー
5.紫ルフィ
に5連敗。エネルを使うのが嫌になって、翌日のフラシを黄キッドで出ることを決意。
ただし、エネルを使った知見からカード評価が変わっているため構築はガラッと変えて臨むことにした。

6.黄キッドフラシ優勝構築

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