アップサイクルのサイクルを回そう

近年、世の中にはアップサイクル品が増えてきましたね。
役目を終えて廃棄される運命にあるものに、もう一度役割を与える。
この循環がもっと大きくなって、もっと持続することを望みます。

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しかし、ひとつ気になることも。

日本において、環境保護に対する関心が低下してきている、ということです。こうした意識下では、アップサイクル活動はビジネスになりづらい。
すなわち持続可能な活動になりにくいのではという懸念です。

以下は博報堂生活総合研究所の「生活定点」と呼ばれる調査から引っ張ってきたデータです。

「環境保護について考えている」はどんどん減っています。

若くなるほど環境保護の意識は下がっていく。現役世代は環境保護に関心を向ける暇はない?

この状態では、「○○からアップサイクルしました!」とうたったことで商品の利用者が増える、という構図を描くのは難しそうだ。

アップサイクルしたことをあえてうたわず、使っていたら実はアップサイクル品だった、くらいのレベルで当たり前のように広がっていかないと、多くの人は自分事化ができず、この循環は広がっていかないですよね。

そのためには流通規模を大きくすることが真の課題。
大義名分についてはそれはもう絶対善なので否定のしようがない。
いまはアップサイクル元の大喜利合戦になっているが、これが次のステージに行くには、大量に流通することが必須になる。

世の中にいいことしてる、という象徴性だけではなく、
もっと貪欲にこれで稼いでやる、という気概こそが、本当は地球環境のためになるのかもしれない。

そんなことを思う木曜午前でした。

dk

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