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アオナツラインの演出論:全てはアクションシーンである

こんにちは! 大地こねこです。

「アオナツライン」というビジュアルノベル(エロゲ)で、企画、シナリオ、ディレクター、演出を担当しました。

オリジナルはPC版ですが、エッチなシーンをカットして、PS4、PSVitaにも移植されております。

PS4版は文字が細くて読みにくいため、個人的にはPC版とPSVita版で遊ぶのがオススメです。

本作は自分の当初の予想を超えて好評をいただき、PC版は「萌えゲーアワード2019」でもシナリオ賞を受賞、自分のディレクター仕事としては、かなりうまく行った作品となりました。スタッフの皆様に恵まれたことも、とても幸運な出来事でした。

noteでは、全体を俯瞰するディレクターの立場として、どんなところに気を配って制作に臨んだか、ビジュアルファンブック的、あるいはプロダクションノート的に書き綴っていけたらと思います。(アオナツライン以外のことも書いています)

今回は、担当した演出について解説したいと思います。企画、シナリオ、ディレクターを担当した人間が演出まで担当するのは、なりゆきに近いところがあったのですが、どんなところにこだわって演出全体を仕上げていったのか、語ってまいります。

※ストーリーの内容に切り込む都合上、ネタバレ要素があります。ゲームをクリアしたあとにお読みいただくことをおすすめします。

以下本文です。

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