ソード・ワールド2.5シナリオ「少年窃盗団を追え!」
はじめに
本記事は「ソードワールド2.5」を遊ぶためのシナリオです。
本記事は「グループSNE」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ソード・ワールド2.0/2.5』の二次創作です。(C)GroupSNE(C)KADOKAWA
凡例
太字:読み上げ文章(読み上げることが望ましい)
トレーラー
■想定時間
オンラインのボイスセッションの場合、2~3時間を想定しています。
■シナリオ難易度
本シナリオはシティシナリオです。
■戦闘
戦闘は全て、通常戦闘で行います。
味方後衛、乱戦エリア、敵後衛を設置して下さい。
■判定
行為判定を指示する場合、~判定(X)と表記しています。これはその判定の難易度がXであることを示しています。
シナリオの背景
〈リスの尻尾団〉は意図せず、キース商会から〈剣の欠片〉を奪取してしまいました。これはコルト商会の誘導によるものです。コルト商会の主人であるコルトはレッサーオーガであり、ドレイクから任務を受け持っています。
事件の昨晩、ゴブリンやフッドなどの妖魔により〈守りの剣〉を安置場所に襲撃が行われました。これに対応するため、衛兵隊は〈剣の欠片〉の盗難に対応できていません。
領主から、〈剣の欠片〉の運送を任されていたキースは異常事態に気づいた数少ない人間です。〈守りの剣〉の儀式まで1週間あるとはいえ、〈剣の欠片〉無くして町に安全はありません。
衛兵隊は警備のため、〈剣の欠片〉の捜索に人員を割けません。また〈守りの剣〉が襲撃されたことを公にすることは混乱を招きます。
そこでキースは自らの失態を秘密裏に挽回するという名目で、冒険者達に依頼を出しました。〈リスの尻尾団〉を追いつつも、蛮族の企みから街を救う。それが冒険者の役割です。
用語集
ギルド〈黒猫亭〉
アルフレイム北西部ドーデン地方のフレジア森林国、地方都市シェレフテオのギルドです。おっとりしたエルフのマスターが取り仕切っており、便利屋のような役回りになっています。しかし、いざという時はゴブリン退治やオーガ退治を引き受ける、市民の心強い味方になっています。
ギルドマスター「アウラ・オータム」
エルフ/女/231歳
〈黒猫亭〉のギルドマスターです。
エルフらしく時間感覚が人間とはかけ離れており、【少し】や【ちょっと】を年単位で捕らえています。また性格はのんびりおっとりしており、「あらあら~」という口癖があります。
少年窃盗団〈リスの尻尾団〉
貧民街の少年が軸となって結成された団体。
悪徳貴族や犯罪者から盗みを働く、義賊的な側面を有する。しかし、そのため犯罪者達から目の形にされており、この町で起きる犯罪をなすりつけられている。また定期的に襲撃される関係上、子ども達は武装している。
最近はコルト商会が後ろ盾となっている。しかし、これは子どもを利用して私兵にしようとする目的もあり、純粋に子どもを思ってのことではない。
ここにいるのは親による虐待や育児放棄、そして全く機能していない孤児院から逃げ出した者が殆どで、大人に頼らず自分達で生きていくことを目標としている。
結成されてから日は浅く、1年ほどしか足っていない。
リスの尻尾団リーダー「クリフ」
レプラカーン/13歳/男
元オーナーホール孤児院の孤児。気が強く、皆を纏め上げるリーダー気質。
「僕たちでも出来ることはある。」が口癖であり、大人たちに頼らず生きるための組織〈リスの尻尾団〉の設立者である。赤髪とそばかすが目立つ容姿をしている。
策略家「コルト」
人間/32歳/男
最近、勢力を伸ばしつつある武器商会、コルト商会の会長です。
紳士的な態度を取りますが、時折、荒々しい側面が見え隠れします。
事故に遭うまでは、温和で孤児院にも顔を出す優しい人物とのことでした。
その正体はレッサーオーガであり、本人は死亡しています。元々、コルト商会を運営していましたが、商品の輸送中に襲撃されました。コルト以外はそのまま殺され、本人はレッサーオーガに喰われて隠れ蓑にされています。
彼は主人のドレイクから指示された任務をこなそうとしています。
その任務は〈守りの剣〉の破壊。ですが、〈守りの剣〉の警備は固く、〈剣の欠片〉を除去することによる町の制圧を狙っています。
依頼主「キース」
リルドラケン/189歳/男
フレジア森林国シェレフテオにて長年の間、店を構えるリルドラケンです。食品から服飾、刃物や革製品まで何でも取り扱う雑貨屋です。従業員もそこそこ多い商会であり、一部ペガサスやドラゴンインファイトを使用した空輸を行うという特徴を有しています。
2日前の蛮族による「守りの剣」襲撃事件を知っており、冒険者には事情を知らせず、「剣の欠片」の回収を行おうとしました。
レギュレーション
■プレイ人数:2~4人
■ソード・ワールド2.5基本Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ
■キャラクター作成
追加経験点:+2500点(累計5500点)
成長回数:2回
所持金:2500G
名誉点:30点
アビスシャード:1個
レベルキャップ4
導入
季節は秋。冒険者ギルド〈黒猫亭〉は今日もほのぼの。飼っている黒猫は鳴き、花は揺れ、冒険者たちはウトウトと寝ている。そんな中、君たちはギルドに入って来た商人に話しを持ちかけられた。
商人キースから冒険者は話かけられます。
「私はキース、商会を経営するものだ。実は泥棒に商会の大事な商品を盗まれてしまってね……。衛兵隊に頼むと仕事に間に合わなくなりそうで、冒険者に依頼したいんだ。」
・キースは盗まれたものの回収を依頼してきます。報酬は1人1500G。
・盗まれたのは〈剣の欠片〉。本来であればこの都市、シェレフテオに下ろす予定だった品です。何者かによって、一昨日に盗まれてしまったと話します。もしかしたら蛮族の仕業かもしれないと彼は話します。
・最悪、手元に〈剣の欠片〉が戻れば今回のことは不問にして構いません。ただ、大きな商談であるため、失敗や盗難を外に漏らしたくはないと思っています。
・まずは現場を確認し、盗んだ犯人を追って欲しいとキースは述べます。
もし蛮族が犯人であれば討伐を求めます。その場合は追加報酬として500Gを用意するでしょう。
・期日は1週間、早ければ明日までには取り戻して欲しい。これも達成するのであれば追加報酬として500Gをキースは支払います。
以上がキースから話される情報です。
ここで冒険者たちはキース商会に一度、案内されます。
キース商会
キース商会は町の中心部分に存在していた。3階立ての大きな屋敷に馬を飼う厩舎、多くの使用人と従業員が忙しなく働く大きな商会だ。
商会では事件で何が使われたのか、どのような状況だったのかを調べることが出来ます。またキースの慌て振りについても従業員から聞けるでしょう。
キース商会につくと、メイドのジョアンナ(リカント/女/63歳)が迎えてくれます。「ようこそいらっしゃいました。ご主人様からお話は聞いております。さぁ、中へどうぞ」
冒険者達は屋敷に招き入れられ、お茶などを振る舞われるでしょう。
話の中で、以下のような情報が共有されます。
・事件現場は厩舎の中です。当日の見張りは2人。どちらも若い男でした。
・目撃された犯人は4人。どれも100~120cmの子ども。中でも赤髪にそばかすの少年が「クリフ」と呼ばれていました。
・見張りの1人は後ろから棍棒による強襲、もう1人はズタ袋で頭を被されそのまま首を絞められて失神。子どもといって侮ることは難しいでしょう。
・子ども達は馬とその荷車を奪って逃走。一度、町から出てどこかへ去っていったことが、町の衛兵から報告されています。最近は「リスの尻尾団」という子ども達の組織があるみたいです。それかもしれません。
・「リスの尻尾団」は子どもで構成された、下町で盗みを働いている組織のようです。20~30人ほどのようです。1年ほど前から噂が上がっています。被害も軽微だから、衛兵も見逃しているとか。
・キース様は一昨日、領主の館に呼ばれた後、慌てて商隊護衛の強化などを指示されていました。しかし、その忙しさに追われてか見張りの削減や日中の激務が酷く、昨晩の商会にいたのは見張りとキース様だけでした。
何か隠されているようで、この件についても大変心配です。
現場は屋敷の離れにある厩舎です。馬やペガサスがしまわれています。
調べるのであれば探索判定(10)が必要です。以下の情報が手に入ります。
*GMの判断で判定を飛ばしてしまっても構いません。
・地面に落ちているズタ袋と棍棒には「コルト商会」というロゴが刻印されています。
・足跡は6人分、どれも16~17cm程度の靴のサイズです。
・馬とその轍は町の外、交易路に向かって走っています。追跡するのであれば足跡追跡判定(15)が必要です。成功した場合、「リスの尻尾団」の拠点にたどり着けます。
情報収集の結果、「コルト商会」を疑うようであれば、「コルト商会」のパートに移行して下さい。子どもが犯人であることから「リスの尻尾団」を疑う場合、主な犯行場所と言われる「下町」のパートに移行して下さい。
コルト商会
「らっしゃいらっしゃい、コルト商会の丈夫な武器だよ!」客引きの声が賑やかに響き、何人かの冒険者が店内に入っていくのが解る。商会の周辺には武装した私兵がおり、少し怖い雰囲気だ。だが、武器屋であればこの程度なのだろうか?
コルト商会では武器防具が販売されています。店員は2~3人おり、誰に話しても同じ情報が得られます。店員に武器について尋ねると、「うちで買われたものを引き合いに出されましても……」と困惑されます。
*店長のコルトにこの話が伝わると、私兵がボコボコにしてこの話を広めないように手を回してきます。下町や郊外で「匪賊の雑兵」による襲撃を行わせましょう
周りの冒険者や店員から聞き込み判定(10)を行えます。コルト商会の最近の出来事について以下の情報を得られます。
・コルト商会は最近、右肩上がりの売り上げ。何故か、ライバル商会が事故や盗みに合うこともあって、この町で一番の商会になりそうです。(まだ、キース商会には及びませんが……)
・コルト商会は売り上げの一部から孤児や孤児院に寄付を行っています。また、「リスの尻尾団」名乗る子どもたちに教育などを行っています。少しでも町の治安に貢献できればという考えからです。
ここで得られる情報は以上です。何もなければ「リスの尻尾団」が主な活動範囲としている下町に移動することを推奨します。
下町
人通りも疎らで路地は薄暗く、家はどれも修繕、改築されたことが明らかなものばかり。通常の人か近づくと不味いと思われる場所、下町。
冒険者にはあまり危険とはいえないだろうか。
下町に入った冒険者たちは、遠巻きに警戒されています。
しかし1人の悪漢がぶつかって悪態をついてきます。これはスリです。ランダムなPC1人に危険感知判定(12)を行わせて下さい。成功した場合、気づいて避けることが出来ます。失敗した場合、所持金を全て盗られます。
もし、路地裏の悪漢を追うのであれば奥に逃げていきます。
追っていくと、悪漢に荷物が落下してきます。そして悪漢は「くそっ、またリスの尻尾団め……!!」とぼやきながら、逃げていきます。
そして物陰から「一昨日来やがれ!」「悪い奴らは町から出て行け~~~~!!」と言いながら、子どもたちがPCの財布を持って出てきます。(危険感知判定に成功していた場合、棒きれなどを持ちながら)
ここで「リスの尻尾団」の団員たちと会話が出来ます。
*なお、敵対的な姿勢を見せると「匪賊の雑兵×3」として戦闘になります。
子どもたちが話す情報は以下の通りです。
・「リスの尻尾団」は正義の味方!!悪人に盗まれたものを盗み返して、元の持ち主に届けてるんだ!
・僕たちは町の怖い大人たちに狙われてるけど大丈夫!コルト商会のおじちゃん達にご飯を食べさせてもらってるし、訓練もしてるから!
・最近、僕たちがスリとか盗みをしてるって言われてるけど、それは誤解!何かの間違いに決まってる!!
ここでキース商会の事件について尋ねると、「コルトさんに取り戻してくれって頼まれたもの……?」「最近、コルトさん以外の商会から盗まれてるもの取り戻すの多いよね…もしかして……」「やめろよ!!あの優しいコルトさんだぞ!僕たちに嘘なんかつくもんか。意地汚い商人に騙されたに決まってる!」などの会話をします。
「リスの尻尾団」の言い分としては、「コルト商会」から「キース商会」に盗まれたものを盗み返しただけ、とのことです。なお、子ども達は商品が何なのかは知りません。「剣の欠片」であることを告げると慌てるでしょう。
ひとまず彼らは自分達のリーダーに確認を取ろうとします。
リーダーの名前は「クリフ」。明日の今と同じ時間、この下町の路地裏広場に来ると告げます。もし、早急に会いたいと冒険者が告げるのであれば「じゃあ、僕たちと戦って!自分達がどれぐらい強くなったか知りたいの!!」と告げて、戦いを挑んできます。
敵前線エリア
匪賊の雑兵(Ⅱ、451頁)×PC人数
*戦闘の行動指針
#匪賊の雑兵
敵は「リスの尻尾団」の悪ガキたちです。男の子だからか、女性には攻撃してきません。またリルドラケンや金属鎧など殴った側が痛そうな対象も攻撃してきません。
無事に撃破した場合、「うわー、やっぱり冒険者って凄いや……」「でも、本当に連れて行って良いの?」「だって、コルトさんが嘘ついてたら僕たち悪者だよ」みたいな会話をしています。
このルートの場合、「リスの尻尾団」の拠点に連れて行ってくれます。
クリフを待つ場合、「リスの尻尾団」の拠点で話される情報が、下町の路地裏広場で聞けます。(*基本的には戦うルートを想定しています。)
リスの尻尾団拠点
森を抜け山を抜け、町から3時間ほど掛かって山に建てられた屋敷に出ました。古い遺跡のようで、標識には魔法文明語で「ウォフト=ルーバの別荘」と書かれています。
この屋敷は石造りで地盤がしっかりとしています。また掘っ立て小屋が幾つか出来上がっており、炊事場や厠になっています。
屋敷の窓や周辺の森から、弓を構えた子ども達がこちらを見つめています。
探索判定(10)に成功することで、武器や資材に「コルト商会」と書かれていることが解ります。
「それで、あんた達みたいな冒険者が何の用なんだ」
子どもたちの中心にいるのば、そばかすのレプラカーンです。
いぶかしげに貴方たちを見つめています。
冒険者たちが事情を話すと以下のような反応を返します。
「そうか、商会から依頼されたんだな。だが、残念ながらアレはコルトさんのものだ。そう説明されたし、箱にもコルト商会のマークが書かれていた。引渡の時間も直ぐだし、そこで証明しようじゃないか。」
そう言って、屋敷近くに繋いでいる馬の所まで冒険者を誘導します。
見てみると、確かに荷物には「コルト商会」のマークが刻まれています。物品鑑定判定(10)に成功することで、これが貼り付けられた偽物であることが解ります。
そのことを確認していると、馬の足跡が近づいてきます。
そこには「コルト」が乗っており、1人で走ってきたようです。
「何だね。君たちは。私の商会の荷物に用があるのかね?」
ここで嘘を指摘した場合、「そんなことはない。では町に戻ってキース商会と確認しようではないか」と喋り、冒険者と一緒に引き返します。
疑わずに尾行しようとした場合、町から逸れて蛮族の野営地に向かいます。子ども達とコルトの言い分を信じ、キース商会とコルト商会の話合に委ねようとした場合、シェレフテオが滅びます。
(*作者としては、嘘を指摘することを想定しています)
町に戻る場合、途中の道で以下のような会話が発生します。
「ところで、どうして依頼になったのかね?普通は衛兵の仕事だとは思うが……。……おや、森から何か鳴き声が聞こえる。野生動物かね?」
危険感知(12)に成功した場合、それと同時に「コルト」が攻撃してくることが解ります。失敗した場合、奇襲を受けます。
*奇襲の場合、先制値判定に-2のペナルティを受けます。
「ふん、カンの良い奴め。だが、ここで殺して喰らってやろう」
正体を現したコルトとの戦闘です。
敵前線エリア
レッサーオーガ(Ⅰ、442頁)×1体
*剣の欠片3つ入り
ゴブリン(Ⅰ、439頁)×(PC人数-2)体
敵後方エリア
アローフッド(Ⅰ、437頁)×PC人数
*戦闘の行動指針
#レッサーオーガ
彼は知識が高く、ずる賢いです。防護点の最も高いPCに対して、リープスラッシュを3回連続で撃ってきます。その後はHPの最も低いPCに対して通常攻撃を行います。
なお、レッサーオーガが死亡した場合、他の蛮族は逃げ去ります。
#ゴブリン
ゴブリンはレッサーオーガの攻撃に追従します。
レッサーオーガが攻撃した対象を攻撃します。
#アローフッド
後衛まではレッサーオーガの指示が届きません。
そのため彼らはランダムに攻撃を行います。
戦闘が終了した後、町に戻るとキースに報告が行えます。
事の顛末を報告すると「そうだったか……やはり蛮族の手が及んでいたのだな。君たちに頼んで正解だった」と納得しています。
その後、「実は〈守りの剣〉が襲撃されていたんだ。話してはならない極秘情報だったため、君たちには話せなかった。申し訳無い」と謝罪の言葉を掛けられます。1日以内に達成しているのであれば2500G、1週間以内の解決であれば2000Gの報酬をキースから貰うこととなります。
蛮族の手から〈剣の欠片〉を取り戻した君達は英雄と称えられるでしょう。
これでソード・ワールド2.5「少年窃盗団を追え!」終了となります。
お疲れさまでした。
リザルト
経験点:1000点+(魔物討伐Lv×10)+(ピンゾロ数×50)
報酬:2000Gもしくは2500G+戦利品
名誉点:3d6
あとがき
どうも。最近、楽にソドワを遊ぶ方法を考えてるDKPです。
ハンドアウトソドワは重すぎて何かこれじゃない感が出たので、気分転換がてら軽いシティを書いてます。なんか最近ソドワをいかに軽く、遊ぶかをズッと考えてます。
前回書いたシナリオが随分軽くて、なんか理想じゃないかなぁ、と思って今月も同じようなシティシナリオを書いてみました。話のストーリーラインが何となく似てるのはそんな感じです。
ちなみに今は11/30、23:43分、かなりギリギリです。(笑)
でも何とか書き上げれました。
次回の更新は12/31!!
1年間シナリオを更新しつづける記録も、あとちょっとです!!
お楽しみに!!
出所表示
トレーラー画像は ジョルジュ・スーラ / メトロポリタン美術館 を使用しています。
TRPG。中でも特に『捏造ミステリーTRPG赤と黒』が非常に好きです。